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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII
第五章 運営の依頼〜歓楽街潜入捜査ーー異種族との出会い 編

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第二百十二話 ダイニー大陸の国家

いつも『Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜』を応援いただき、本当にありがとうございます!

リサとふたりでダイニー大陸の新エリアを探索し、崖の上から巨大な謎の都市を発見! カレッジで解散した後、一人でうさ晴らしにモンスターを狩りまくる花(闇の悪魔)でしたが、突如森の中から飛んできた謎の狙撃弾を追い、風車へ向かうとそこには――!?

「え!?な、なんでここに!?」と驚愕したふたりの正体とは……!? 衝撃の再会から始まる第二百十二話、ぜひお楽しみください!

「え!?花!?」

「ゆ、ユナ!?な、何でここに?」

「花こそ……」

二人はベンチに腰掛けた。

ユナは事情を話した。

「そうか、ログアウトしてから、また戻ってきてここで狙撃の練習してたんだな。」

「うん。せっかく遠距離なんだから、もっと役に立とうと思って。」

「よくここまで一人で来れたな?」

「意外と大丈夫だったよ!この弓矢があれば、モンスターはほとんど倒せるし、近距離もスバルに鍛えてもらってるから、回避も上手くなったよ!だから、もっと遠くから狙えるようになったらみんなの役に立つかなって……」

「それで自主練してたのか……危うく餌食になるところだった。」

「ご、ごめん!森が破壊されてたから、大型のモンスターがいるのかなと思って、撃ってみたの!」

「いや、大丈夫だ。それにしても、こんなところからよく狙えたな?」

ユナはあるものを手渡してきた。

「双眼鏡?これで森を見て狙ってたのか?」

「うん……ある程度これで狙いを定めて、あとは当てずっぽう。撃ったら、狙ったところに行ったか、また双眼鏡で確認してた。」

「なんと非効率な……でも、遠くを見るときにはかかせないよな。」

「そうなの。けど、これしか方法がなくて……」

花は閃いた。

「ユナ!そのメガネ、もらっても良いか?後で返すから!」

「へ?うん、ただの飾りだから良いよ。どうするの?」

「ユナ、今から鍛冶屋の村に行こう!すぐそこだ!」

ユナはキョトンとしているが、花はもう走り出していた。

「ちょ、待ってよお!」



「師匠!……あれ?いない。まあそうか、クリスマスだもんな。じゃあ、勝手に工房借りるとするか。

ユナ!メガネ貸してくれ!」

ユナはメガネを外して花に手渡す。

!?

「ん?何?」

(だ、ダニィ!?メガネ外したら、こんな顔してたのか!?ま、眩しい!!)

「いや……メガネ無しの顔、初めて見たなと思ってな。」

ユナは赤くなって顔を隠す。

「あ!恥ずかしい!リサさんたちみたいに可愛くないから、あまりジロジロ見ないでね?」

(何言ってんだコイツは!?自分の顔見たことねえのか?)

花は、メガネと双眼鏡を取り出し、他にも色々取り出している。

しばらく鍛冶が始まった。

ハンマーを叩くたびに、分解と構築が光と共に繰り返される。

「よし!できたぞ!!Sランクになったから、より精度が増してる!

ほれ!ユナ、それかけてみ?」

花はメガネをユナに返して裏庭の山に出る。

スチャ

「うん、いつものメガネだね。」

「頭の中で、遠くを見ようとしてみ?」

「え?こ、こうかな?……あ!!なにこれ!すごい!」

ユナの顔の前には、うっすらとモニターのような画面が見える。もちろん、周囲からは認知できない。

「すごい!!拡大できる!!しかも、見たいところにズームも合わせられる!」

「そんで、これを、ユナの武器に付けてみ?」

「これは、ダイヤ?」

ガチャン!

弓の先端部分、邪魔にならないところにつけようとするがうまくいかない。

「そうか、弓が特殊だからな。なら、ちょいと借りていいか?……それ!」

パキン!!

花はダイヤのようなアイテムと弓をハンマーで再構築した。

「これで遠くを狙ってみ?」

ユナは弓を引いた。

「あ!!すごい!メガネと連動してる!!

狙いたい場所に上手く構えられたら、ちゃんと合図が出たよ!」

ズキャン!!

「わお!本当に命中した!すごいよ!これで遠距離から狙撃もできちゃう!!」

ユナは大はしゃぎで飛び跳ねている。

「お、揺れ……じゃない、よかったな、ユナ。これは俺からのクリスマスプレゼントだ。」

「本当!?ありがとう花!!」

ガバ!

ユナは花に抱きついた。もう花に対しては警戒心はなかった。

(だから、あたってるから、やめろーーー!!)



その後二人は風車までもどり、先ほどの都市の件を話した。

「ふーん……リサさんと、向こう行ってたんだー……」

(ん!?ど、どうした?な、なんか拗ねてるのか?そうか、仲間外れにされたと思ったんだな!?それは悪いことをした。)

「す、すまんユナ!仲間外れにしようと思ったわけじゃないんだ!たまたまリサがカレッジにいたんだ。」

ユナはハッとする。

(な、なんだ……待ち合わせしたわけじゃなかったのか、たまたまリサさんがカレッジに残ってたのね。わたしはみんなの流れにのって先にログアウトしたから……ん?てことは、リサさんは花を待ってたということ!?

こ、これって……ふ、二人は……まさか!?」

ユナは顔がみるみる赤くなる。

「おい!どうしたユナ!顔が赤いぞ!?」

「ご、ご、ごめんなさい!わたし、変に気を使わせちゃって!ふ、二人がそういう関係って、し、知らなくて!」

「……はぁ?関係?なんのことだ?」

「え!?だって、二人は、その、付き合ってるんでしょう?」

「……え?………ぶ!」

花は吹き出した。

「え!?違うの!?だって、リサさん、花のこと待ってたんでしょう?それって……」

花はさらに吹き出す。お腹を抱えて笑い転げていた。

「そんなに笑うことないじゃない〜!」

「すまんすまん!ついおかしくてな!ユナ、妄想しすぎだ、俺があんな美女と付き合えるわけねえだろう?もう、おかしくってツボに入ったわ!カッカッカッ!」

ユナはさらに顔が赤くなる。

「だ、だってー!!」

花は、ユナの頭をポンと撫でる。

「すまんすまん、勘違いさせたんだよな?

それはねえから、変な想像すんじゃねえぞ?」

「ほんと?……わかった、ごめん、変なこと言って。」

ユナの勘違いのアクシデントはあったが、発見した都市について、ユナは少し知っていた。

「それは、多分ダイスリー王国だよ。山を挟んで大陸の北の方は、ダイスリー王国の領土だから。」

「ダイスリー王国??え?確か、俺たちが行った場所にも王都があったよな?……ってことは、この大陸に、複数の王国があるのか?」

「うん、そうだよ?王国は全部で四つ。この前私たちが行った場所は、ダイワン王国の領土なの。」

「…………知らなかった………そんな設定になってたのか。」

「プレイヤーは探索するか、情報を集めるか、イベントがない限り、知る術がないもんね。

わたしは、たまたま獣人の村や召喚士の村が別の領土だったから知ることができたんだ。」

「え?そっちも違う国なのか?」

「うん、ダイツ王国の領土だよ。こっちは基本的に和風なの。」

「へえ……大晦日楽しみだな。たしか、コリスがひと足先に帰るって言ってたな。」

「わたしも……久しぶりだな。」

ユナは自信なさそうに下を向く。

「向こうでプレイしてたんだよな?また行ったら案内よろしくな!テイムのことや、召喚のこと、来年もまた一緒にゲームしような。」

ユナは顔がみるみるニコリと笑う。

「うん!」

二人は解散した。



ログアウト後。

(長い一日だったな。あいつらは帰郷。一人のクリスマスだな。いや……今年はみんながいた……。いい、クリスマスだったな。)

花はテレビをつけてニュースを見た。

(やっぱり、全国の施設で、フルダイブ型VR設置のニュースだらけだな。ん?これはなんだ?)

テーブルには、子供からの手紙が置かれていた。

花はその手紙を見て静かに微笑んだ。

(地獄の中にも、幸せってあるもんなんだな。)

花は、準備していたケーキと夕食を食べる。

(子供が唯一の癒しだな。まだ純真無垢……何度も願うが、決して奴らのような大人にはなってほしくないな……)

花は一人のクリスマスを過ごしていた。

今後のことについてもぼんやり考えていた。

(そろそろ、数十年後に向けて、土台を作り始めねえとな……)

花の土台とは、その先で一人になる準備のことであった。

花は、もうかなり前から覚悟していた。

妻と義母のモラハラはこれからも続くだろう。しかし、人を変えることはできない。

だからこそ、もう諦めて、変わらない前提で最良の選択をするべきと判断した。

(あいつらは、この先もモラハラをしてくるだろう。何かあるとすべて俺のせいにもしてくるだろう。だが、来るべきときに、俺は手加減はしない。これでもかというほどに、突きつけてやる。……ほんとは嫌なんだよ。こんな潰し合い……ほんと、面倒だ。)

ケーキを食べ終え、風呂に入り、副業の構想を練りながら寝ることにした。

ピロン

メッセージが届いたが、このときすでに花は眠っていた。



「部長、プロジェクトチームから、また新しいフィールドの案件が来ています。」

「どれどれ……これはまた……各国で、新しいフィールドの構想案が次々と出ているわね。

このソフトの提案自体が日本発信だから、決定権は日本にあると……そういう協定で世界共通のゲームに仕上げた……他の部長たちも集めて、またミーティングを開きましょう。

ダイニー大陸の進捗具合も忘れずに。」

「かしこまりました!」

「アップデートから一年……随分と中身は進化したわ……また、プレイヤーたちは、どんな進化をみせてくれるのかしら。」

開発部長は、オフィスビルから都会の夜景を眺めていた。

(この腐った現実とゲームの世界……来年は、誰が台風の目になって、荒らしてくれるのかしら、ふふ……楽しみだわ。)


第二百十二話 完

第二百十二話を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

風車で出会った意外すぎる人物の正体、花による「超高性能スナイパースコープ&弓」の爆誕、ユナの甘酸っぱい(?)勘違い、そして広大なダイニー大陸の裏に隠された「4つの王国」の存在……! さらに現実世界での花の覚悟と開発陣の思惑まで、情報とドラマがぎっしり詰まった必見回でしたね!

風車の屋上にいたのは、なんとログアウト後に一人で遠距離射撃の自主練をしていたユナ!

「みんなの役に立ちたい」と健気に頑張るユナのため、花がメガネと双眼鏡を分解・再構築してプレゼントした「ズーム機能付き連動スナイパースコープ」はさすがクラフターとしても規格外の花さん! 飛び跳ねて抱きつくユナと、心の声で焦る花さんのやり取りには思わずニヤリとしてしまいました。

そして、「花さんとリサさんは付き合ってるの!?」というユナの思い切った勘違いに、お腹を抱えて爆笑する花(笑)。

その後のダイニー大陸が「ダイワン・ダイツ・ダイスリー」など4つの王国に分かれているという新設定も判明し、いよいよ大晦日の「和風エリア(ダイツ王国)」への初詣冒険が楽しみになってきました!

一方、現実世界では一人静かにクリスマスを過ごしながらも、子供の手紙に癒やされ、将来を見据えて冷静に覚悟を固める花の姿……。そしてラスト、ゲームの未来を見つめる謎の開発部長の存在まで、今後の物語の広がりを感じずにはいられません!

「メガネ外したユナちゃん可愛すぎる!」「花さんのスコープ作成技術がヤバいw」「ユナちゃんの勘違いに爆笑する花さん最高」「ダイニー大陸の4つの王国って胸胸熱!」「開発部長は何を企んでるの!?」など、今回の感想や考察をぜひメッセージでお寄せください!

皆様からの熱い**【コメント】、作品を見逃さないための【ブックマーク登録】、および【ポイント評価】や【コンテスト】**への応援が、葛藤しながらも進み続ける花たちの物語を動かす最大の原動力になります。ぜひ hanaXIII への力強い応援をよろしくお願いいたします!

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大晦日の初詣に向けて動き出すメンバーたち! そして寝ている花のスマホに届いた「ピロン」というメッセージの正体とは……!?

注目の次話も、どうぞお楽しみに!

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