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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII
第五章 運営の依頼〜歓楽街潜入捜査ーー異種族との出会い 編

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第二百八話 いちプレイヤー

いつも『Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜』を応援いただき、本当にありがとうございます!

12月24日のクリスマスイヴ、ダイニー大陸本会場にて「統一戦」の決着が描かれました!絶体絶命の窮地から「集中」を発動させ、花の剣捌きと体術を再現して絶対王者・マサムネを極限まで追い詰めたランスロット。最後はすれ違いざまの交錯で惜しくも敗れはしたものの、王者の兜を砕くほどの目覚ましい成長と圧倒的な死闘を見せつけ、会場を大きな感動で包み込みました。

「ランスーーーー!!!」

ガチャ!!バン!!

「わ!!み、みんな!!もうきたの!?」

ガバ!!ガバ!!

「ランスー!!頑張ったねぇーー!!うえーーん!」

リサはランスの胴体にしがみついて泣いている。

コリスはランスの顔面に飛びついて泣いている。

(すげえ絵面だな。俺もあんな風になってんのかいつも……)

「う!うぐぐ!く、苦しい!」

ランスは顔が真っ赤になる。

ようやく落ち着いてきたため、花は二人の首根っこをつかみ、二人を引き剥がした。

一瞬沈黙が流れる。リサが突破したものの、皆どんな感じで接したら良いか、わからなかった。

その沈黙を感じて、ランスが吹き出した。

「ぷ!あははは!!どうしたのみんな!?そんな顔して!?」

「へ!?」

「もしかして、僕が落ち込んで、うなだれてると思ったの?」

「お、落ち込んでないのか?ランス殿!」

「そりゃあ、かなり悔しいさ!でも、僕はゲームをやりこんでる。こんなことは日常茶飯事さ!また次に戦うまでに、レベルを上げるだけだよ!」

(こいつはすげえな、ある意味で、達観してるというか。しっかり現実とゲームの境界線を引けてる……不気味なくらいにな。

俺はリアルすぎて、つい感情移入してしまう。)

ランスは花と目が合う。

「花……ごめん、負けちゃった。」

ランスはこの場ではじめて泣きそうな顔になった。

(そうだよな、悔しいって言ってたもんな。)

花はランスの頭をガシガシした。

「いや、よくやった。想像以上にな。」

ランスはほんの少し涙を溜めていたが、すぐ笑顔になった。

「ありがとう花、次は負けないように頑張るよ!」

「おう、また特訓しような。」

二人は拳を合わせた。

その後、ランスの健闘を褒めちぎる流れとなり、場所をモンスターの村へ移動した。

皆バトルについて熱く語った。

その流れで、明日はリサの誕生日のため、皆で集まれないかという流れになった。

「え!そんな!わたしの誕生日会!?そんな……みんなとまだそこまで一緒に冒険してないのに、悪いよお!」

「リサ殿!過ごした時間は無用!俺たちは仲間だ!」

(お?たまには良いこと言うじゃねえか。その調子だスバル。)

「そうですよ。リサさんが生まれた、大事な日なんですから、リサさんが嫌じゃなければ、僕らでお祝いさせてください!」

「ランスぅ〜、ありがとう〜」

リサはボロボロ泣き出した。

(ふっ。ランスの勝ちだな。カッコ良すぎる。それはネタとして、こいつら、少しずつ良い男になっていってるな。良いことだ……良い男になって、良い人と出会って……幸せになれよ……お前らの未来は、まだ明るいんだからな。)

花はその華やかなやりとりを遠目に見て微笑んでいた。

「ご主人様、どうぞ。」

ミントが飲み物を手渡しに来た。

「お、サンキュー。」

「ご主人様は、あの輪の中に入られないのですか?」

「ん?ああ、ここで眺めてる方が楽しいんだ。楽しそうなやつや、幸せそうなやつを見ると、微笑ましく感じてな。癒されるんだよ。」

「そうでしたか……ご主人様は、幸せですか?」

花は、目を見開いて固まった。

ミントのあまりにも純粋で、そして率直な問いに、目を合わせることができなかった。

ミントは、そっと花の手に触れる。

「ご主人様……わたしたち眷属は、いかなる時も、ご主人様の味方です。

ご主人様の住む世界(異世界)でもし何かあった時、こちらで癒してください。

わたしたちに、何かできることがあれば、いつでもおっしゃってくださいね。」

そう言って、ミントは笑顔になる。

花は、ようやくミントの顔を見ることができた。

「ありがとうな。」

花は、その一言を返すので精一杯だった。

(俺は、いちプレイヤー。ミントたちは、ゲームのプログラム……わかってるさ、そんなことは……でも……わかってても、こうして直に言われると、嬉しいもんなんだな。

そういった意味では、こっちはもう一つの世界……人生があってもいいのかもな……)

リサの誕生日のスケジュールも決まり、皆一旦解散となった。

花は、リサにメッセージを送った。



「花さーん!」

「お、来た来た。」

二人は、教会前の階段で待ち合わせしていた。

「時間の五分前!偉いでしょう?」

「そうだな………普通だ。」

「んもう!そこは、偉いって褒めてよねー!」

リサはいつも通り腰に手を当てて怒っている。

コントのようないつもの掛け合い。

二人は自然と笑っていた。

「リサ、明日の勉強のスケジュールは?」

「明日はねえ、実はもう冬休みだから、午前中に塾行って、午後からはフリーだよ!

え!もしかして、デートのお誘い!?」

「いや、俺は夜まで用事がある。」

「ちょっと〜、今の流れだと、なら一緒にゲームすっか〜って流れじゃないの〜!?」

「おおすまん、確かにそうかもな、いや、リサは明日誕生日だろ?プレゼント、用意してあるんだ。」

「え!?本当に!?」

「はい、これ。」

「へ?」

花は、手のひらに鍵と、手紙を手渡す。

「プレゼントって、この鍵のこと?……ん!?鍵!?鍵って!普通は……」

(ま、ま、ま, まさか!合鍵の鍵!?ど、ど、どうしよう!!花さん!!そんな大胆な!)

「ああ……合鍵じゃねえから、安心してくれ。そんな変態なことはしないから。」

ズゴ!

リサはズッコケて心の中で叫んだ。

(違うんかいーーー!!!!)

「その鍵を、よく見てみ?」

その鍵は、とても部屋の鍵とは異なり、煌びやかで可愛らしい形をしていた。

「わ!よくみると、めっちゃ可愛い!ありがとう!」

「まあ、それ自体でもプレゼントとして成立するんだが、まあ、明日午後から暇ならその手紙を開けてみろ。

ちょっとした暇つぶしができるから。」

「暇つぶし?わ、わかった!明日の午後までは開けずに楽しみにしとくね!」

花は、その日はお昼に家族でクリスマスパーティをする予定。

子供達も冬休みのため、パーティの後は妻の故郷へ帰郷する。

花は仕事があるため居残りで年越しとなる。

もう慣れたものだった。

「ここ、久しぶりだね!」

「そうだな……」

「この数ヶ月、色々あったなあ……」

二人は階段に座り、景色を見ながら話した。

リサは、沖縄でのこと、オープンキャンパスのことなど、楽しそうに話した。

そのどれも、花が絡んでいることばかりだった。

「受験も後少し、頑張らなきゃ!約束したんだ!さっき話した、オープンキャンパスで出会った人と!お医者さんになったら、病気を治すって!」

花は、静かに笑った。

「それはそれは……約束したからには、守らねえとな、せ、ん、せい?」

「ま、まだ先生じゃないよぉ!まずは合格しなきゃ!」

「カッカッカッ!そうだ、その通り!リサなら大丈夫、自信持っていけばいい。」

「うん!花さんから言われると、不思議と自信が湧いてくるんだ!なんだかこう……安心する!」

「少しでも役に立たないとな、リサはいつも助けてくれるからな。」

ガバ!

リサはスカートを隠すジェスチャーをする。

「違ぇーわ!!そっちじゃねえよ!!」

「ぷ!あははは!なーんだ、そっちじゃなかったんだー!」

「あたりめぇだ!!……ほんとに、助けられてるんだからな?感謝してるよ。」

リサは顔が赤くなる。

「そ、そんなかしこまられると、照れるなあ!

と、とにかく、プレゼントありがとう!

本当に嬉しい!

手紙も明日の午後だよ!?なんだかワクワクする!」

「ああ、ちょっとしたものさ。じゃあ、また明日、パーティで会おう。」

「うん!!またね!」

二人は解散した。

花の渡したもの。誕生日プレゼント以外に、何があるのか。



リサの部屋。

「ぐぬぬー、気になる!気になるぞー、この手紙の中身!早く明日にならないかなー!あー!、気になるー!!」


第二百八話 完

第二百八話を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

激闘の「統一戦」後の爽やかな余韻と、仲間たちの温かい絆、そしてヒロイン・リサの可愛さがこれでもかと詰まった最高の幕間回でしたね!

敗北を糧に前を向くランスの凛々しさと、それを見守る花のどこか父親のような温かい眼差し。そして何より、眷属であるミントからの「ご主人様は、幸せですか?」という問いに、このゲームの世界を“もう一つの大切な人生”として受け入れる花の表情には胸を打たれました。

また、リサとの教会での掛け合いは相変わらずのテンポの良さで、合鍵と勘違いして大ズッコケするリサには思わず笑ってしまいました!しかし、花が手渡した「可愛らしい鍵と手紙」には一体どんな秘密やプレゼントが隠されているのか……リサと一緒にワクワクが止まりません!

「ミントちゃんの優しさに心が洗われた……」「合鍵だと勘違いするリサちゃんが可愛すぎる!」「花さんが贈ったプレゼントの秘密が気になる!」など、今回の温かいエピソードへの感想をぜひメッセージで届けていただけますと嬉しいです!

皆様からいただく応援の**【コメント】、作品を見逃さないための【ブックマーク登録】、および【ポイント評価】や【コンテスト】**への応援が、明日に控えた「リサの誕生日会」と、花が用意した大いなるサプライズ、そして新たな展開を迎える物語をさらに熱く盛り上げる最大の力になります。ぜひ、hanaXIII への変わらぬ力強い応援をよろしくお願いいたします!

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【別作品のお知らせ】

もう一つの作品『Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機に人類の切り札として無双するー』も絶賛更新中です!

『Another Life』の、バーチャル世界を“もう一つの大切な居場所”として仲間たちやヒロインと温かい絆を育む花の物語とはまた一味違う、才能なしと見捨てられた主人公が己の拳と不屈のソウルだけで宇宙を揺るがす危機に立ち向かい、全人類を救う最強の切り札としてド派手に無双する王道の熱いSFバトルファンタジーです。こちらも胸が躍る熱い展開が目白押しですので、ぜひあわせてチェックしてみてください!

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