表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔な小悪魔ネネの転生者にアレコレしてもう恋しちゃったじゃん  作者: 十矢


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/135

司書ルルファイス転生魔法

 ネネは、この今回の休みも悪魔中央図書館にきていた。


 メディと、ミレイもすぐに合流する予定だ。


 図書館の司書ルルファイスも、だいぶ見知った感じとなり、閲覧制限のかかった持ち出し禁止エリアにも、パスを渡してくれて、すぐに通してくれるようになった。


 ミレイが前回にみつけた歪んだ本を探して回るのだが、司書のルルファイスに、なかなか話しがきけないでいる。


 今回こそは。


 持ち出し禁止エリアで、妖精リンヤに関する本を集めて、机に並べているとミレイがきた。


「おはよ。ミレイ」

「うん。おはよ。早いのね。また見つけたのね」

「そうなの」


 妖精リンヤの詩集、妖精界のうわさ話、

 詩妖精たちのセクシー写真集、など。


「詩はわかるんだけど、ネネ、写真集いるの?」

「それが」

「うん」


 ミレイが手にとり、少しコーフン気味にパラパラみている。


「タイトル、(仮)魅惑なフェアリーラブミストアタック」

「ほら、その辺」


 いくつかの写真と写真の間のページで、エッセイやインタビューがのっている。


「あ、そっか。なにか参考になるかもね」

「ね」


 ミレイは、椅子に座り運んできた他のも眺めている。


「リンヤってさ」

「うん」


 ミレイがたずねる。


「転生者を探してたのかな、それとも、旅好きかな?」

「うーん。悪魔からみたら、妖精って長生きの割に、よくわからないからね」

「たしかに」

「あ、でも、リンヤ美形だね。赤っぽい髪で、眼が少し暗いのに、全体やさしそう」

「ミレイ、なんかメディと比べてない?」

「うーん。わたしは、メディのあの目つきいいんだよね。格好もいいけど、なんか、色いろ、わたしにやってほしい!」

「えっ!」

「なんか、ほら、手とり足とりぃ」

「なに考えてるの、ミレイ!」

「ふふふっ。ネネ嫉妬だね?」

「じゃない」

「そうなの。ふふっ」


 足音がして、振り返ると、メディが近くまで来ていた。


「おはよう。ネネ、ミレイ。なにか盛り上がってるね」

「な、な、なんでもない、です」

「そうよ。ちっとも、えっちぃこととか、考えてないからね。ネネが」

「えぇ! わたしじゃないでしょ!?」

「そっかぁ」

「そっか、じゃないよ」


 メディが、少し眠たそうに笑う。


「それで」


 メディが何か言いかけると、すぐ側に、

 ルルファイスが来ていた。


「あ、ルルファイス、おはよ」


 すると、ルルファイスは、あいさつなしに、何ごともないような風で、魔法を使った。


「ライルリルム ラミルルレミラ」


 メディ、ネネ、ミレイの周囲に、光の粒でできたような輪ができて、包みこむ。

 パンと弾けると、もう魔法の光の粒子は消えていた。


「え、ルルファイス、いまの何!?」


 ネネがきく。


「悪魔の転生魔法だよ。これでしょ。あなたたちが探していたのは」

「じゃ、ルルファイス、あなたは転生魔法使いなの?」

「そう。でも、内緒だよ。ごく一部の悪魔を除いて、もうわたしが転生魔法使いだということを知ってるのは少ない」


 メディは驚いたあと、戸惑っていた。

 そして、たずねる。


「もう一度、女王のところでは、働くことはしないのかな」

「そうだね。だから、これは特別に」


 黒バラの花をネネに渡す。


「あの。適性者を探しているの。特に連れ戻したりしない。だから、教えて」

「あるとき、妖精のリンヤがたずねてきた。旅していたようだ」

「うん」

「その妖精は、悪魔界にいながら、詩をつくり聴かせるという、悪魔な活躍をみせていた」

「うん。それで」

「悪魔中央図書館によると、三階の閲覧制限の場所で、ミニコンサートをひらく」

「え、ここで!」

「妖精と、悪魔の詩をきいていたその悪魔は、まるで恋をしたかのように、この図書館の秘密をリンヤにきかせていた」

「秘密」

「そう。そして、詩と合わせて、扉を封印してしまった。その悪魔は封印魔法使いの才があった」

「ええ」

「そして、妖精はその封印の解き方を詩にして、ここにしまったんだ。いまもまだ、その悪魔は、この図書館で出入りしては、その封印した空間で過ごしている」

「そっかぁ。わかった。この前みたあの小さい悪魔は、その封印魔法使いの悪魔なのね」

「まだ未熟で、わたしが転生魔法についても教えていたけど、途中からは、ここの禁書や閲覧制限のかかった図書を読むほうに、気持ちが向いてしまった」

「禁書。でも禁書は、女王かその使いが許可をださないと、読めないのよね」

「そうだね。でも、その悪魔は、禁書エリアに、ときどき忍びこんでいる。わたしも少し困っているのよね」

「それで、ルルファイスは、いつもバタバタしてるのね」

「ええ、まぁね」

「それで」

「そう。きみたちに頼むよ。その子は、転生魔法使いの適性もあるはずだ。会えばわかる。禁書エリアの許可は、だしておくから、詩の通りにその子に会ってみてくれないかな」

「うん。わかったわ。メディもミレイもいいよね」

「あぁ」

「いいわよ。探しましょ。頼まれごとも一致しているし」

「ありがとう」


 ルルファイスは、手元の端末を操作すると、通話に切り替えたようだ。

 たぶん、相手は女王のメイドのどちらかだろう。


「あとは、とにかくこれを解かないとね」

「うん」


 ふと、影をみた気がして、ネネは見回すと、少し遠くの通路で、誰かみていた。

 でも、すぐに物陰に、いなくなる。


「もしかして」

「ネネ、どうしたの?」

「この前から、わたしたちのこと、見張るようにみてるのも、その悪魔なのかも」


 ルルファイスが、端末の通話を終えると


「許可は、少し待ってほしいらしい。でも、きっちり話したし、許可は通るでしょう」


 その場をはなれるルルファイス。


「わかった」


 すると、ミレイがネネに抱きついてくる。


「どうしたの?」

「うん。待って」


 ミレイが集中している。

 未来視しているのだろう。


「うん。きっと逢える」

「わかった。ありがとう」


 ミレイは、今度はメディに抱きつこうとする。

 ネネはそれは止める。


「ミレイ、もういま未来視したでしょ!」

「え、そうだったかなぁ。メディのも視ないと!」


 しばらくネネとミレイは、睨み合い、そして笑う。


「ふふっ。冗談よ」

「仲いいなぁ」

「いいえ。メディも一緒に仲良くしましょ」

「もう契約してあるよね」

「それは、それよ」



 ルルファイスが、戻ってくる。


「許可でたよ。禁書エリアに案内するよ。はい」


 新しいパスカードを渡される。

 カードは一枚だから、ネネが代表だ。


「禁書エリアは、特別だから、入り方覚えてね」

「はい」


 ルルファイスに案内されて、拡げていた図書を一度、カウンターに戻そうとする。


「置いておいていいよ。また来るでしょ」


 ルルファイスのあとについていく。

 ネネが、メディにこっそり話す。


「わたしも長くいるけど、禁書エリアは初めてなの。だから、ドキドキ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ