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境界ダイアローグ - 差し伸べる手は人を救うか -  作者: 和琴
こんな事が起こるなんて
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第四十五話 - ”震える存在定義” でも変わらぬ毎日

あさ…

うーーーん!

思いっきり背を伸ばし、窓を見るとまだ薄暗い。

早く起きすぎちゃったかな。


+日葵、何があった。+


マーレンさん?

何も変わらない、私の部屋だし。

外を見ても、石の街道に見慣れた木や石の建物が並んでるけど?


+昨日の夜だ、今になって

違和感を感じた。

そこまで会話をしていないのに

まるで沢山会話したように感じた。+


「夢…夢!?」

ポケットの風の宝珠を出し、強くイメージして

対話空間に入る。


石の柱が立つ、古代の神殿。

そこで渦巻く竜巻のような姿…

諦神さんを通さない場合の、

マーレンさんの本来の姿なんだと思う。


「確かに夢を見ました!変な夢!」


竜巻が真っ赤に染まり、背筋にビリビリと

警告が感覚として走った。


「日葵…」

数秒経ち、竜巻が私を包み込む。

そして、竜巻は青色になった。


「良く生きて帰ってきたな。

本当に運がいい。」


何かが起こってたんだ、ただ事じゃない何か。


「絶対に口外はするな。

ソレすら、終わりの始まりだから。」


頷くと、マーレンさんは台座に戻り

答えた。


「日葵、そいつは恐らく次元の精霊と”聞いたことがある”。」


次元の…精霊!?

確か、なんか存在を操作するとか何とか…


「良いか、絶対に口外はするな。」


石畳が強く頷く中、何度も頷いた。


「次元の精霊は次元そのものらしい、”ただのまた聞きだが”。

だから今この瞬間を生きて、この瞬間を認識する日葵が

この世界に1人なら、次元の精霊は

この世界に同時に99999999999…無限に存在する。」


「なんか、すごい事なんですね!」


「すごくなんかない!絶望そのものだ!」


私が居るのに、石が飛ぶほどの風が起きて

飛ばされながらも石の柱にしがみついた。


「ごめん!絶対に他人に言っちゃだめなんだね!!」


風は徐々に落ち着いて

体が床に降りると胸が苦しくなって

軽はずみな発言に、後悔もあふれ出た。


「こちらこそ。

つまり何が起きたか分かるか?」


「私はそのおかしな数の精霊と話してた。」


「そう、それが事実だ。」

竜巻は青みを増し、私もゆっくりと近づいた。

…じゃあ、もしかして…

気が付いた途端、背中と頭が熱くなって

ひんやりと魂が引っ張られるような重い痛みを全身に感じた。


「”私が無限に変質する危険があるって”

”昔ライラさんに聞いた気がします”。」

こういう事?

マーレンさんの誤魔化し方を、真似てみた。

うん、そう言えばライラさんから聞いた気がする。

いや、聞いてた。うん。


「日葵、次元の精霊がとんでもない数居るとして

この世界の日葵は一人だ。

これが対話すると、次元の精霊はそのとんでもない数の

返答を受け取ろうとする”らしいな”。」


つまり、つまり…?

「お前の存在数が999999…とんでもない数に合わせられ

しかし存在は一つしかないので、

適当な言葉を連呼するだけの存在になっていたかもしれない。

まるで殻を取り除いた穀物の袋詰め。」


よくわからないけど、死ぬ寸前だったって事だね。

何だか、懐かしい気分。


「だから、”体験談を話したものはこの世に居ない”

分かったか?」


「”うん、その精霊との体験談を話したものは居ないね。”」

よくわかんない。

けど、居ないんだね。


「よし、どんな夢を見た?」


「うーん、えっと…”昨日の出来事の夢”?」


「”ヨシ、大丈夫”。」


なんの話だっけこれ…そうだ

”ライラさんとマーレンさんから聞いた

沢山の精霊さんのお話し”

だったね。


”昨日は勇者教や竜、レンさん達に会って”

”サモーロルさんに絵を見せられて”

”盗賊団に会って、ギルドに戻っただけ”

こんな経験できる人なんて、ほぼいないよね。


よし、少しだけ寝て

また劇の練習をしよう。


お休み…

そうだ

”身の丈が大きくなれば、優しさもおっきくできるんだね。”


…


「日葵ちゃん、起きて!」

…ハレサ…さん


!!!!


私は跳び起きて、空を見る。

あかる…うわあわわ!


ハレサさんの手伝いを受けて、急いで服を着替える。

走って食卓に行って、

固いパンを浸して、飲み込むように食べて。


待っていたトルトルさん達に急いで合流した。

「大丈夫か?」

アレックスさんに、聞かれて咄嗟にこう答えた。


「”大丈夫です!”」


今日も劇の練習に行くぞ、おー!

★境界からの独り言★

前作のM44で精霊に会おうと思ったら~境界ダイアローグ44話でした~ちくしょー!


という事で、次元の精霊君よろしくね。

(境界ダイアローグが一番人気ないけど たぶん)


色んな短編も上げてるから見てみてね。

もちろん!境界ダイアローグは手を抜かない。(下手だけど)

その為に沢山休み確保したから!


どれも決して万人受けする内容じゃないけど、

出していい!と思えるものを書いてAIとも相談したうえで出してるから

安心して見てね。


受けなくとも自分の好きなものを書く!!!!


それで良い。

自分にとって、それが売れるよりずっと特別だからね。

あなたもそうじゃないかな。

そういうものを読みたいはず!

これからもよろしく!

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