第二百六話 マサムネvsランスロット
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12月24日のクリスマスイヴ、ついにダイニー大陸の本会場にて「統一戦」の幕が上がりました!特等席から花やユナ、リサたち仲間が見守る中、ランスは前回覇者であるマサムネと激突。花の地獄の特訓を経て見違えるような進化を遂げたランスは、開幕からマサムネの重い矛を真っ向から弾き返すという驚異の立ち上がりを見せ、会場を大いに沸かせました。
「そら!」
ブォン!シュシュ!ブォン!
スカ!スカ!
(むぅ。私の太刀筋が全て回避されている?無駄のない動き!これは反復で磨いた動きだ。)
「うおりゃあ!」
ブォン!ブン!ブン!
ガキン!
バチン!!
「ぐ!」
マサムネは空中で体勢を整えて地面に矛を突き刺す。
ズザザザザ!!……ピタ。
「下手をすれば場外か。ふふふ。面白い!面白いぞ、ランスロット!」
ダン!!
マサムネはさらにギアを上げた。
クルクル!
シャシャシャ!!
(な!?こんな滑らかな動きは見たことない!)
ガキン!バチン!!
ガキン!バチン!!
「ほう、なんとかクリティカルガードは成立しているな、どこまで持ち堪えられるかな?」
「持ち堪える?冗談じゃない!」
スカ!
(む!?)
クルクル!
ランスは矛を回避しながら回転してそのまま斬りかかる。斬りかかるとはいえ、あくまで大剣の面で攻撃。すると、どう当たってもガード判定で弾くことができるからだ。
ガン!!
(しまっ……)
ブォン!!
マサムネが後方に吹き飛ばされて壁に激突した。
ドゴーン!!
「ぐ!なかなかやるのお。私に膝をつかせたのはここ数年お前だけだ。」
「なり特訓したからね!化け物みたいなやつと!」
「この短期間でここまでになるとはな。では、本気でやらせてもらう。」
(え!?今までは本気じゃなかった!?ハッタリだ!さらに上があるわけない!)
スッ……。
マサムネは静かに構えた。
ランスロットの射程範囲まで歩いてきて立ち止まる。
(ぴ、ぴくりとも動かない。さっきまでの圧がまるで感じられないぞ?でも、罠だ!僕はカウンタータイプだ。相手の動きを見切って、その隙を……)
シュ!!
(え!!早……)
ガ!!ズドン!!
「うあ!!」
マサムネは一瞬で間を詰めて正面を突いた。
ズザザザザ!!
ランスは地面に吹き飛ばされる。
ガードはしたが、早すぎてクリティカルガードの判定はならず、ダメージを負う。
ランスはすぐに立ち上がる。
(な、なんだ!?動きが見えなかった!)
特等席から花たちが見ている。
「花殿、マサムネはなんらかの武術をやっているぞ!」
「ああ、多分そうだな。重心移動の滑らかさでわかったんだろ?」
「うむ……あれは達人の域だ。俺でも見切れるか怪しい。
俺の場合は回避値を上げているから、見切りやすいんだが、普通ならば受ける側も慣れないと無理だ。」
「ら、ランス兄様……」
「ランス……」
皆が心配そうに見つめる。
(さあどうするランス、正念場だぞ?)
花は静かに見つめた。
「ぐあ!!」
ズザザザザ!!
「く、くそう、後少しなのに!」
「ガードしているだけでも見事だ。普通ならはじめの攻撃で体を貫かれて終わっているところだ。」
(ど、どうすれば……いや、待てよ。これを受けようとするからダメなんだ!自分のスタイルなんか捨てろ!これが来る前にこっちから仕掛けるんだ!)
(あっけなかったな、この一撃で終わらせよう。)
ダン!!
(む!?血迷ったか!?)
ランスは起き上がり走り出す。
(私の攻撃がくる前に攻撃を仕掛けようと言うことだな?だが無駄だ、間合いに入った瞬間に突くだけだ。)
ダン!!
ランスは斜め前に飛び、回転しながら斬りかかる。
グルグル!!シュパパパ!!
(早い!!)
ダン!!
マサムネはバックステップして間合いをとる。
(青い!着地の瞬間にひと突きで終わりだ!)
ストン!
ランスが着地する。と、同時にマサムネが攻撃モーションに入る。
「さらばだ、般若の青年よ。」
シュ!!
(今だ!!)
ランスは大剣を前方に逆手に持ち、面を向けたまま正面に突進した。
ドン!
ガキン!!
(なんだと!?)
バキン!!
「ぐ!!」
マサムネの矛は大きく弾かれた。手にはもっているが、矛ごと腕が後ろへ弾かれている。
クル。ブォン!!
ズパン!!
ランスの回転してからの横一文字斬りが、マサムネの脇腹へヒットした。
斬撃判定プラス、リフレクション判定で、マサムネは真横に吹き飛ばされた。そのまま壁まで吹き飛ばされる。
ズザザザザ!!ドゴーン!!
「ぐおおあ!!」
「よっしゃー!」
ランスはガッツポーズをした。
(これは、花と想定していた展開だ!もし手に負えない時は、ガードしながら突っ込むしかねえって、まさにこの状況だった!)
ムク……
マサムネは何もなかったかのように起き上がる。
「え!?うそだ……クリーンヒットしたはず……」
「なかなかやるではないか、だが、私が防御力を初期値のままで過ごすほど、愚かに見えるかね?そして、私はスキルで、局所的にオールマイティガードを使うことができる。
使用後は、リロードが必要だがな。」
「ま、まさか、あの一瞬でオールマイティガードを!?くそ!なら、今のうちにやらなきゃ、またリロードして……」
ランスは構えて走り出した。
「正面の突きを防ぐだけで、ここまで大袈裟にされては困るな。攻撃は突きだけではない。」
ブォン。
スカ。
シュ!!
マサムネの矛が上に伸びた。
ガガン!!
ランスが上空に飛ばされて、地面に落ちた。
ズザザザザ!!
「ぐ!まるで見えない……」
「全ての攻撃がこの練度だと思いたまえ。さあどうする。降参するか?」
ランスは片膝をつきながら起き上がる。
「す、するわけないだろう……最後までやる。」
体力ゲージも底をついて、HPが残りわずかとなる。マサムネはまだ半分以上HPを残していた。
「清々しい、なんという闘争心。認めよう、般若の青年……いや、ランスロット。
では、私の技を一つ見せてやろう。受け止められるかな?」
マサムネは、先ほどと違う構えで、屈んで構えている。
(な、何がくるというんだ!?)
(ランス……なんかすげえのがくる気がする。覚悟しろよ?)
花は察していた。次でトドメを刺しにくることを。
第二百六話 完
第二百六話を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
マサムネの圧倒的な強さと、それに必死に喰らいつくランスの執念がこれでもかと伝わってくる、息をのむような激闘回でしたね!
武術の達人としての滑らかな重心移動から繰り出されるマサムネの神速の突き。それに対し、「自分のスタイルを捨てる」と決断し、花とあらかじめ想定していた“大剣の面を向けたままガードして突っ込む”という捨て身の作戦で見事に脇腹へクリーンヒットを奪ったランスの成長には、思わず拳を握りしめました!
しかし、その一瞬で局所的な「オールマイティガード」を発動させて致命傷を避けるマサムネの底知れぬ強さは、まさに絶対王者。HPが残りわずかとなり、追い詰められたランスの前に、マサムネがこれまでにない低い構えから繰り出そうとする「一つの技」。それを特等席から見つめ、静かに覚悟を促す花のモノローグが、次回の展開への緊張感を極限まで高めています!
「花との想定通りの戦術で一撃を入れたランスが最高に格好いい!」「マサムネの引き出しの多さが絶望的だけど、ここからどうなるの!?」など、今回の死闘への熱い感想や、ランスへの応援メッセージをぜひ届けていただけますと嬉しいです!
皆様からいただく応援の**【コメント】、作品を見逃さないための【ブックマーク登録】、および【ポイント評価】や【コンテスト】**への応援が、王者の放つ最大の秘技を前に、限界を超えて立ち向かおうとするランス、そしてそのすべてを冷徹かつ温かく見守る花の次なる無双をさらに熱く盛り上げる最大の力になります。ぜひ、hanaXIII への変わらぬ力強い応援をよろしくお願いいたします!
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