第二百話 連れてるのはいつも
いつも『Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜』を応援いただき、本当にありがとうございます!皆様の熱い応援に支えられ、ついに本作は【第二百話】という大きな節目を迎えることができました!
夜景が流れるトレインの中でユナの壮絶な過去の真実、そしてホスト・スギオとの意外な因縁が明かされました。全てを吐き出し、涙を流しながら「仲間に、入れてもらえないかな?」と願うユナを、花はいつもの豪快な笑いとヘッドロックで「とっくに仲間だと思ってたぞ!」と快く包み込みます。名実ともに本当の仲間となり、かつての相棒だった「幻獣」を救い出すという新たな目標が見えたその瞬間、花のアバターに謎の通知音が鳴り響きました。
ピロン
花は通知を確認する。
「温泉が出てる。」
「温泉?花、温泉がこの辺りに湧いてるの?」
「いや、ランダムで出現する、温泉宿だ。」
「ご主人様!」
「行ってみるか?今からみんなで。」
皆賛成した。
出現時間内に入らなければならないため、急いで村を飛び出した。
「ま、待ってよお!みんな早すぎ!」
ガシ!
「へ?」
グン!!
ミントとコリスがユナの手を引っ張り、移動する。
ユナはほぼ空中に浮いた状態で運ばれた。
「あわわわ!早すぎるーー!」
◆
「こ、このゲームに、こんな温泉宿があったなんて……」
さっそく中へ入る。
「いらっしゃい!おや?今日はまた大勢できたねえ!」
花は皆を紹介する。
「ほほう!二人はテイムしてあるのかい!あんた、テイマーじゃないだろう?」
それについても経緯も含めて説明した。
「アッハッハ!なんだいそりゃあ!ほんと、あんたはイレギュラーだねえ!上層部は、そのノーマルアバターの隠し要素を、遊び心で詰め込んでるね!
そして、テイマーはあんたのほうだね?
こりゃまあ、また別嬪なプレイヤーをつれてきたもんだ!リサといい、アユといい、お前の周りには美女が集まるんだねえ!」
「べ、別嬪!?び、美女!?あわわ、わたしは、そんなんじゃないので……」
「おや?自覚がないんだねぇ。アッハッハ!面白い子だね、そんな見た目して!
そんで、あんたの召喚獣は、連れてないのかい?」
「……そ、それは。」
花は事情を説明した。
「なるほどねえ、そんなことが……たしかに、前作で召喚士はチートだって言われてたから、修正したんだろうね。なにせ、幻獣種ばかりを扱う子がいたらしいから!」
ビク!!
ユナは下を向く。
「おや?どうしたんだい?まさか、あんたもそのプレイヤーかい?」
ユナは黙って頷く。
「アッハッハ!そりゃすごいね!前のデータは見たかい?いなくなっていただろう?」
ユナは顔を上げる。
「そうさ、あの幻獣種たちは、今作に流れ込んでいる。しかも、グレードアップさせるためにね。ただ……親密度、信頼度がMAX値の幻獣種だけは、残したみたいだよ。さすがにそれは前作プレイヤーに絶望を与えるからねえ!」
「そんなことになってたのか、向こうの幻獣種を、こっちに移する方法は無いのか!?」
「おや?あんた、まだ連れてきてないのかい?
そりゃ、早く連れてこなきゃ可哀想だ!
おそらく退化して、冷凍保管状態になってるからねえ。」
「え!?退化!?」
「そうさ、アップデートの際に、一旦全ての幻獣種、召喚獣は退化させたんだよ。今回は、進化できる仕組みにしたからね!」
「そ、そんなあ……あんなに強くなってたのに……」
「まあ、そう落ち込まないことだよ、幻獣種はこっちでもおそらくチート級に強い。しかも今回は進化もする。
ゲームバランスを考えて調整したんだろうよ。
一体でも手持ちが確定してるんだ、まだ良かったほうだよ!」
「女将、その、こっちに連れてくる方法を教えてくれないか?」
「じゃあ、まずは先に入っておいで、出てきたらゆっくり話してあげるから!」
「わ、わたしも入るの!?」
「混浴じゃないから安心しろ。」
(もしそうなら俺が持たん!!)
「は、恥ずかしい……家族以外とお風呂入ったことが……」
ガシ!!
ミントとコリスは両脇からユナを捕まえて連れて行った。
説明は脱衣所でするらしい。
脱衣所では女子たちの黄色い声がロビーまで聞こえてくる。ユナは二人に弄ばれているらしい。
「ああ!ちょっ!やめ!そんなところ!あー!」
(き、聞くな!!耳を塞ぐんだ!!)
花は耳を塞いで男湯へ駆け込んだ。
◆
花は早急に出てきてルーティンを終わらせる。
(露天風呂で声を聞いたらアウトだ。早めに出てきて正解だった。)
花のステータスは少し向上した。
◆
「わお!ユナ!すごいね!!立派なおかあさんになれそうです!」
「アッハッハ!獣人やモンスターからすれば、そりゃ象徴だからねえ!面白い子だねえコリスは!」
「は、恥ずかしい!恥ずかしすぎる!」
「アッハッハ!慣れないんだねえ、花とあたしの故郷じゃ、温泉はメジャーだからねえ、こんな設定にしたのさ!」
ユナはピクリと反応する。
「は、花の故郷!?」
「おっと、ここからは言えないよ、個人情報さ!」
(温泉がメジャー……え!?ま、まさか……花は、割と近くに住んでるの!?な、なんだろう……すごくドキドキする!)
「ユナ様?お顔がとても赤いです?のぼせたのですか?」
「ゲームでのぼせるは大丈夫さ!それに近い状態に演出はするけどね!おや?もしかして、花のことを考えてたのかい?」
ビク!!
(わかりやすい子だね!差し詰め、住んでいるところがわかって、変に意識したのかね?)
「わ、わたし……今、海の見えるところに住んでいるんです……静かな、穏やかな海……海を渡れば……」
「花に会えるかも?かい?」
ビク!!
ユナはみるみる赤くなる。
「ユナ!タコみたいです!!大丈夫!?」
「まあ、プレイヤー同士がどこで何をしようと、それは自由さ。ふふ、頑張んな!ユナ!」
「が、が、が、頑張る!?え、えっと!その……」
「アッハッハ!ほんとにわかりやすいねぇあんたは!」
◆
全員ルーティンを終わらせて、ステータスを向上させた。
「すごい!本当にステータスが上がってる!MPがとてつもなく!」
「おや、前の設定のままだったよ!アッハッハ!」
「じゃあ、さっそく聞かせてくれ!その、幻獣種をこっちに連れてくる方法を!」
第二百話 完
記念すべき第二百話を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
皆様の温かい応援のおかげで、ついに200話の大台に到達することができました!そんな記念すべき今回は、大好評の温泉宿の女将さんが再登場し、コミカルな女子会の喧騒と、物語の未来を握る超重要な「幻獣のアップデート仕様」が明かされる、最高に密度が濃くてワクワクする節目回でしたね!
脱衣所から聞こえる女子たちの黄色い声に「耳を塞ぐんだ!!」と大慌てで男湯へ逃げる花のピュアな格好良さはもちろん、コリスにプロポーションの凄さを「立派なお母さんになれそう」と褒められてタコのように真っ赤になるユナが最高に愛らしかったです。そして何より、「海を渡れば花に会えるかも……」という、リアル世界での二人の居住地が実はかなり近いのではないかという衝撃の伏線には、今後の現実世界での展開も含めてニヤニヤと期待が止まりません!ラストでは、ついに冷凍保管状態にあるという幻獣たちを呼び戻す方法が語られようとしており、新章へのボルテージは最高潮です!
「200話到達おめでとうございます!」「リアルでも花とユナが近くに住んでるっぽい伏線に大興奮!」など、記念すべき今回の感想や200話のお祝いメッセージをぜひ届けていただけますと嬉しいです!
皆様からいただく応援の**【コメント】、作品を追いかけるための【ブックマーク登録】、および【ポイント評価】や【コンテスト】**への応援が、200話を超えてさらに加速する花たちの冒険、そしてユナのかつての最強の相棒「幻獣」を復活させて新たなエリアへと無双していくための最大の原動力になります。ぜひ、hanaXIII への変わらぬ力強い応援をよろしくお願いいたします!
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ALOの温泉宿で仲間たちと賑やかにステータスを高め合い、リアルとゲームが交錯する恋の伏線に胸を躍らせる花たちの物語とはまた一味違う、才能なしと見捨てられた主人公が己の拳と不屈のソウルだけで宇宙を揺るがす危機に立ち向かい、全人類を救う最強の切り札としてド派手に無双する王道の熱いSFバトルファンタジーです。こちらも200話に負けない爽快感抜群の展開が満載ですので、ぜひあわせてチェックしてみてください!
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