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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII
第五章 運営の依頼〜歓楽街潜入捜査ーー異種族との出会い 編

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第二百一話 幻獣種

いつも『Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜』を応援いただき、本当にありがとうございます!

幻の隠しエリア「温泉宿」へと急行した花たち一行。そこで女将の口から、かつてユナが前作で共に戦った相棒であり、今作ではゲームバランス崩壊を防ぐために「冷凍保管状態」にされているという最強の「幻獣種」の存在が明かされました。

女将はモンスター移行の説明を始めた。

「知ってると思うが……ザコモンスターたちは、テイムしていても、信頼度や親密度がMAXでも、こちら側に移すことはできない。

低級だとしても、いきなりステータスの高いモンスターを所持すると、ゲームバランスが崩壊するからねえ。

だから、今回移行できるのは、中級以上と認定されていて、信頼度、親密度がMAXのモンスターであり、データ移行後は初期化した状態ならば移行できる。

幻獣種については、これに加えて、テイムと召喚が中級以上であること、これが条件さ!」

ユナは顔が引きつっている。

花は明るくなった。

「良かったな、ユナ!案外難しくなさそうだ!……ん?どうした?」

「テイムと、召喚が中級以上……はあ……まだ初級もクリアしてないのに……」

「そんなに難易度が高えのか?」

女将は少し笑って答える。

「試験は所定のモンスター討伐。花、あんたにとっちゃあ、剣を一振りすりゃあいいが、テイマーたちは、あまり戦闘が得意じゃないプレイヤーが多いのさ!だからこそ、テイムすりゃあゲームを優位に進められる。上手くできたもんさ!」

「そうか、その討伐対象のモンスターはザコじゃないってことか?まあ、試練だから、そりゃそうか。」

「まあ、詳細は獣人の村や、召喚の村に行けばわかるさ!」

「ありがとう!色々わかってきたぞ。とりあえず、次の目標は召喚だな。」

「ちょうど良いじゃないか!あんたたち二人で行ってくりゃいい!なんなら、この子達も連れて行きゃいいさ!

ユナ、そう落ち込まなくても、花たちがいるんだから大丈夫さ!仲間なんだろ?」

ユナは顔を上げてみんなを見る。

みんな、ユナを見てニコリと笑いかけた。

「み、みんな……」

ユナは目頭が熱くなった。

「あんたにもこれやるよ。この温泉宿が出たらすぐわかるものさ!」

「ありがとう女将。でもこんなレアアイテム、私がもらっても?」

「アッハッハ!この温泉宿、意外と客が来なくてねえ!花と、その周りしか利用したことがないんだよ!アッハッハ!」

「わ、わたし!もう一度行ってきます!!」

ユナはもう一度ルーティンを繰り返した。



ミントとコリスを村に送り届け、ユナとは狩りをしながらカレッジへ向かう。

もう花との連携も完璧で、弓矢の使い方も安定してきていた。

カレッジにて。

「今日は、ワガママ言ってごめんなさい。

色々あったけど、少し前に向いて進んだ気がする。これから仲間として、よろしくお願いします!」

ユナは頭を下げて花へお礼を伝えた。

「大袈裟だな、気にしなくて大丈夫だから。

確かに今日は色々あったな。また、これから召喚のことについて、二人で頑張ろうな!」

ユナは笑顔でログアウトした。

花もそのあとを追ってログアウトする。



花がログアウトして翌日。コモンに闘技場の件を報告する。すると、開発担当ミーティングが行われることとなった。

ALO開発担当のミーティング。

「では、幻獣種の仕組みと、配置はこのように進めます。」

「適宜修正は必要だが、これでようやく進められるな。」

「こんなレベルのものは、一人で何体も持たれてはたまらんからな。一度、没収できて良かったよ。」

「前作プレイヤー、幻獣マスターユナ。今作もプレイしてるのかしら?」

「コミュニケーションに難ありで、どこのギルドやクランにも属さなかったという、あのプレイヤーか?」

「ええ、トップギルドからのオファーもすべて断って、自由にやってたそうよ。」

「まあ、前作は召喚さえできれば、自身の強さは関係なかった。だが、今作はそうはいかん、テイマーたちが無双できんように設定してある。」

「譲歩はありますけどね。条件が少し緩いかもしれません。」

「パーティ制か?ああ、確かにあれは少し甘かったな。だが、彼女だけを基準に設定するわけにはいかん。初心者たちにも、ある程度幅広く対応ねばな。」

「そうですね。しかし、もし、彼女が誰か強力な助っ人を連れて、試練や条件を突破したら?」

「………彼女の所持する、幻獣種が再び彼女のもとに渡るということだ。」

「いくら退化するとはいえ、強くなれば、バランスが……」

「幻獣は、なかなか手に入らないからこその幻獣だからな。また、ゲーム内が荒れるだろう。」

「今回は、彼女以外のプレイヤーにも、幻獣種を扱えるように、キャラ数を多くしました。なので、彼女の無双状態は回避できるかと思います。」

「あとは経過を見るしかないか。そのほか、ゲーム内の動きは?」

「ダイニー大陸で不穏な動きがみられております。例の開発の件です。」

「プレイヤーやNPCを捕まえて、働かせるというものか。まあ、想定の範囲内だ。野望を持っているものもいるだろう。」

「命に関わる事態も想定されます。それは規約上関与しないとしておりますが……」

「その通りだ。プレイヤー間での揉めごとまでは責任は持てない。だからこその自由な場の提供なのだから。」

こうして、関係者らによるミーティングは終了。

新しい取り組みや設定は随時加えられていく。



時を遡り、ログアウト後。花の部屋。

(ふう……長い一日だったな……もうこんな時間か……明日休みで良かった。明日は、習い事に連れて行って、それから晩飯の支度して、洗濯して、子供達を遊ばせて……)

花は、そのまま眠りについた。



ユナの部屋。

(今日は疲れた……けど、充実してた……仲間……今まで友達もいなかったのに……でも、すごく安心できて、居心地がいい……)

ユナはそのまま眠りについた。

翌朝。

カーテンを開けると、よく晴れた空と、穏やかな海が広がっていた。

ユナは机に置かれた書類に目を通す。

ガチャ。

リビングへ行き、両親との食事。

最近は部屋ではなく、リビングに出てくるようになった。

「おとうさん、おかあさん、ちょっと相談したいことがあるの。」

両親は、ユナの真剣な表情を見て息をのんだ。

ユナの相談したいこととはいったいなんなのか。


第二百一話 完

第二百一話を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

今回はゲームの裏側、そして現実世界のリアルパートが一気に動き出す、最高に引きの強い激動の回でしたね!

運営ミーティングによって明かされたユナの「前作・孤高の幻獣マスター」という凄まじい過去。今作ではテイマーが無双できないよう対策が施されていたものの、「強力な助っ人(=花)」の存在までは運営も予測しきれていなかったという、今後の花の無双&ユナの救済への完璧な道筋にゾクゾクが止まりません!さらにダイニー大陸での不穏な動きなど、壮大な伏線も散りばめられていて世界観の広がりにワクワクします。

そして何より、現実世界でのユナの「相談」。引きこもりがちだったユナが自らリビングに赴き、両親の目の前で切り出した真剣な言葉……これはもう、花のいる場所へ歩み寄るための大決意に違いありません!

「ユナ、前作ではそんなに凄かったのか!」「現実でのユナの相談が気になりすぎて夜も眠れない!」など、新たな展開を迎えた本作への熱い感想をぜひお寄せください!

皆様からの熱い**【コメント】、作品を見逃さないための【ブックマーク登録】、 wilderness そして【ポイント評価】**が、ゲーム内での召喚の試練、そしてリアル世界で動き出す二人の関係をさらに熱く盛り上げる最大の活力になります。今後とも、hanaXIII への変わらぬ応援をどうぞよろしくお願いいたします!

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