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境界ダイアローグ - 差し伸べる手は人を救うか -  作者: 和琴
私は、ずっと目を背けていた。私には無関係だって。
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第一話 - 壊れかけの日常、その終わりの始まり

閲覧頂き、誠にありがとうございます。


本作は、『レベルアップが命取り?建内日葵と不思議な服』から

一年後の物語となりますのでご了承ください。

★毎日更新は…18時10分にしました!★

この作品単体でも楽しめるし、もし足りなくなったら…前作の1話につまみ食いガイドもあるからぜひ見に行ってね!


■◇□ 次元三つ折り読み方ガイド □◇■


■しっかり読み:地の文込みで読む(書かれている量だけ楽しめます)■

◇斜め読み:セリフ中心に読む(物語の流れを追えます)◇

□お好み読み:自由!□

真っ白な日差しが照り付ける猛暑期。

石や木を使った建物が建ち並ぶ通りで旗を立てる無骨な武器屋の傍、

「縁の下ギルド」で仕事や冒険を受けた人が、腹ごしらえの後繰り出す。

そんな光景が今ごろは外で広がっているんだろうなぁ…平和で幸せな


「日葵ちゃん、さっきの依頼者さん急ぎだって!応接室までお願い!」


息を吐き、木の香りが漂う廊下を進む。


隣を見ると金髪のアリッサが、緑と黄色の布が斜めに縫いこまれた藍色基調の制服を着て足早に歩いていた。


2階の冷房室には朝にみんなで作る魔法の氷が鎮座して、その冷気と流れる水の働きでギルド内を冷やしてくれている。

だからこの暑い季節でもギルドの中で汗をかくことも、書類を汚してしまう事も余りない。


私がこのギルドに来た、12歳のあの日からちょうど一年。

あの頃の自分と共に真心を込め直し、光沢のある扉の前で立ち止まる。


ゆっくりと扉を開くと、

紫色の格式高い服の男が座り、腕を組みながらその青い目でこちらを見た。


一見地味な机と、白い壁にちょっとした装飾しかない部屋。

しかし魔法を通さないし壁も厚い、難しい事情のある人のためにも造られた応接室だ。


まずは一礼、顔を上げ部屋に入る。


「お待たせしました。秘書の建内日葵です。」


ちゃんと大人として見てもらいたくて、笑顔で凛々しく背筋を伸ばす。

それに最近は、嫌がらせも多くて、少しでも信用をしてもらいたかった。

貴族特有の、丸っこい香水の香りが気を引き締める。


「君が噂の看板娘かね?ここ一年、幾つかの事件で聞いたよ。」


息継ぎの度に依頼者は私の反応を伺っていた。

とまどいを感じたけど、いつものこと。

もう一度笑顔で返した。


「はい、看板娘と言われておりますね。

皆様のお悩みを解決するため、日々精進しております。

ムネル様。本日はどの様なご用件でしょうか?」


まず、急ぎの話の方を先に片付けましょう。


少し身を乗り出しながら真剣に目を見つめた。

依頼者のムネルは一拍置き、懐から書類を差し出す。


「では私の悩みを聞いてほしいね。」


彼は一瞬笑うとまた腕を組む。


「私の屋敷の周囲にモンスターが増え、侵入されそうで困っている。定期的に討伐をしてほしい。」


一瞬、肩透かしに思えて真顔になってしまった。

慌てて笑顔を作ったけど、ふう…ため息が聞こえ、ムネルが言葉を続ける。


「勇者教の攻撃に備えて、私の衛兵は動員出来ない。妻の失言の後、予告状が来てな…」


彼は眉間にしわを寄せて口を結んでいる。

身近な人が狙われてるなら何とかしてあげたい。

きっと中でも過激派の「"勇者教"…」


後ろめたい気持ちを押し込め、紙に視線を落とす。


渡された数枚の書類の中を見る。

屋敷内付近に壁を這う魔物が複数現れ、安定討伐できる実力が必要という内容が書いてあった。


「君も"日葵"という名前を持つなら、彼らには気を付けたほうがいい。

勇者について連想されただけで、狙われるぞ。」


不意に本気で忠告をされ、唾をのんだ。

もし本当に勇者教に狙われたら…私は、どう接するんだろう。


「助け合いだと思って、一度だけ明日までに討伐してくれ。もし受けてくれるなら、何かあった際は喜んで協力しよう。他のギルドに断られた仕事だが受けてもらえるか?」


これは交渉の技術だと分かった、私を動揺させて断り辛くする技術。

しかも本当のことを言ってる。嫌がらせを受けている今、後ろ盾は一人でも欲しい。

それ以前に助けてあげたい。でも

…難しい。


日が昇って三時間ほどが経ち、朝の仕事受付も山場を越えている頃だ。

堅実な冒険者たちは、もう出払ってしまっているはず。


「討伐要員の確保が可能か、ギルドの管理人に相談して参ります。」


続けてアリッサが、そっと自分の胸に手を当てて話した。


「お待ちいただく間、何かございましたら私が承りますのでお申し付けください。」


客を任せ、一礼しながら部屋を出る。

管理人(ギルドマスター)の部屋の前でノックして、重厚な扉を素早く開けた。


様々な魔法の媒体となる水晶が連なり、壁にはこのギルドの管理記録がずらっと並べられている書斎の中で、管理人であるキャロスさんが机で書類整理していた。


黒い魔導士服を纏いターバンを付けている管理人は、知性と威厳で重い指摘をしてくる。


今回もそうかもしれない。身を固くして要件を話した。


「管理人、急ぎの討伐依頼です。

本当は良くないのですが、私が向かおうと思っています。」


定期的な討伐依頼ではなく、求められたのは即日派遣の依頼だった。

管理人に事情を説明すると頷いて了承してくれて、案外笑顔でほっとした。


「一旦、冒険者も募集しよう。集まりそうになければそれで良い。

だが、この件について後で話がある。

ムネル様を待たせないように戻っていいぞ。」


話の内容は予想が付いた。

私が直接依頼を受けるのは非常手段…

ギルドの人手も、冒険者の仕事も奪ってしまう。


それでも困っている方をお待たせしたくなかったし、

誰であっても簡単に切り捨てたくなかった。


小走りで応接室に戻ると、にぎやかな談笑の声が聞こえホッとした。

アリッサは親しみやすく快活で、こんな時は頼りきりだ。


ゆっくりと扉を開け、依頼者とアリッサに尊敬と感謝を抱き一礼。


「依頼ですが、 冒険者がいなければ私自らが討伐に回らせていただきます。

それであれば、不足はありませんね?」


ムネルは笑顔で契約書類を書き始めた。

「もちろん、心強い保証だ。流石は肝っ玉娘…」


その時…何処かで乱暴に扉が開いた音がした。

和やかな空気が一気にピンと張り詰める。


「ここが縁の下ギルドかよ、弱小ギルドがおうおう!」


なに?…近い。

冒険者カウンターは背後、近くの入り口は依頼者たちの方だ。


…ただ事じゃない!


「すみません、様子を見てまいります!アリッサ!管理人と警備を!」


私は応接室から走り、依頼者受付に続く内扉を開けて飛び出した。


「責任者を出せ!冒険依頼がねぇじゃねぇか!」


広々とした依頼者用の入り口を塞ぐ、

青ひげの巨漢に続いて全身鎧男、顔長青服の魔術士。


依頼者の前に、武装を解かずに来るなんて…

私はまず、依頼された襲撃を疑った。


周りの人たちは、壁に寄り遠巻きに見守り…衛兵が尻もちをつきながらも

立ち上がろうとしていた。


「俺たちは中級ダンジョンの踏破者軍団だ!出て来い!責任者!」


空間を震わす声で巨漢が叫び、その後胸を叩く、

その間にも歩み寄りながら彼の強さを探る。


装備は革靴に大鎧、大斧がまず目に付く。

腰には一時浮遊用の緑色ピンに、音を出す石筒の魔具。


装備の数を見て、いざとなれば私が戦おうと思った。


スッ…

私は衛兵の前に割って入る。


「秘書の日葵です。何の御用でしょうか」


「なんだガキが…おめえ、責任者呼んでくれや。俺たちが高額依頼を受けてやる。

美味いとこくれよ。じゃなきゃ…」


欲望が滲む巨漢の裏で、仲間の魔術士も得意げに杖を見せつけてくる。

今すぐこれを放つ事も厭わないと言わんばかりに。


そんな脅しをしても憲兵を呼ばれるし捕まるだけ、余り計画的な行動には思えなかった。

これなら説得する余地もありそうと分かって、安心した。


「私と戦って、勝てたら管理人をお呼びしましょう。

そしたら、ダンジョン依頼もきっと手に入りますよ。」


こうすれば、脅しから力試しに目的を変えられる。

この人達ならまだ、託された力で戦う事も出来そうだ。


「良いのか?モンスター一匹に壊滅させられた弱小ギルドが。

最初から管理人を呼べば傷付かずに済むのによ。」


あからさまな挑発に、短絡的になりたく無くて目を瞑る。


"1の力に気を付ければ幾つかは今まで通り"


義を教えてくれた存在を思い返し…落ち着いた。


託された力、"妖気"。弾性のある魔法の霧で、操作もできる。

"諦神"さんが託してくれた、私の未来。


このギルドまで悪く言われて…うんん、気を張り直そう。

目を開けて、両手を前に出す。

依頼者たちを傷付けさせないことが優先!


「表に出ましょう!」


私は不意を突き、妖気の奔流で冒険者たちを外に押し出す。

依頼者の安全第一、壊れゆく扉は諦めた。


「なんだこの魔法!畜生…!」


反動で頭痛が走る中で、巨漢男だけは遠くに押し出す。

一番強そうだったから。


肌に強烈な日差しと熱気が当たる中、

少しデコボコした石畳の上をしっかりと踏みしめて、私は叫んだ。


「掛かってきなさい!」


残る二人と戦おうと拳を構えた私に対し、鎧の男が剣を構える。

顔まで兜で覆われ、全身が銀色の光沢を放っている。


そんな重武装の男は両刃の剣の他に隙間を通す為の細い剣も携えていた

「この剣、避けられるか!?」


鎧の男の切り上げを躱し、剣を抑えて左の手のひらで突き飛ばす。


「これは模擬戦、人に剣向けちゃだめだよ。」


今の剣、深くは狙ってないけど、それでも危ない。

兜で顔は見えないけど、これで対等に見てくれたかな。


鎧の男の裏で、魔術士が杖を構えた。


「調子に乗るなよ…ブレイズバーン!ブレイズ…バーン!」


魔術士の魔法が出ず、杖を見た。

そして、妖気で包まれた様子に目を見開く。


しっかり役割分担は出来てる、これなら仕事はありそうなのに。


「どうして依頼者側の入り口に来たの?」


近付く私に、魔術士は杖を離して後ずさった。

宙に浮いたままの杖を、私は妖気でそっと地に寝かせてあげる。


暖かい風が吹き、僅かに土埃が舞い上がる中


「ひ、ひぃ!」


さらに声を掛けようとしたその時、

魔術士の後ろで斧を構えた巨漢が急に駆け出し、

ダン…踏み音と共に風が舞い上がる。


「なめんじゃねえよクソガキィ…!!!」


見上げると、巨漢が空から私へ大斧を振り下ろそうとしている。

大斧に勢いがつく前に、私は急いで大空に手を伸ばしその先から妖気を飛び出させた。


胸が痛く、手先がしびれるけれど、振り下ろす前に…ガシィ!


「そんなことをおっしゃらず、お話ししませんか。」


ずっしりと重みが響き、ググッと手の関節がきしむ…けど!

大男は勢いを殺され、お空に宙吊りになってくれた。


「ゆっくりとお話ししましょう。冷静にお話しできそうです…」


そうだよね、私のこと分かんないよね…


「模擬戦はもう終わり!」


剣を投げようとしていた鎧男も止まった。

これで、やっと聞けるね。


「どうしてこんなことをしたの?

あなた達の気持ち…聞かせてほしい。」


取り押さえようと数人で駆け寄る衛兵たちに向け手を広げて制止した。

もう少し、近づいて話したい。


妖気でそっと魔術士の肩を叩いたけれど、その顔が一気に青ざめ怯えが伝わってきて胸が冷える。

ただお話しを促すつもりだったのに。


「わ、分かった、言うぞ…」


魔術士は息を整え、大きく吸い込んで…


「急に依頼を受けられない様になって、ギルドを変えようと思ったんだ!

でもその時、依頼者の前で誇示するといいって聞いて…クソっ!」


最近うちが拡大して、他のギルドでは仕事が減ってるのかな。

うん、良くはないけど、来た理由は分かる。


「分かった。でも憲兵さんが来るまで大人しくしててね。」


他の人なら死んでたかもしれない。

一旦憲兵さんに聴取してもらわないと、甘くしすぎちゃいけない。


3人組を地面に並べ、念のため妖気で軽く押さえつけた。


「げっ」「ぐっ」「うっ」


「ふぅ…」


違和感を感じて、自分の手を擦る。

腕に力が入らず全体的に鈍い痛みが残る。

妖気に頼り切り、でも今はそれしかない。


次もこうやって来られたら困る。…その前に、聞いておこう。


「依頼者の前でなんて、だれにきいたんですか?」


その場面を想像しただけで疲れ、怒り、悲しさが喉を締め付け

上手く優しさを声に出せなかった。


「ダイアン町ギルドで仕事を探してたら言われたんだ。俺らのほうが強いだろって…」


巨漢が砂を噛むような声で答えた。

北西のギルドの仕業だとはっきり分かり、ため息があふれ出る。


その後は自然と気持ちが声に出た。


「探索の依頼なら、相談頂ければ良かったのに。

でも困ってるなら、討伐のお仕事ありますよ。

私も決闘だったって憲兵に口添えしますから、明日働きますか?」


それは、先ほど受けたムネルの依頼。

周囲は厳重に警備されて監視の目もあるし、

しかも魔物討伐であれば、人を傷つける心配も少ない。

今の彼らに任せられる、数少ない仕事だった。


男たちは黙って頷いていた。

今回は戦いになっちゃったけど、やっぱり私は話し合いたい。


改めてこの人たちのことを少し考えた。

そしたら、巨漢にとって魔術士たちは助け合ってる弟分みたいに見えてきた。


「弟分を助けようとした優しい心、今度はまっとうに生かしてくださいね。」


声を掛けると巨漢が僅かに目をそらし、3人はひそひそと声を掛け合っている。

…とても仲がよさそう。そう思ったら、声を掛けずにいられなくなった。


「ねえ…」


私は三人の妖気を解き、問いかけた。

彼らの驚く顔を見て、不思議と笑顔が止まらない。


そんなつもりはなかったけど、もう半歩だけ歩み寄りたいから。

ただ仲良くなりたかっただけかも、それとも勿体なく思えたからかもしれない。


「どんな冒険したのか、聞かせてほしいな。私も少し経験があるんだ。」


彼らと同じ地べたに降りる。

男たちは顔を見合わせて座り直し野次馬を見渡した後、手短に踏破したダンジョンを教えてくれた。


…


その後3人組は呼ばれて来た憲兵たちに連れられ、詰所の方向に歩いて行った。


楽しいお話だった。

暗闇のダンジョンで荒稼ぎかあ…あの冒険者たち、また話せるといいな。


浅黒い肌をしており坊主頭の同僚のベラーゼ君が、

ドア片を浮かせ麻袋に詰めている事に気が付き、私は両手で謝った。


そんな時、後ろから声を掛けられる。


「周りの奴らの言葉を聞いたぞ。あいつ達が討伐に来るのか。」


振り返ると、その声の主は首を傾げていた。


私は問いに頷きながら胸に手を当てる…ムネル様はあの人たちが嫌なのだろうか。

口を結んで考える彼に対して、私は首を横に振った。


「ムネル様。お悩みの解決には手を抜きませんよ。

戦って事情も聴きました。

ご安心ください、彼らは愉快でとてもいい冒険者です。」


あの冒険者たちなら不思議と、この依頼を任せても大丈夫という自信があった。


あの精霊なら”ぴったりだね!”そう言ってくれるかな…

手を差し出して様子を見ると、彼の頷きと共にその手は握られた。


みんな幸せに近づけて良かった。


そうして、お見送りした後…少しぼぉっとしていて、

気が付くと隣にいたアリッサに腕を掴まれていた。


「日葵ちゃん!

何でキャロスさんに任せずに自分で行ったの?

無茶しないでって言ってるのに!」


いつも腕をぎゅっとして、納得するまで離してくれないんだよね…

でも私に向けてくれる厳しい顔を見ると此処にいるって感じもする。


「あの人たちはお仕事を求めて対話に来てたから。」


アリッサが首を振って耳元で囁く。


「危ないよ…聞こえたの。斧を振り下ろされてたって…」


「責任者を出せって言われてすぐに出したら舐められるし、

 管理人も安心できないから。

…それにね。」


そっと、手を握り返した。


「ダメなときは逃げるけど、いつもわかる気がするんだ。

この人も苦しいんじゃないのかなって。」


私にはもう重い運命もないけど、折角助けられる力がある。

ならどうにかして、一緒に幸せになりたい。


「だから…聞いちゃうんだ。一緒に幸せになろうって。」


「早く強い衛兵さん、雇わないと…」


アリッサちゃんがゆっくりと手を離した、その時だった。


「日葵」


私の肩を叩いたのは、管理人だ。


「修理代、どれぐらいになると思う。」


作られた静寂、体の熱が一気に汗として流れ落ちる。


管理人としての、第二の父親としての威厳の前で、

少し腰が引けながらも答える。


「700クラン…?」


背中をぞわっとする寒気が撫でた。

私の制服、手首が見えてしまっている。

ただでさえ住み込みで日給20クランなのに。

このままだと私服も、制服も…


「800クランだ。

日葵、自分で対処したからには

責任を感じてもらわないといけない。」


まさか、減給!!??

何か、何か言わないと!


「だったら、ここを国一番のギルドにするから

賠償は勘弁してください!!!!」


ギルドで過ごしてると何だか申し訳なくて、

…もちろん!賠償が嫌なんだけど、

私が管理人にできる、最大の恩返しだから。


その言葉に、キャロスはにやりと笑った。


「いい目標だ。だが口だけで終わったら…分かるな。」


いつでも落ち着ける、ハーブティ入れ放題の没収!?

…体が震えた。


夜、嫌な夢を見たら、魔具でハーブティを入れて

一気に飲み干して忘れるために必要だった。

もし無くなったら、仕事できない。


「あははは、はい…」


それに、何で私だけお給料が低いの?

もしお給料が高かったら、自分には服だけ買って…

みんなが喜ぶようなお肉を沢山買ってあげたい。


「まったく」


「何が国一番とは言ってませんからね!」

言葉の重大さに気が付いて誤魔化した。

でもどうせなら、理想の国一番を見つけたい!


「おいおい…」


ターバンに手を当て管理人が囁く中、

私はまだ見ぬ理想に胸を張った。


辛くてなかなか報われない日常、襲撃が増え肝を冷やすことも多い。

酷い世の中だっていう人もいる。

でも私にはどうしても納得できなかった。


一年前の王様もそう。

乱暴に見えて、立派になりたいだけだった。


その時、すごく嬉しかったなぁ…世界が残酷じゃないって分かった気がして。

だってみんな、幸せになりたいんだから。


…


勇者教も他ギルドも…直接話せば何かが変わるって

このときの私は思っていた。


日葵ちゃん…「お話し」に囚われた中二病みたい。

温かい目で見守ってあげてね。


続きが気になったら…

ブックマーク、感想大歓迎!

でも読んでて何か気になったら

評価、リアクション、感想で教えてね!!


★境界からの独り言★

自分は作品内で綺麗にフックとか飾った言葉なんて書けなかった。

だから不器用だけど、そのままの言葉で伝えます。


日葵はこれから、作品紹介の通りに一度挫折を経験します。


でも、彼女は今までの因果善果に助けられて再び立ち上がるんです。

その決意と絶叫を、ちゃんと心を込めてお届けします。


不器用過ぎたかな、でもこれが限界。

一話で切る人にも言いたい、踏み出してくれてありがとう。ごめんなさいって。


それでも見てくれる人がいるなら、ありがとうございます。

なるべく頑張って、毎日投稿したい!(休んだらごめんね。おまけつける!)


ps.前作から毎度、メンタルが不安定でごめんね。

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