表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不知火真華の衝撃  作者: 蔦原啓介
PR
4/7

4.相談

雪穂と別れて家に帰った後。

精神的に疲れたのであろう。直にベットに寝転がってしまった。

もういやだ。

嘘に苦しめられる生活は嫌だ。

でも誰も助けてくれない。

兄と言う名の希望の光も嘘だった。

回りは全員嘘をつく。

今頼れる人……

雪穂だ。

雪穂なら分かってもらえるはず。

気付いたら私は雪穂にメールを送っていた。

『今から会えない?話したい事があるんだ。』

雪穂は直に応じてくれた。

返答はもちろん『いいよ』だった。


近くの公園で待ち合わせをした。

もう夜も遅く、20時を回ろうとしていた。

「真華ちゃん……どうしたの?」

公園の前で携帯を握りしめて雪穂は走って私の近くに寄って来た。

「雪穂……」

目が潤んでいる。なんでだろう。話したい事話してないのに。

「……真華ちゃん……大丈夫だよ。私がいるから。永遠に私は友達なんだから。」

「雪穂…………ありがとう…………」

私は雪穂を抱きしめた。もう頼る人間が雪穂しかいない。

「雪穂……落ち着いて聞いてくれない?」

「当たり前でしょ。友達なんだから。真華ちゃんの悩みに納得いくまで応えるよ。」

私はありのままに話した。

雪穂は嘘をつかないと信じて。

[どうせ結城雪穂も嘘をつく]

きた。脳裏に。脳裏に自分の声が響く。

頭が痛い。

「し……真華ちゃん……大丈夫!?」

「あ……頭が痛いだけ……頭痛なだけ……」

[解決の糸口など見つかるはずがない]

あなたこそ嘘ばっかり!

[私は真実。あなたは偽り……]

もう嫌だよ……

もうこんな生活は嫌だ……

ずっと脳裏と格闘して……

「真華ちゃん。嘘、ついてるよね?」

はっとした。雪穂には全てお見通しだった。

「真華ちゃん。私ね、嘘が大っ嫌いなの。」

「ゆ……雪穂?」

雪穂の顔が険悪になる。目が怖い。

「その口を裂いてでもあなたは『私の言ってる事を嘘だと思う?』という質問に『はい』と答えるの?」

「だって……思っちゃうんだもん……もう……」

「真実を言ってみてよ。頭痛なわけないよね?」

「だって……言っても絶対信じてくれないじゃん。」

雪穂は真華を平手打ちした。

「言ってもねぇ奴がのにそんな事言える資格ねぇんだよ!!全部嘘に聞こえるって言いながらてめぇが嘘ついてんじゃねぇよ!!!」

私は泣きそうになった。見た事も無い雪穂の姿だ。

雪穂の顔を見ると、雪穂も泣いていた。

「ほんとはこんなことしたくなかった……でも。でも真華ちゃんほんとの事言ってくれないから!」

「分かった……私が悪かった……ごめん……言うよ……全部。」

今度こそ全部言った。

兄にも言わなかった。脳裏の叫びについて。


「最初からそう言えばよかったのに。私はいつでも真華ちゃんの見方だよ。」 


その言葉が

真華には心に響いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ