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悪魔な小悪魔ネネの転生者にアレコレしてもう恋しちゃったじゃん  作者: 十矢


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せわしない魅力的な司書

 ネネは、この何日間かは、仕事の日は、聞き込みや訪ねまわりをして、休みの日には、中央図書館まできていた。


 メディやミレイがいない日もきている。


 今日は、ミレイがおくれてくる。

 メディは来られないらしい。


「あぁ、また来たのね、ネネ」

「はい。あの、聴きたいことが」

「あ、ごめんなさい。次のかた」


 司書は今日も忙しいらしい。

 なかなか詳細を聞き出せていない。


「あ、じゃ、また調べてます」

「はーい」


 (かよ)っている間、何度かこの司書さんと会話しようするのだが、事務的なこと以外は、大して話せてはいない。


「また、歌詞と図書館の構造を調べてみるかぁ」


 歌詞は何種類も載っていて、そのいくつかが、この図書館のことではないかと、メディたちと話していた。

 そして、どうやらこの図書館、三階四階辺りに秘密があるらしい。


 禁書をおいてある以外にも、構造や本の種類など、なにかヒントを探そうとして、このところ、ここに来ているのだ。



 "きみのためと

 選らんだものは

 ボクの心と同じ

 歪んだものばかり

 はじまりはきみ

 いつもきみ"



 "あの音にのせて

 かりの装束

 りんとすます

 ついにたどる

 けりつけられる"



 "まぼろしの砂浜

 緑ちをさがして

 じゅうぶんあるき

 ゆうやけのなか

 うまくいって

 展望よい場所"



「あ、これもなにか、の道じゅんかなぁ」



 "平気なふりと

 無理なようじ

 無茶をしないで

 心はここに

 きみを待つそら

 隠した日常"



 "キスをしようよ

 たちとまるきみ

 日常にそまる

 いまは何色

 ナンバー6

 きっと変化し

 いまは七色"



「こうしてみてみると、妖精も何か探していたのかな」


 するとミレイがおくれてきた。

 司書に何か、話しかけている。


 少し遠くてわからないが、司書とミレイが手をつないで、キスしているように見える。


 長い。


 一分くらいはしていただろうか。

 口を離すと、ミレイは、手を振ってこちらにやってくる。


「ね、ねえ、ミレイ、いまキス、してたよね?」

「やだ、観てたの。もう」

「うん」

「あの司書は、気をつけないと。すごくその気があるみたい」

「え」

「だから、キスしたり、身体触ったり」

「でも、女の悪魔だよね」

「関係ないわよ。わたしもネネならいいし」

「う、そう言われてみれば、だけど、メディがいるときには、してこなかったよ」

「そう。じゃ、もしかしたら、女の子専門かもね」

「そんなぁ!」

「それより、なにか見つけたの?」

「あ、うん。この辺の歌、たぶんなにかの道や手順かも」


 さっき見つけた本の部分をミレイにみせる。


「うーん。そうね。ヒントっぽい」

「でも、どうやって、使うのかな」


 すると、ネネは座っている横顔を観られているような気がして、見回してみる。


「どうしたの?」

「いま、誰かいたような」


 すると、図書館貸し出し禁止のエリアの通路向こうで、女の子のような姿がみえて、すぐに消えてしまう。


「あ、いま」


 すると司書さんが近くまできて、ネネにささやく。


「ネネ、今度時間つくって、おいでよ」

「それより、いま誰か通りませんでした?」

「ふふっ、かわいい、ネネ。でも、だれもいなかったわ」

「そうですか」


 司書が、首のうしろから手をまわしてくる。


「ねえ、あのメディって子より、わたしが相手してあげる」

「あの、魅了ならききません。もう耐性できてます」

「ふふっ、そう。でも、あなたは、聴くことがあるはずよ」


 手をほどいて、向こうにいってしまう。


「なんだろう。きくことって」

「ネネ」

「なによ」

「あの司書、もしかして」

「うん」

「いや、やっぱり、いいや」

「え、どうしたの」

「うん。なんとなくだから」

「そう」


 ミレイは、歌詞と向きあうと


「そういえば、図書館のなか歩いてて、歪んだ本があったような」

「え!」

「もしかして、なかを探して、それをみつければ」

「そうね。どれだった」

「えー、思い出せないわよ」

「そっかぁ」

「少し歩いてみるわ。場所にいけば思いだすかも」

「わたしも一緒に、みて回るよ」

「うん」


 こうして、ミレイと図書館の棚をいったりきたりする。


「うーん」

「どう」

「ここじゃないし」

「うん。ゆっくりで」

「そうね」



 三十分ほど歩き回るも


「ダメね。すぐには思いだせないみたい」

「そっか」

「ごめんなさい」

「え、いいよ」

「時間経ってしまったし、解散かしら」

「うーん」

「メディ来られないみたい」

「うーん。少し気になってるんだけど」

「うん」

「この中央図書館に、なにがあるんだろう」

「え」

「ここに妖精がきたとして、なにをみつけたのかな」

「それは、わたし少しわかった気がするわ」

「なに、禁書ではなくて」

「うん。司書は、何か隠してる。それに、妖精リンヤもたぶん気づいたのよ」

「え」

「禁書や貸し出し禁止のエリアを出入りして、ずっと研究みたいなことをしている悪魔がいる」

「もしかして」

「そう。あの司書にキスしたときに、未来視したの。そしたら、誰か別の悪魔になにか教えていたのよ」


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