被害の出たラクリマ
私がラクリマに到着した頃には、被害に遭わなかった建物など無かった。ラクリマ中に炎が広がってまだ燃え盛っていた。
とりあえず、地面に降りた私。
「プリエテン〜っっ!!プリエテンっっ、いるんだろう!?何処だぁぁっっ!!!!」
あちらこちらで出ている炎が空へといっている。
私は大声で叫び続けた。
「アルデちゃああ〜んっっ!!!私は此処だよぉおお〜っっ!!!」
懐かしいプリエテンの声が聞こえ、声が聞こえてくる方向に駆け出した私。
倒れた建物の壁が道を塞いでいるのを破壊して、プリエテンに早く逢おうと急いだ。
「プリエテンーっっ!!何処だ、教えてくれぇぇっっ!!!!」
「此処だよ、私はぁぁっっ!!!!」
「プリエテンっっ!!よく生きてくれた、凄いぞ!!」
倒壊した建物の瓦礫に挟まれてなくて、無事に立っていた彼女を見て、抱きついた私だった。
「アルデちゃああんんっっっ!!!!怖かったよぉおお〜ぅぅっっ!!!私はぁぁぐすっ……何もぉぅぅ出来なくでぇぇ……」
「うんうん。私が倒してやるから、後は安心しな……」
私は彼女の背中を片手でさすってから、抱きつくのをやめ、魔法を唱えた。
ラクリマの燃え盛る炎を鎮火させる為に、大量の水を降らせた。
鎮火するまでの間に、鳥獣の魔物であるレナセールを見つけ、5メートルは離れていても巨大で太い火柱を出現させ、レナセールに放った。
「グゲエェェェェェェェ、グゲェェェェ、グゲェェェェグゲェェェェ」
レナセールが巨大で太い火柱で体に穴が開き、開いた穴の周りから燃え盛って、断末魔をあげて消滅した。
レナセールの石核が消滅した体から出てきて、落下していく。
私はレナセールの石核を掴み取った。
プリエテンの元に戻って、彼女と冒険者ギルドに赴いた。
プリエテンがあたふたと歩き回っている受付嬢を捕まえて、ギルド長のことを訊ねた。
「あのぅ忙しいと思いますけど、トアムナさんは何処に?」
「ギルド長ですか……えぇっとぉ……」
「プリエテン!無事でよかったよ、隣は……あぁー、アルデさんだっけか?君が来てるってことはレナセールを討伐してくれたのか?」
「えぇ、はい……」
トアムナが姿を見せ、笑顔を浮かべ、歓迎してくれた。
私はレナセールの石核を渡した。
「助かったよ。紺色の石核か……どっかの者が産み出した魔物だなこりゃぁ……レナセールの報酬はラクリマの復興の目処が経った頃じゃ駄目か?」
「構いませんよ。私が役に立てることはありますか、ギルド長?」
「あぁ〜そうだなぁ——」
私はラクリマに滞在することにした。




