1-8 賢い電話
そして、その日の昼下がり。ふと腕時計を見ると、2つの針は午後2時半を指していた。
「はぁっ、はぁっ……昼飯食ってすぐに自転車なんて漕ぐもんじゃねえな、脇腹痛え」
金属のように青いニューサウスウェールズの空の下。アレクシスは自転車の荷台にナトカを乗せて、1時間以上掛けてここシルバートンに辿り着いた。二人が今いるのは、町の外れにある貯水池のほとりだ。連れてきてもらった礼も言わずに荷台から飛び降りていったナトカの後ろ姿を眺めつつ、ユーカリの木陰に腰を下ろして水筒の水を一気にあおる。噴き出す汗。
「あった! あたしの荷物!」
道端に投げ捨てられていたOD色のバックパックをテディベアか何かのように抱きしめるナトカ。辺りは、平穏そのものだ。少なくとも、どこかから突然野盗のウォーカーが押し寄せてきたり、頭上に迫撃砲弾が降ってきたりする気配はない。
(この様子じゃ、こいつを持ってくる必要もなかったみたいだな……)
アレクシスは腰のホルスターから自衛用のM1911を取り出し、鈍い輝きを放つパーカライジング処理済みの金属地をしげしげと眺める。3度の世界大戦を戦い抜き、開発から2世紀が過ぎてなおも現役。数えきれないほどの伝説に彩られた永遠の名銃だ。傭兵を始めてすぐの頃、初任給で買った思い出の拳銃だが、ウォーカーを降りて生身で戦う機会は、幸か不幸かただの一度も来ていない。そしてこの様子だと、恐らく今日もこいつの世話になることはないだろう。
アレクシスは内心、野盗の気配が微塵も感じられないことに安堵していた。連中は、昼間はどこかへ略奪に出かけているらしく、シルバートンは敵の本陣とは思えないほど静まり返っていた。物音といえば貯水池の水音と鳥のさえずり、それから地面にしゃがみ込んだナトカがリュックの中身をガサガサと引っ掻き回している音くらいのものだ。出発前、アレクシスはどうやって野盗に見つからずにシルバートンに潜入するか、もし発見されたらナトカを連れてどうやって逃げようかと綿密にプランを練っていたのだが、幸いなことに全て無駄に終わりそうだ。
「これこれ! これが無かったらあたし、どうしようかと思ったよ。ねえレクシー?」
アレクシスのいる木陰に歩み寄るナトカが、不意に耳覚えのない名前を呼んだ。
「そのレクシーってのは俺のことか」
20年弱の人生で一度も呼ばれたことのないニックネームに、思わず聞き返す。
「そうだけど?」
「その、なんだ……昔親戚が飼ってたボーダーコリーがまさにそのレクシーって名前だったんだ。だからあんまりいい気がしねえ」
アレクシスは頭を掻きながら答えた。死ぬまでついぞ芸の一つも覚えられず、「お座り」という言葉を飯の合図だと勘違いして毎度餌場に疾走していたレクシー氏のアホ面を思い出していると、眼前に突然、ナトカの腕が伸びてきた。
「レクシー、お手」
「誰がするか!」
脊髄反射的にツッコミを入れるアレクシス。ナトカ・ロイセウィッチ渾身のボケに気を取られて、危うく彼女の差し出した右手に握られていた「それ」を見落とすところだった。
「……ちょっと待て、なんだそれは」
そこにあったのは、手帳ほどの大きさの小さな──石板のような何か、であった。片面は黒、もう片面はシルバー。側面には小さなスイッチや、何かの差込口と思しき穴が並んでいる。何かの機械だろうか。異様に平べったいトランシーバーのようにも見えるが、それにしてはボタンやアンテナが足りない。
「何って、スマートフォンだよ」
「賢い電話? なんだそりゃ、微分積分でもしてくれるのか」
「まあ見ててよ」
ナトカの細い指が、手乗りモノリスの表面に触れる。次の瞬間、表面の大部分を占める大きな液晶スクリーンに光が灯り、賢い電話とやらのメイン画面を表示した。直感的に機能が分かるグラフィカル・ユーザー・インターフェイスというだけでも十二分に先進的だというのに、どうやらその全てを指先一つで操作可能のようだ。つい先日アレクシスが乗った第3世代ウォーカーの制御用コンピュータでも、ここまで洗練されてはいなかった。
口をあんぐりと開け、呼吸するのも忘れて見つめていると、ナトカは神秘の石板を指一本で自在に操り、その可能性の一端をアレクシスに見せてくれた。音楽再生。カメラ。ゲーム。目覚まし時計。画面が切り替わる度に、幻覚性のドラッグで酔わされているかのような目眩がアレクシスを襲った。こんな物がこの世にあったとは。
「おい、なんなんだこれは……どんな魔法を使ったんだ」
赤土の地面にへたり込むアレクシスに、ナトカは歴史の授業のような語り口で話しかける。
「大昔には世界中を繋ぐコンピュータ・ネットワークがあって、旧世界の人はこの機械を持ってるだけで何でもできたんだって。地球の裏側の人とゲームで対戦したり、家から一歩も出ずに買い物をしたり。おとーさんが言ってた」
また「おとーさん」か。アレクシスは訝しんだ。確かナトカは、その「おとーさん」とやらと喧嘩して家を飛び出した結果、今こうしてアレクシスと行動を共にしているのだから。
「そろそろ、お前の親父さんが何やってる人か教えてくれてもいいんじゃないか?」
眉間を指で押さえながら尋ねると、ナトカは両手を腰に当ててこう言い放った。
「学会を追放された孤高の天才科学者! ……って言ったら、ちょっと格好良いかな?」
アレクシスの予想の斜め上、まるでSF映画の登場人物のような凄まじい肩書きであった。やはり常人離れしているのは父性遺伝か。
「学会から追放? 凄いな、人類を滅ぼすゾンビ化ウィルスの研究でもしてたのか?」
胸の奥底から沸き上がるワクワク感をこらえきれずに尋ねる。するとナトカはバツの悪そうな顔をして、
「いやその、学会費の請求を2年分くらいシカトしてたみたいでさ……」
そう言って苦笑いを浮かべた。孤高の天才科学者は、アレクシスが想像していたより遥かに小市民的だったようだ。絶海の孤島に秘密の研究所を構えて、嵐の夜に世界征服の計画を練りつつワイングラスを傾けたりしている姿を想像していたのだが──とアレクシスが安堵半分落胆半分の顔をしていると、
「それに家にいる時のおとーさんなんて、ぐでーっとしてて全然格好良くないんだから。学者っぽいところと言ったら、たまにあたしに変なクスリを飲ませて感想聞いたり、それからたまに新しい注射をあたしで試したりするくらいで……」
などと不意にとんでもない父親像を提示したりするので気が抜けない。実の娘をモルモットにするとは大した父親だな、と思いはしたが口には出さないでおく。子供の頃のアレクシスが命の次に大事にしていたウォーカー模型コレクションを勝手にガレッジセールに出した母親と、ウイスキーグラスかビーフジャーキーを手に持っていない姿が全く記憶にない父親のことが脳裏に浮かんだからだ。どこの家でも、親なんてものはおよそロクなものではない。それがアレクシスの持論だ。
ところで、先程見せてくれた電話コンピュータも、ナトカの父親の持ち物だったのだろうか。アレクシスの記憶では、ナトカの父親は確か数十機という数のウォーカーの持ち主だったはずだ。前世紀の電子機器、現用の二足歩行兵器、そしてナトカが時々投与されていたという謎の薬物。一人の人間が扱う実験材料にしては全く統一性がない。学者というのはもっと自分の専門分野を絞るものだと思っていたが。
ナトカへの、ひいてはロイセウィッチ家への疑念は尽きないが、それは明後日野盗を退治した後にでもゆっくり聞いてみることにしよう。だが、もう一つくらいなら質問してもいいだろう。
「で、そんな凄い親父さんと何で喧嘩したんだ? ……勝手に冷蔵庫のプリン食われたとかか」
どうやら地雷を踏んだらしい、とアレクシスが察したのは口を開いてから3秒ほど経ってからだ。1文目を口から出し切る頃にナトカの表情はスコール直前の南太平洋の空のようにみるみる曇り始め、少しでも話題が明るい方向に向かないかと苦し紛れでプリンのくだりを付け加えてみたが、彼女の瞳がグロス仕上げから半ツヤを経てツヤ消しジャーマングレーと化していくのを止めることはできなかった。
「おとーさんは、エスタンジアに行く、って言ったんだ」
アレクシスの隣にしゃがみ込んだナトカがぽつりと呟く。まるで生還率0%の作戦に志願させられたウォーカー乗りのような表情だった。
「エスタンジア?」
そしてここに来て、彼女の口からこの組織の名前を聞くことになるとは思いもしなかった。エスタンジア帝国。20世紀半ばに突如として現れ、圧倒的な軍事力で旧世界の全てを灰燼に帰した謎の戦闘国家。今なお世界を二分する巨大勢力の一つとして君臨する地上の覇者。そして、アレクシス達ローラシア傭兵が戦い続けてきた、恐るべき敵。エスタンジア正規軍やシンパの傭兵達の精強さを思えば、明後日戦うことになる野盗など赤ん坊のようなものだ。
「そ。ローラシアの人は自分の研究に見向きもしないから、研究を続けるためにエスタンジアの手を借りる……みたいなこと言ってた」
ナトカは赤土の地面を睨みながら、苛立ちを隠そうともしない声色で言葉を紡いだ。足元の雑草を乱暴にむしって放り捨てたり、小石を転がして通りがかったアリを轢死体に変えたりしていたナトカは、くっとアレクシスの方に向き返り尋ねる。
「レクシーはずっとエスタンジアと戦ってきたんでしょ? あいつらのこと、どう思ってる?」
アレクシスは少々動揺した。というのも、彼女の望むような答えが自分の中に見つからなかったからだ。傭兵になるときにローラシアの肩を持つことを選んだ理由にしたって、たまたま自分の出身がローラシア連邦のお膝元、カリフォルニアだったからというだけだ。
「さあな……俺はウォーカーに乗って戦うのが好きなだけで、別に連中が憎いとかそういうアレじゃないんだ。あいつらが何者で、何を企んでるのかも正直さっぱりだ」
「でも、今までエスタンジアの傭兵とか、たくさん倒してきたんじゃ……」
「俺のご先祖様はボストンでイギリスと戦ったり、オキナワでカミカゼと戦ったりしてたらしいんだがな……俺がエスタンジアを見るのと同じような目で、ご先祖様が敵を見てたとは思えん」
アレクシスの回答にナトカは落胆したような、あるいは憤慨したような、そんな表情を浮かべていた。だがこの答えこそが、アレクシスの抱く、敵──エスタンジア帝国に対する思いの全てだった。
そう、エスタンジアという組織に対して何らかの感情を抱く以前に、まず彼らが何者で、何を考えているのかすらさっぱり分からないのだ。これは政治に興味のないアレクシスだからというより、エスタンジアに近しい一部の人間を除いた全員に言えることだろう。分かっていることといえば、彼らが我々と同じ人間で、歴史のどこかで地球上の人類と切り離され、異なる科学や文化を発展させてきたということ。そして何故かは知らないが地上に戻ってきた彼らは、全世界を支配下に置く日が来るまで軍事行動を続けるだろうということくらいだ。
「あいつらが……エスタンジアが何をしたか知らないの!?」
突然声を荒げるナトカに気圧され、アレクシスの肩がびくりと震えた。
「あいつらは、21世紀を殺したんだ」
少女は先程の賢い電話を取り出しながら、なおも続ける。強い意志の篭ったその瞳には、ジャンクヤードの管理小屋でウトウトしていた頃の面影はもはやなかった。
「21世紀って凄かったんだって。このスマートフォンがあれば世界中の人といつでもお話できたし、自分で考えて動くロボットとか、ゲームの世界に本当に行った気分になれるゲーム機もあったんだよ──それを、エスタンジアが全部奪っていった」
「ひょっとして、大弾圧のことを言ってるのか」
聞き返すアレクシス。大弾圧とは世界統一戦争の直後、戦勝国となったエスタンジアが行った浄化政策のことだ。21世紀の人々が慣れ親しんできた文化や技術、思想に至るまで、「非エスタンジア的である」と目されたものは徹底的に没収・破壊されたという。ナトカが手にしている賢い電話は、そんな暗黒の時代を奇跡的に生き延びたアーティファクトなのだ。
「そう」
「そう、って……お前も俺も生まれる前の出来事だろ? そんな昔のことでエスタンジアを恨んでるのか」
地上の人々が築いてきた全てを破壊し、まっさらになった地球をキャンバスに、エスタンジアは自らの理想郷を描いていった。旧世界を支えていた電子ネットワークやハイブリッドエンジンに代わり、テレビやラジオ、そして黒煙をまき上げるディーゼルエンジンが神になる。今は暦の上でこそ22世紀だが、その実、地球上の人々は終わることのない20世紀を生きている。
「あたしさ、昔の人が想像した未来を本で読んだことあってね……22世紀にはクルマが空を飛んでて、一家に一台お手伝いロボットがいるんだってさ。笑っちゃうよね」
そう言ってナトカは寂しげな笑みを浮かべた。アレクシスはといえば、歴史の授業で習うような大昔の出来事をつい昨日のことのように話す少女に、どんな反応を取ってやればいいのか未だに分からずにいた。
「ロボットなら今もいるじゃねえか。でっかくて強い奴がそこかしこに」
「ウォーカー? ディーゼル背負って2人乗りで動かすロボットなんて、昔の人が見たら鼻で笑うよ、きっと」
ウォーカーのことを悪く言われると、なんだか自分自身をけなされているようでいい気分がしない。だがアレクシスは何か言い返す代わりに、ただ曖昧な相槌だけを返すことにした。
「このスマートフォンを作る技術が今もあったら、きっとこの世界はもっと面白いことになってたと思わない? そんな未来を奪った連中と、自分の研究のためにそいつらと手を組もうとしたおとーさんが嫌だったんだよ、あたしは」
ナトカは21世紀の遺産であるハイテク電話を片手で弄びながら、口惜しげに呟いた。
「エスタンジアがそういう奴らだって教えてくれたのも、おとーさんだったのに。おとーさんがエスタンジアに行ったら、きっとこの子も……このスマートフォンも世界から消されちゃう」
そのとき、黙って頷いていたアレクシスの鼓膜を大音響がつんざいた。爆音の主は、二人の頭上に現れた大型輸送機だ。8発のレシプロエンジンから飛行機雲をたなびかせ、雲一つない大空を悠然と飛行する機体は、恐らくエスタンジア系の、どこか裕福な武装組織のものだろう。恐竜の鱗のようにびっしりと打たれたリベットと、胴体のそこかしこから突き出た無数の対空機銃が物々しい。だが、この最高速度320km/hの空の要塞にしたって、超音速旅客機やコンピュータ制御の無人ヘリコプターが飛び交っていた時代の人間が見たなら、きっと時代遅れの鈍亀にしか見えないことだろう。ナトカの言う通りだ。どこかの戦場へと飛び去っていくジュラルミン製の怪鳥をぼんやりと見上げつつ、アレクシスはそんなことを考えていた。
「……あーあ、難しいこと考えたら疲れちゃった。帰ろ、レクシー?」
ナトカはリュックを背負いながら立ち上がり、不意にそう切り出した。
「ああ、そうだな」
アレクシスも促されるような形で腰を上げ、別の木陰に停めてある自転車に向かって歩き出す。疲れているのはアレクシスも同じだ。その上、彼にはまだ1時間以上自転車を漕ぎ続けてブロークンヒルまで帰るという任務が残っている。それも荷台にはナトカと、ナトカの背負っている荷物というそれなりの重量物を載せてだ。
「んあー、また眠気が襲ってきた……あたし荷台で寝てるから、ブロークンヒルに着いたら起こして」
「無茶言うな。そんな器用な寝方が出来たらそれだけでテレビに出れるぞ」
野盗討伐準備期間3日目、来るべきDデーまであと2日と迫ったその日は、そんな感じで過ぎていった。思い返せば、この頃はまだ、至って平穏な日常の延長線が続いていた。少なくとも、アレクシスにとっては。巨大ロボットに乗って殺し合うのが生業の人間が、失業まで首の皮一枚というところまで追い込まれている中で台風の目のように訪れた静かな一日を「平穏」と呼んでいいのかは意見の分かれるところだが、彼にとってこの一日は紛れもない平穏そのものだった。運命のシルバートン攻略戦の顛末と、それに続く大いなる混沌のことを彼がもし知っていたなら、湖畔で女子と語り合っている暇などないと気付きそうなものだが、今のアレクシス・ヘインズにとってそれはまだ遠い未来に起きる出来事に過ぎなかった。
ウォーカー名鑑番外編 #3
ウォーカーの部位と構造(2)
・腕部
人間の腕と変わらない関節自由度を持つマニピュレータ。携行武器や投擲物の使用のほか、険しい地形を突破する際には人間と同じように両腕を振って機体のバランスを取ったり、もう一対の脚として使用することで通常の車両が走行不能な急斜面を登攀することもできる。熟練パイロットの中にはこの腕を使って敵に殴りかかったり、敵の装甲ハッチをこじ開けて中のパイロットを握り潰したりといった戦法を取る者もいるが、機体のバランスを崩さずに格闘戦を行うには砲手と運転手の息が合っていることが欠かせない。操縦に不慣れなパイロットが真似をすれば、たちまち転倒してしまうだろう。
胴体側面の接続ジョイントに直接装備されている都合上、最初期のウォーカーでは腕部に強い衝撃が加わると肩関節が胴体フレームの内部に陥没してパイロットを圧死させたり、腕だけを使った懸垂中に胴体フレームが機体の重量を支えきれずに破断したりといった事故が多発していた。最近の機体では肩関節に爆砕ボルトが仕込まれ、過度の負荷を検知すると機体構造そのものに危険が及ぶ前に自動でパージされるようになっている。
因みに手首から先の寸法については世界的な統一規格が定められているため、ウォーカー用に作られた携行武器なら、機体のペイロードが許す限りでどのウォーカーにも装備できる。但しハンドパーツの寸法は同じでも内部構造は様々で、手甲部分に折畳式の内蔵火器を隠し持っているモデルや、指先にトーチランプ機能を持たせた工兵用モデル、格闘戦に特化した高耐久・高比重モデルなどが存在。パイロットの好みによって使い分けられる。
・頭部
最初期のウォーカーでは人間でいう頭部にあたる部位に展望用キューポラが装備されており、パイロットは機内からそこに頭を入れることで防弾ガラス越しに直接外界の情報を得ていた。第2世代以降の機体では技術の進歩と乗員数の削減によってキューポラ式の頭部は姿を消したが、同じ場所に旋回式のターレットを備える設計が一般化している。この胴体上面ターレットも、その見た目から「頭部」と呼称される。
ウォーカーの頭部パーツに与えられる機能は機種によって様々であるが、主に長距離索敵用の望遠テレスコープやサーチライト、カメラアイ、対人攻撃用の小口径機銃などが搭載されることが多い。ただし構造的にどうしても脆くなりやすい部位であるため、敵の攻撃に耐えることを前提に作られる重量級ウォーカーは最初から首無しの姿で設計されることが多い。また純正状態では頭部を持っている機体であっても、弱点を減らすために敢えて頭部を取り外し、空いたターレットリングを鉄板などで塞ぐ改造が施される場合がある。




