ラクリマを発つ
私はプリエテンと別れ、冒険者ギルドに赴いた。
ギルド長のトアムナの姿を見かけ、声を掛けた。
「ギルド長、そろそろレナセールの討伐報酬を……」
「おう、アルデさん、おはよう!レナセールの討伐報酬だな、来てくれ!!」
ギルド長室に彼と向かい合って座る。
「復興が進んでて良かったよ。アルデさんも協力をありがとうな!っとぉ、レナセールの討伐報酬だな。用意してある。」
どさっとテーブルの上に大きな麻袋を置いたギルド長だった。
「金貨1000000枚だ。ラクリマがほとんど破壊されたのが理由でこんなに出すことになった。大金持ちだな、羨ましいぜ!!」
「金貨1000000枚か。スられないように気をつけなきゃ……また何か問題が起これば、言ってきてくれ。すぐ来るから」
「プリエテンがいるからか。そりゃ、助かるぜ」
「私はもうここを発つよ。ブジョールに寄って、帰る」
「ブジョール!?あんなとこに観光か?まぁ、好きにしな!!元気でな!!」
「ギルド長こそ、お元気で。じゃあ」
私は立ち上がり、ギルド長室を出て、階下に降りていき、冒険者ギルドを後にした。
プリエテンが仮住まいをしている建物に戻り、ラクリマを発つことを告げた。
「アルデちゃん、もう行っちゃうの……寂しい、うぇぇえぇぇんん。あぁぁあぁぁぁんんん……」
プリエテンが泣きながら、抱きついてきた。
「プリエテン、また何か起きた時に必要になるだろうから、あげる」
大きな麻袋を取り出し、テーブルにじゃらじゃらとぶち撒け、500000枚の金貨をテーブルに積んだ。
「こんなに貰えないよ、アルデちゃん!」
「良いから受け取って。あげたから、どう使おうと私は何も言わない。じゃあ、行くね!!」
「アルデちゃん……ありがとう!!こんな大金、ありがとうね、また会おうね!!!」
麻袋が軽くなった。
プリエテンは頬を濡らしていたが、笑顔で見送ってくれたので良かった。
私は地面を蹴って、飛んで、飛行魔法をかけた。
2ヶ月と数日の滞在だったが楽しかった。
さぁ、いざブジョールへ!!
ブジョールに到着するまで幾つもの村があり、夜は村に泊まり、ブジョールまでの旅を楽しんだ。
1週間と少し掛かり、ブジョールに到着した。
ブジョールの出入り口での、衛兵に冒険者証を提示して、入国料が安くなった。
今の私は入国料が高くても平気なんだけど。
まず、宿屋を探すことにした。
大通りを歩いている住人らしき人に尋ねた。
警戒されずに宿屋を教えてもらった。
宿屋街の一軒で、店主がどうか観察して、泊まることにした。
飛行魔法をかけすぎて、疲れた。
ベッドに横たわり、一眠りすることにした私だった。




