5.消失
「次〜。結城雪穂は……今日も休みか……どうしたんだあいつ。3日連続休みだぞ?」
雪穂どうしちゃったんだろう。
あの夜から一週間が経った。
私の精神状態は相変わらずだけど積極的に雪穂は接してくれた。
でも3日前から休みっぱなし。
日直日誌にも休みの理由は『不明』と明記されていた。
電話もメールも応じてくれない。
あんな元気で明るい雪穂が学校を休む訳がない。
私は放課後、雪穂の家へ行った。
インターホンを鳴らし待ってみる。
出てこなかった。
雪穂は一人暮らしだから親も遠く離れたとこにいる。
だから必ずいるときは雪穂以外だれもいないから雪穂が出てくるはずである。
翌日。
「結城は今日も休みか……誰か事情知ってる奴いないか?」
だれも挙手しない。このクラスにはいないんだ。
昼休み、前の席に座ってる槙島真希が私に話しかけてきた。
「ねぇ不知火さんなら知ってるんじゃないの?」
「え?何を?」
「そりゃ結城さんに決まってんじゃん。一番結城さんの事知ってる人はあなたでしょ?」
「いえ……私も知らない。昨日放課後に家行ってみたんですけど応答がなくて。」
「ふぅ〜ん。じゃあさ、一緒に捜索しない?」
一瞬何を言っているのか分からなかった?
「へ?」
「だから、結城さんを探すの!私たちなら大丈夫だよ!」
すると同じクラスの咲道桜横から
「そうだよ!私たちなら見つけられるはず!不知火さんいた方が心強いし!」
と私に声をかけてくれた。
「私も心配だし。その……なんというか……」
「不知火さんちゃんとハッキリ言わないと分からないよ〜」
「……その……その捜索に私も……ついてっていいかな」
「もっちろんいいに決まってるじゃない!」
そういうと槙島は私の背中をポンと叩いた。
雪穂の事、こんなに多くの生徒が心配してたんだ。
ちょっと嬉しかった。
その時。
[あと何回言ったら分かるの?]
脳裏に響く言葉。慣れない。
「ちょ……不知火さん!?だ……大丈夫なの!?」
「う……あ……あぁ……い……いだい……あ……あ"だまが……」
「これヤバいんじゃない!?早く保健室連れて行かなきゃ!」
[この後、この女子達は貴方の事を裏切る。]
いやああああああ!!もうやめて!!もう嫌だよ!!
[あなたは絶望して自殺する運命。]
自殺なんてしない!雪穂を悲しませたくない!私の人生は!私が決める!!!
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気付けば私は保健室にいた。
「あら、お目覚めね。」
「先生……私は……」
「突然女子達が『先生!早く来て!不知火さんが!』って言うから行ってみたら気絶してたってわけ」
「なんか……ごめんなさい。迷惑をかけてしまって。」
「何言ってるの?別に気にしなくて良いわ。」
保健の三河美香先生はにっこりと微笑みながら他の生徒の看病をしていた。
「あら、お客さんね。」
「不知火さん!大丈夫?」
「槙島さん……咲道さん……」
「急にふっと力が抜けてバタッと倒れたから心配したよ〜頭強打したっぽいけど大丈夫?」
確かに。頭にちょっと違和感があるが、言われるまで気付かなかった。
「特に問題ないです。みんなありがとう。」
「そうそう。結城さんについて一個分かった事があったの。」
「雪穂!?」
「そう。不知火さん。落ち着いて聞いて。結城さんね。」
「誘拐されたらしいの。」




