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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII
第四章 現実の絆〜激闘コロッセオ――境界線の夏、守るべき者のために 編

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第百十二話 交錯

沖縄の夜、穏やかなはずのカフェに忍び寄る予期せぬトラブルの影。リサたちに迫る危機を前に、花はある「立場」を借りて、事態の沈静化を図ることにします。正体を悟られてはならないという極限の緊張感の中、嘘と真実が喧騒に溶け込んでいく。大人の知恵と機転が試される、波乱の一夜の幕開けです。

「チョット、ソコノカノジョ、カワイイネ!イッショニオチャシマショウ!」

大柄の外国人がリサたちに声をかける。

「うっきゃー! 外国人なんて、凄くハンサムねえ〜。私で良ければご一緒に!」

「う、うわあ、大きな人だなあ。ど、どうしよう」

リサの友達は外国人へ擦り寄る。

それを見て外国人は少し引いていた。

「オ、オーマイガー、ゴメンナサイー! アナタジャナクテ、ソコノカノジョデス!」

「な、なにぃ!? またリサ〜?!」

(オ、オーマイガー! コノコハコワイデース!)

外国人はリサの友達に終始引き気味だが、それでもリサへのナンパは諦めなかった。

うまい具合に友達がガードになっている。

それもそのはず、この秀才トリオの女友達、体格は170cmでがっしりしており、実は中学時代は女子レスリングの全国常連さんだった。

「花! まだ行かないの? ナンパされてるわよ?

あんな大柄な人、あの子達大丈夫かしら……ん? けど、あのお友達が擦り寄っていってて、外国人さん、のけ反ってるわね……ぷぷ、面白い絵ね!」

たまらず、外国人はリサに手を伸ばそうとした。

ガタッ!

そこにある人物が駆け寄る。

ガシッ。

外国人の手首を掴み、動きを止める。

「Don't touch me‼︎」

駆け寄ってきた男の手を払いのける。

男はリサたち三人の前に立つ。

なんと、その男はタクだった。

(え?? タク!? どうしてここに?! や、ヤバい! やっぱりつけられてたんだ!)

「Please don’t touch my girlfriend.(失礼ですが、彼女に触れないでください)」

タクと外国人の睨み合い。

「よし! 今だ! アユ、ちょっと行ってくる! いつでも救急車呼べるようにしといてくれ!」

「え! 警察じゃなくて??」

「当たり前だ! 防御力紙切れの俺が止めに行くんだぞ?!」

「ぷ、了解〜。あんまり無茶しないでね?」

二人は英語で話しており、まだ硬直状態だ。

「お前たちー! 何時だと思ってるー!

早くホテルへ帰りなさい!」

(な?! またあのセンコー!? まあそりゃそうか、普通探しに来るわな……危ねえ‼︎)

「ウルサイ! ナンデジャマスル?!」

振り向き様に外国人が裏拳気味に花の顔面目掛けて腕を振り抜く。

ヒョイッ!

「オウ?!」

外国人は避けられて少しふらつく。

花は、ボクシングでいうスウェイで華麗に交わす。

(っと! 危ねえ! まだこれくらいは反応できるんだな俺)

そのあと胸ぐらを掴もうとする外国人。

その手を外側からはたき落として距離を取る。

「コノー!」

外国人がヒートアップしそうになった、その時だった!

「うっきゃー! タク様と2回も会えるなんて、わたしは幸運だわー! しかも、わたしを争って喧嘩してるなんてー!」

「What ‼︎‼︎?」

タクも外国人も振り向いて、言葉がシンクロする。

ガシッ‼︎ ガシッ‼︎

リサの友達は、タクと外国人二人まとめて抱きつく。

左手にタク、右手に外国人だ。

「んぐ! やべえ!」

「オ、オーマイガー‼︎ ウゴケナイ!」

「もう離さない〜!!」

ギュウ!

「オ、オーノー! ゴメンナサイ! ワタシ、カエリマス!」

外国人はなんとか振り払い店を出た。

「あーん! 逃しちゃった〜!」

(な、なんつうパワーだ!)

「た、助かったよ。君はリサの友達だね? 昼間も会ったね?」

「うっきゃー! そうです! 覚えていてくれたんですねー!」

「もちろん。あ、でも、そろそろまずいんじゃないかな? 先生が……」

「お前たち、受験前に騒ぎを大きくしたいのか? わかったら帰るぞ!」

「はい、すみませんでした」

(やっぱりこの人先生だったの?)

友達は不審そうにしているが、受験前というリアルな発言に信憑性を感じて、すんなり言うことを聞いた。

「わたしが引率するわ。外で待ってます。

さあ、三人ともこちらへ」

これを見越してか、アユは会計を済ませてフォローする。

(ナイスアシストだ、アユ!)

「また会いましたね、タクさん。うちの生徒を救っていただき、ありがとうございました。

それにしても、すごい偶然ですね。まるで、彼女たちがここに来るのがわかっていたかのようだ。ワッハッハ」

(げ! このセンコー、また鋭いことを!)

「い、いえ、何やら危なそうだったので、止められて良かったです」

(ま、最終的に止めたのは友達の子だけどな。痛て、まだ首が痛え)

「ほんとに助かりましたよ。ああ、困ったものだ、これから大事な受験だと言うのに……彼女たちには、せめて受験が終わるまでは、そっと静かに過ごさせてあげたいものだ。

あなたもそう思わないかね?」

「え、ええ、僕も、そう思います」

(ぐ。確かに、このセンコーの言うことはもっともだ。くそ!)

「理解のある方で良かった。あの子達には、ナンパするような外国人よりも、そんな“理解のある人”を好きになってほしいものですな。アッハッハ」

(理解のある人を………そうか、リサを追うのは今じゃなくて……あいつにとって大事な時期なんだった……)

タクは静かに納得した。

マネージャーが頭を下げて店から出ていった。

「さてと、ホテルまで三人を連れて帰るとするか」


第百十二話  完

第百十二話をお読みいただき、ありがとうございます!タク、外国人、そして「先生(花)」が一堂に会するカフェでのカオスな修羅場、いかがでしたでしょうか。花の「受験生を守る先生」という演技に、タクがまんまと納得させられるシーンは、大人の貫禄が勝った瞬間でしたね。

【読者の皆様へお願い】

花の機転で見事に窮地を脱したリサたち。タクとの因縁も、ひとまずは「受験が終わるまで」というルールの中で決着(?)しました。もし「花先生の追い払いが鮮やか!」「タクの必死さが逆に憎めない(?)」と思ってくださった方は、ぜひ下部の**評価(⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎)**やブックマークをお願いします!皆様の温かい応援が、花のさらなる活躍を後押しします。

【コンテスト&他作品告知】

現在コンテストに参加中です。皆様からいただく応援が、毎日の執筆の大きな糧になっています。

また、運命に抗い、自らの手で未来を掴み取る物語

『Ultimate Wars 〜 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機で人類の切り札になる 〜』

(Nコード:N6980LM)

こちらも一瞬の判断が勝敗を分ける、熱い展開が続いております。本作とあわせて、ぜひこの機会にチェックしてみてください!

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