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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII
第四章 現実の絆〜激闘コロッセオ――境界線の夏、守るべき者のために 編

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第百二十話 鍛冶スキルB

工房で、花は一心不乱に素材と向き合います。

ただの道具としてではなく、誰かの笑顔を想像しながら作り上げる特別な一品。

刻一刻と迫る七月七日に向けて、静かな情熱が熱を帯びていきます。

花が手にするのは、未来を切り開く技術と、誰かを想う心です。

数日後、ハンマ工房。

「プレゼントの件ですが、やはり発想次第だと思うんですよね。今俺にできるのは、アイテムと武具の分解、融合です。

なら、今の時点で手に入るアイテムたちと掛け合わせられるもので、役に立つものを考えたんです」

「ん? お前、今、武具と言ったな? もしかして……」

「はい、鍛冶スキルB、習得しました」

「おい、鍛冶スキルBは『ドロップしたアイテム同士を20回掛け合わせる』だぞ? もうやったのか?」

「はい。転移装置を分解しているときに、ふと思いついたんです。これは、戦闘に役に立つんじゃ無いかなって」

「どういうことだ?」

「俺はアニメ好きです。とあるアニメで、自分の投げた武器の場所に、一瞬で飛ぶという技をつかうキャラがいました。もしかすると、それを応用できるんじゃ無いかなと思いました」

「まさか、作ったのか?」

「ええ、外に出てもらえますか?」

花は、武器ではなく果物ナイフを取り出す。

ハンマ目掛けて投げるが、華麗に避けられる。

ストン!

果物ナイフはハンマ工房の壁に突き刺さる。

その瞬間。

バシュン! パッ!

花は一瞬でハンマ工房の壁に移動した。

「ね? できたでしょう? これができたら、この果物ナイフを投げた先にワープできるから、追い詰められても回避することができる。

なんなら、マーキングしておいて、何かあれば戻ることだってできる」

「おお、よくやった! もしかして、それを作りまくっていたのか?」

「そうです。果物ナイフの他には、オブジェの石とか、粘土とか、ボールとか、色々なもので試した。だから、勝手に20回以上掛け合わせてたんです。もう楽しくて……夢中でした」

「しかも、お前は拡張スキル持ちだから、いくらでもストックできるからな。相性が良すぎるわな! ぶわっはっはっは! で?」

「で?」

「アユに贈るものは、どんなものにするか決めたのか?」

花はアイテムを取り出す。

「はい。原型は作れました。このボールを見ていてください」

シャ!

ボールから、杖が出てくる。

シャ!

次はお酒が出てくる。

シャ!

服が出てくる。

「おお! 見事に収納できとるな! なるほど、収納が課題であったために、そういうアイテムを作ったというわけだな! きっとそのボール、気に入るぞ!」

「いや、これは実験結果に過ぎません。

なので、ここから応用で、自分の望む形のものに、この効果のものを掛け合わせる予定です。

そして、もう一つ。先ほど取り出した杖です」

花はハンマに杖を手渡す。

「師匠、それを折ろうとしてみてください」

「お?! なかなか折れん!」

「そうです。アイテムそのものの強度を上げました。そして」

シャ!

「おう?」

ハンマの手から杖が消えて、手元に戻ってきた。

「この指輪とその杖は、対の転移装置を搭載しているため、もし杖を落としても、指輪をタッチすると杖が戻ってくる仕組みになってます」

「おおお! なかなか考えたな! しかも、サイズ感も違和感なく!」

「これはなかなか面白かったです。特定の大きさにしかできないかと思ったら、ある程度組み合わせるものによって、キットの大きさも変化するなんて。大発見でしたよ。あと、鍛冶スキルにはAI解析がついていて、組み合わせや配合でどんなものになるか、ある程度微調整が必要なときは、その方法を教えてくれるなんて、これも大発見でした」

「ん? 待て、解析は鍛冶スキルじゃねえぞ?

それは『創作解析スキル』だ!

鍛冶スキルを得た後に、分解と融合をしまくったら、稀に覚えるスキルだ!」

「そうだったのか……だから作りたいものを作れるようになったのか。

これから、目標とするものを、自分で作ってみようと思います!

この工房で作っても、構いませんか?」

「ああ! いいぞ! 好きなだけ使え!」

(よし、あと数日で完成させるぞ!)

「アユ! 指名です!」

「はーい!」

(今のうちに、しっかり稼いでおこう。ダイニー大陸への準備をしなくちゃね……それにしても、誕生日がこんなに待ち遠しいなんてね)


第百二十話 完

第百二十話をお読みいただき、ありがとうございます!

花の創意工夫によって、ゲーム内での自由度が格段に広がりましたね。「プレゼントの作成」という目的が、花のものづくりをさらに加速させています。七月七日に向けて、物語も着実に動き出しました。

【読者の皆様へお願い】

花の創作意欲が爆発する様子、いかがでしたでしょうか?

「面白かった」「続きが気になる!」と思っていただけましたら、ブックマーク・評価(⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎)・そしてレビューや感想コメントをいただけると、執筆の何よりの励みになります!

いただいたレビューやコメントはすべて大切に読ませていただいております。作品の応援、よろしくお願いいたします!

【コンテスト&他作品告知】

現在コンテストに参加中です。皆様からいただく一票や応援が、物語を前へ進める大きな力になります。

また、圧倒的な力の差を頭脳と勇気で覆す物語

『Ultimate Wars 〜 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機で人類の切り札になる 〜』

(Nコード:N6980LM)

こちらも運命が交錯する熱い展開が続いております。本作とあわせて、ぜひこの機会にチェックしてみてください!

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