4.相談
雪穂と別れて家に帰った後。
精神的に疲れたのであろう。直にベットに寝転がってしまった。
もういやだ。
嘘に苦しめられる生活は嫌だ。
でも誰も助けてくれない。
兄と言う名の希望の光も嘘だった。
回りは全員嘘をつく。
今頼れる人……
雪穂だ。
雪穂なら分かってもらえるはず。
気付いたら私は雪穂にメールを送っていた。
『今から会えない?話したい事があるんだ。』
雪穂は直に応じてくれた。
返答はもちろん『いいよ』だった。
近くの公園で待ち合わせをした。
もう夜も遅く、20時を回ろうとしていた。
「真華ちゃん……どうしたの?」
公園の前で携帯を握りしめて雪穂は走って私の近くに寄って来た。
「雪穂……」
目が潤んでいる。なんでだろう。話したい事話してないのに。
「……真華ちゃん……大丈夫だよ。私がいるから。永遠に私は友達なんだから。」
「雪穂…………ありがとう…………」
私は雪穂を抱きしめた。もう頼る人間が雪穂しかいない。
「雪穂……落ち着いて聞いてくれない?」
「当たり前でしょ。友達なんだから。真華ちゃんの悩みに納得いくまで応えるよ。」
私はありのままに話した。
雪穂は嘘をつかないと信じて。
[どうせ結城雪穂も嘘をつく]
きた。脳裏に。脳裏に自分の声が響く。
頭が痛い。
「し……真華ちゃん……大丈夫!?」
「あ……頭が痛いだけ……頭痛なだけ……」
[解決の糸口など見つかるはずがない]
あなたこそ嘘ばっかり!
[私は真実。あなたは偽り……]
もう嫌だよ……
もうこんな生活は嫌だ……
ずっと脳裏と格闘して……
「真華ちゃん。嘘、ついてるよね?」
はっとした。雪穂には全てお見通しだった。
「真華ちゃん。私ね、嘘が大っ嫌いなの。」
「ゆ……雪穂?」
雪穂の顔が険悪になる。目が怖い。
「その口を裂いてでもあなたは『私の言ってる事を嘘だと思う?』という質問に『はい』と答えるの?」
「だって……思っちゃうんだもん……もう……」
「真実を言ってみてよ。頭痛なわけないよね?」
「だって……言っても絶対信じてくれないじゃん。」
雪穂は真華を平手打ちした。
「言ってもねぇ奴がのにそんな事言える資格ねぇんだよ!!全部嘘に聞こえるって言いながらてめぇが嘘ついてんじゃねぇよ!!!」
私は泣きそうになった。見た事も無い雪穂の姿だ。
雪穂の顔を見ると、雪穂も泣いていた。
「ほんとはこんなことしたくなかった……でも。でも真華ちゃんほんとの事言ってくれないから!」
「分かった……私が悪かった……ごめん……言うよ……全部。」
今度こそ全部言った。
兄にも言わなかった。脳裏の叫びについて。
「最初からそう言えばよかったのに。私はいつでも真華ちゃんの見方だよ。」
その言葉が
真華には心に響いた。




