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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII
第四章 現実の絆〜激闘コロッセオ――境界線の夏、守るべき者のために 編

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第百十一話 脱出

きらびやかな沖縄の夜。修学旅行の解放感に浸るリサたちのすぐ傍で、執念の影が静かに距離を詰めていました。

一方、夜の街を捜索する花は、合流したアユと共に一軒のカフェへと辿り着きます。偶然が重なり、一つの空間に集まってしまったそれぞれの想い。

現実というステージで、予期せぬ「脱出劇」の幕が上がります。

「わあー! 夜の街、すごい人だねー!」

「ハザマさん! 早く戻ろう! ヤバいよ!」

「そうよ! 流石にうろつくのはまずいわ! お土産は空港でも買えるじゃない!」

「すみませんー! これいくらですかー?!」

「ダメだ! 聞いてない! あ、でも、なんだか面白い物売ってるぞ!」

三人は様々なお店でお土産を買いまくっていた。

そして、おしゃれなカフェで談笑していた。

「あー、絶対怒られるよー、どうするの?」

「なんとかなるって〜。よし、写真写真……送信っと!」

「さっきから誰に送ってるの? おばあさん?」

「もしかして、タク様?!」

「違うよ、友達……かな?」

「なんで疑問系なの? あ! もしかして、ゲーム仲間の?!」

「あの、とんでもない攻撃力って言ってた人?!」

「な、内緒だよ!」

リサは顔を赤くする。

「いた、いたぞリサ。昼はよくもやってくれたな! 今度こそ、せめて連絡先だけでも聞き出しとかねえと! 二度と会えなくなっちまう!」

(よくもって……勝手に鼻血出したの、あなたじゃないか。仕事以外はアホなんだよな、この人は)

「タクさん、そろそろやめましょう。同い年とはいえ、女子高生をつけ回すと、良くないです。こればかりは流石に見過ごせません」

「ちょ、ちょっとだけ待ってくれよぉ! 頼むよー! この通りだー!」

(こんなタクはじめて見る。必死すぎる。やはり、見た目は一級でも、中身は三流。まだまだ子供ということですね。

私の目から見て……同じ男性から見ても、あなたに勝ち筋はない。

なぜなら、彼女は見た目でなびく人ではないからだ。

あなたの武器は、まだ見た目だけ。中身がなってないと、そのボスは倒せませんよ?)

「血走った顔で、高圧的な声かけだけはやめてくださいね。事務所の顔も潰します」

「わーったよ!」

『もう寝たかしら?』

『いや、まだだ。どうした?』

『そう、随分起きてるのね』

『アユもな。仕事か?』

『さすがに終わったわ。今は一人でオシャレなカフェにいるの』

『いいなあカフェ。俺はやっと着いたぜ』

『着いた? もしかして、わたしのお、う、ち?』

『そんな無謀なことはしない。街だ。リサが夜遊びしてるらしい。さっき車を停めて、見回ってる』

『わお! 修学旅行といえば、抜け出して夜遊びがスリルよね〜』

『感心してる場合じゃない! 広すぎて見当もつかん!』

『ちなみに花はどこにいるの?』

花は、現在地を添付した。

『素晴らしいわ。わたしはここであーす。捜索のお手伝いしましょうか?』

『ま、まじか! 一度合流しよう。慣れない土地でかなわん!』

花もカフェに入る。

アユが手を振っていた。

マスクをして顔がわからないようにしている。

ガバッ

アユはすぐに花にハグした。

「おい! 人前!」

「誰も気にしてない〜」

割と広めの店内。人も多く、賑わっている。

花はひとまずおすすめの飲み物を注文した。

「ちょっとその写真見せてくれる? ……ああ、多分この近くだわ! ……しかも、もしかしたら、この店内にいるかもしれない! ほら、この写真見て? ここの飲み物と、この背景、どこかにいるかもしれないわ」

「な、なにぃ?! アユ、探偵みたいだな」

「よーく見なきゃ! 浮気も見破れないぞ?」

「ふ。してくれてるなら、逆に好都合なんだけどな」

「え? 嫌じゃないの?」

「好きならそりゃ嫌さ」

「……そっか。奥さん、気づいてるのかな。花の気持ち」

「絶対に気づかんだろうな。自分は良くできた嫁だと思い込んでる上に、俺に対して興味もない。俺がどんなこと考えてるかなんて、ハナから興味がないからな」

「もう二度と、気持ちが戻ることはないの?」

「ない。もう、とっくに諦めてる。人は変わらない。むしろ、向こうが墓穴踏んで、俺は有利に進めたいくらいだ」

花は送られてくる写真をまじまじと見つめる。

すると、リサの近くの席に、見覚えのある男がいた。

「アユ! これ見てくれ! タクだ!」

「本当だ! ここまでつけてきたのね」

「みんないっぱい買ったねー! そろそろ戻ろっか!」

?!

花の少し後ろから聞き覚えのある声がした。

チラッと見ると、リサはそこにいた。

「わお、アバターのまんまね〜。なんて可愛いのかしら〜」

(す、すぐそこじゃねえかー! よし、センコーのフリしてホテルに帰そう……ん? なんだあの男は?)

「花! 早く行かないと!」


第百十一話 完


第百十一話をお読みいただき、ありがとうございます!偶然にも同じカフェに集結してしまった花、アユ、リサ、そして執念のタク。リサたちのすぐ近くで、不穏な影が動こうとしています。花の「先生のフリ」作戦は、果たしてこの混乱の中で通用するのでしょうか?

そして、アユが指摘した花の冷え切った夫婦関係……。ゲームの外でも、それぞれの運命が複雑に絡み合っていくのを感じます。

【読者の皆様へお願い】

間一髪の状況で、花はどう動くのか!リサを無事にホテルへ帰せるのか……。もし「花とアユのコンビネーションが最高!」「タクの必死さが逆に怖い……」と思ってくださった方は、ぜひ下部の**評価(⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎)**やブックマークをお願いします!皆様の応援が、脱出劇の結末を左右します。

【コンテスト&他作品告知】

現在コンテストに参加中です。皆様の一票が、執筆の大きな支えになっています。

また、絶望の淵から這い上がる男の逆転劇

『Ultimate Wars 〜 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機で人類の切り札になる 〜』

(Nコード:N6980LM)

こちらも一瞬の判断が勝敗を分ける、熱い展開が続いております。本作とあわせて、ぜひこの機会にチェックしてみてください!

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