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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII
第三章 王都クエスト依頼〜新たな出会い――守護者とゴブリンキングの激闘 編

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第八十二話 王城の宿

いつもご愛読ありがとうございます。

王都の酒場で、花とアユは互いの過去や境遇について少しずつ言葉を交わします。

「同族」であると確信した二人の間には、これまでにはなかった特別な空気が流れ始めていました。

賑わう王都で、二人はこれからどんな冒険に巻き込まれていくのでしょうか。

数年前。


「俺たち、そろそろ婚約すっか?だってお前、生理きてないんだろ?

俺は子供が欲しかったんだ。早いとこ籍も入れて、結婚もありだな!

こう見えて、うちの家は堅物の集まりなんだ。

早く跡取りが欲しいらしい!」


「うん。おとうさま、大企業の社長さんだもんね。

けど、まだ身体にはなんの反応もないんだ。」

「もう二ヶ月だろ?それは確実なんじゃねえのか?」

「こんど、病院にいってみるね。」

数ヶ月後。

妊娠ではなく。早期閉経であることが発覚した。

婚約は、いとも簡単に破棄され、あっさりと別れを告げられた。

復縁を求めたが、二度と関わるなと叱責され、連絡も取れなくなった。


まもなくして、歌姫は突如姿を消した。


数年後。とある都心のキャバクラ店で、彼女は名を上げる。

その美貌と歌唱力で、客が入り、その界隈では、"遅咲きの魔女"と言われるようになっていた。



「ところで、アユは、あんな風にいつも誰かに追われているのか?」

「いえ、あんなのはたまによ。今日はしつこかったの。

ちょっとムカついたから、お尻にファイアしたら、怒っちゃったの。

ぷぷ。今思い出しても笑えてくるわ」


「ぷ。ムカ着火ファイヤーだな。」

「そうー!それそれ!まさにそれよー!

あははは、花、面白すぎ、もう大好き!」


「おいおい、ついに酔ってきたか?

だが、みんなからその価値を求められるなら、セーブポイントも考えないと、待ち伏せされるんじゃねえか?」


「そうなの。だ、か、ら、わたしは王城の、敷地内に、部屋を借りてるの!」


「へ?王城内に?!それって、城の関係者ってこと?」


「御名答!まあ、お城の中も、油断はできないんだけどねえ。」

「ん?なんでだ?あ、もしかして、兵士からもモテるのか?」

「そうなのかなぁ?まあ、よく良いよってくる人もいたり、争ったりしてたりもするかなぁ。

PvPやってたりするよ?」

「まあ、魔法の特技といい。その見た目といい。そら、どこに行ってもそうなるわな。」


「嬉しいこと言ってくれるじゃん〜、あ、少し酔ってきたかも、こんなこと滅多にないんだけどねえ。」

「そ、そらそうだ。途中からテキーラしか飲んでねえんだからな。もう、何十杯飲んだんだ?

バイタルの判定でまだそこまで酔ってないということは、現実だともっと強いってことじゃないか……まさに。魔女だな。」


「魔女かぁ、いいねえ〜、わたしの異名は"遅咲きの魔女"だからねえ〜。」

「へえ、ゲーム内でも、異名があるのか。」

「いえ、それは現実の方でーす。」

(い、いったい、何者なんだ、アユは。)


「いま、何者なんだ?って思ったでしょう?な、い、しょ!」

「それはかまわない。気にはなるが、そこまで重要じゃない。現実でアユが何者だろうと、ここにいるのは、酒を飲み干す、魔法使いのアユだ。」

「花、やっぱり良い人ね。そこらのサルとは違うわ。

あ!そんなことより、花は王都に何しにきたの?」

「ああ、言ってなかったな。

モンスターの討伐依頼を受けるために、王城に行く途中だったんだ。」

「あ、例のゴブリンキングのことね。兵士たちの間でも噂になってる。

かなり強いらしいからね。ここいらで運営が面白いの入れてきたなって感じ。」

「そんなに強いのか?その、ゴブリンなんとかってのは?」

「そうね、もう兵士が何人もチャレンジして返り討ちにあってるわ。」

「それは面白そうだな。」


「たくさん飲んだし。そろそろ出ましょうか。

花の予定を大幅に遅らせてしまったわ。」

「全然大丈夫だ。むしろ、わからないことを聞けて良かった。こちらの方が時間を取らせてしまったよ。ありがとう、アユ。じゃあ、また何かあれば、メッセージ、で……え?」


アユは、花の腕にガシっと絡まる。

「もうすぐそこだし、わたしも一緒に詳細聞くから、ね?」

「ね?って、わかったわかった。じゃあ、そこまで案内。よろしく頼むよ。」

「はーい!」

アユは上機嫌だった。

初めて理解者が現れて、仲間ができた気分だった。


第八十二話 完

第八十二話をお読みいただき、ありがとうございました!

アユの過去と、彼女の抱える強烈な孤独。花とアユ、二人の「同族」としての物語が動き出しました。

王城にて、二人は一体どんな「真実」を目にすることになるのでしょうか。次回もぜひお楽しみに!

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