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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII
第四章 現実の絆〜激闘コロッセオ――境界線の夏、守るべき者のために 編

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第百五話 危機

逃げ場のない場所で、ついに背後に迫る強い執着。パニックに陥り、絶望するリサの前に現れたのは、意外な人物でした。サングラスの奥に鋭い光を宿した男が、大人の機転で緊迫した状況を動かします。

(はぁ、はぁ、なんで?!……なんでタクがここにいるの!?まだ、会う覚悟が……しかも、現実で会うなんて…!ここには、誰も助けてくれる人がいない!

どうしよう!わたし連絡先とか知られたら……)


タクがリサをゲームでしか追えないのは、連絡先を知らなかったからだ。

仕事でしか会わず。少し会話する程度。

顔見知りではあるが、プライベートを共にすることはなかったからだ。


捕まったら、確実に連絡先を聞かれ、粘着される。

リサはそんなことを色々考えながら逃げていた。

よく考えれば、着信拒否など、様々な方法で通信を閉ざせるが、リサはパニックになっており、冷静な判断が出来ていなかった。

むしろ、逃げて一人になる方が、捕まえられて何をされるかわからないため、非常に危険だった。


ガシ!

「リナ!やっと会えた!どうして番号教えてくれねえんだ?!マネージャーに聞かれたろ??」

(え?そんなこと、しらない!)

リサは恐怖で声が出なかった。

タクも興奮状態のため、すごい形相だ。


リサはただ、身体を丸めて抵抗するしか無かった。

(誰か、助けて‼︎)


「おい、ハザマ!そこで何してる!」

タクはリサの手をサッと外した。

「ん?あなたは……何組の生徒だ?」

「あ、いえ、僕は、生徒ではありません。ちょっとした知り合いでして。」

(しまった!センコーか!明らかに嫌がられてるのを見られちまった!)


「お知り合い?……ん?おお、あなたはもしや、テレビに出ている方ではないか?

そんな人がハザマに御用ですか?」

「ぐ、偶然いたので、ちょっと声をかけようと思って」

「ほう、それで、手を掴んでいたのかね?

すまないが、今は修学旅行中で、そろそろバスも来る。プライベートなことは、また帰ってからにしていただけると、ありがたいですが」


「あ、はい、そうですね。」

「ハザマ!ほら、スイーツのほうも店員さんを待たせてるぞ?!さっさと行って買ってこい!バスももう出るんだ!早く行きなさい!」


「わ、わかりました。し。失礼します。」


リサは走り出した。


(こんの、、くそセンコーがあーー‼︎)


(っていう顔してんなぁ。ぷ。俺がセンコーじゃ無いの、バレてない。)


「ところで……さっきは穏便に話したが、うちの生徒とはどういう関係かね?」

「あ、いや、その。ちょっとした知り合いというか。」

「プライベートはわたしたちも首を突っ込まんが、万が一学校に来たり、他の生徒の前に現れたりすることは。極力控えてほしい。

皆、今受験で大事な時期なんだ。

芸能人が彼女の周辺に居たら、周りも気が気じゃ無いので。」

「わ、わかりました。僕も、その辺りの分別はつけているつもりなので、ご心配には及びません。では。」

「ちょっと、まってもらえるかな?」

(ぐ!まだあんのか?まさか、俺をゆするのか?)

「すまないが。これに、サインをくれないか?娘がファンなんだ。」

「え、ええ、もちろん……これでいいでしょうか?」

「ありがとう!いやあすまなかったねえ、引き留めて!

わたしたちも、穏便にすませるつもりだから、その辺は仕事に支障はないから、安心してください。」

(危ねえ、仕事に影響無いのが一番だからな!なんとか切り抜けられたぜ。くそ!後少しだったのに!)


こうして、タクを解放した。


(ふう。こんだけ時間稼げば、もうみんなと合流したろうな。)


花が戻ると、リサの姿は無かった。


(よし、無事に行ったみたいだな。

やっぱり、どう考えても、あれ、そうだよな……ゲーム内での服装とか髪型が違うから、いまひとつピンと来ねえが、どの道、リサじゃなかろうが、助けに行かなくちゃならなかった気がする……スイーツのためにも……)


花もスイーツを取りに行く。

「もう!お客さん遅いよー!はい、どうぞ!」

「……すんません。」


歩きながら食べていると、バスが停まっていた。

まだゾロゾロと生徒が集まっていた。


(何にせよ。無事で何より、あの野郎、すげえ形相だったからな。

ああ見えて、あの野郎はまだお子ちゃまだ。

今は突っ走って何するかわからねえ。

なら、やるならゲームの中じゃねえとな。)


花はスイーツを食べ終わった。

(さて、そろそろ高口がくるころだなー。もう少しその辺で休むかな。)

偶然にも、漫画のような出来事が起こった。

だが、リサも花も、なんの確信も持てずにすれ違っていたのだった。


第百五話 完

第百五話をお読みいただき、ありがとうございます!タクの執拗な追い込みに対し、サングラス姿の「偽教師」として立ちはだかった花。娘のためのサインまでねだるという徹底した役作り(?)には、思わずニヤリとしてしまいました。絶体絶命のピンチを救われたリサですが、彼女はこの「先生」が誰だったのか、いつか気づく日は来るのでしょうか。

【読者の皆様へお願い】

現実世界で起きた、まるで漫画のような救出劇。しかし、二人はまだお互いの正体に確信を持てていません。もし「花の機転が最高にクール!」「リサが無事で本当によかった……」と思ってくださった方は、ぜひ下部の**評価(⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎)**やブックマークをお願いします!皆様の応援が、次の物語を紡ぐエネルギーになります。

【コンテスト&他作品告知】

現在コンテストに参加中です。皆様の温かい声援、心より感謝申し上げます。

また、圧倒的な力に立ち向かう勇気を描く

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こちらも運命を賭けた熱いバトルが加速しています。本作とあわせて、ぜひご覧ください!

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