186Dead『二人の出会い』
アンジェリスは
「うわあ……地雷踏んでしまった……しかもとんでもない奴が食い付いた……」
と頭を抱える。
ベナは
「ドンマイ……こういう事もある……」
とアンジェリスの肩を叩く。
すると光子は
「いいのです……光子は気にしてないです……」
ともの凄く辛そうな表情で二人を見る。
望は
「そうか……では話を聞こう」
と言った。
光子は
「辛そうな表情は貴方には効かないようねです……まあ別に嫌ではないです……」
と言った。
それを聞いて望は
「あの……前置きはいいから早く……」
とめちゃくちゃ急かした。
光子は
「話すので急かさないでです……では両親があったところからです」
と言った。
----------------------------------------------------------------------------------
湯令 敦夫と日枝 末子は最初俳優と女優になることが夢であった。
二人が知り合う前は別々の芸能事務所に入り夢を叶えようと奮闘していた。
しかし、二人と同時に入った同期の者や後から入った後輩はどんどんと売れていったが自分達はまるで当然の運命であったように売れることは無かった。
二人共は容姿に優れており演技自体も上手かった。
しかし、なぜか売れる気配が不思議と無かった。
二人は悩みに悩んだがそれでも夢を諦める事が出来なかった。
そんな時
「ねえ! 敦夫君! ちょっと良い話があるんだけど! いいかな?」
とマネージャーに言われた。
敦夫は
「はあ……何でしょうか?」
と言って話を聞くことにした。
その内容はAV男優をやってみないかと言う事であった。
敦夫は少し嫌そうにしていたがこのままでは仕事も与えられず貯金もかなりヤバかった為、夢を叶えたい敦夫は引き受ける以外の選択肢は無かった。
「ねえ! 末子ちゃん!! ちょっと話があるんだけど! いいかな?」
「はあ……何ですか?」
と言って話を聞くことにした。
その内容はAV女優をやってみないかと言う事であった。
末子は少し嫌そうにしていたがこのままでは仕事も与えられず貯金もかなりヤバかった為、夢を叶えたい末子は引き受ける以外の選択肢は無かった。
そして二人はある種の仕事という名の闇の中へと入っていってしまった。
だが二人はそんな仕事であってもプロとしての意識があった為、全力を持って仕事に取り組んだ。
その甲斐あった為、二人が出たそれはそこそこの売り上げを叩き出した。
そして、二人は俳優や女優としての仕事ではなくそっち方面の仕事を引き受ける事が多くなった。
二人は仕事を引き受けることに対して抵抗が薄れていった。
それどころかそっちの仕事をする者としてのプロ意識や誇りを見出していった。
二人はこう語っていた。
俳優や女優は表舞台で楽しませるのならば、そこにAV男優やAV女優は裏の舞台で楽しませる者だ
そんな時
二人に今売れている者と一緒に出演するという仕事が舞い込んだ。
二人は当然引き受けた。
そして、二人は出会った。
二人は挨拶を済ませた後
撮影に挑んだ。
そして結果は両者引き分けに終わった。
どっちも同じタイミングで果てた。
あまりの凄まじさに着けていた物が破れてしまったぐらいであった。
二人は
「「いい勝負だった!」」
と握手を交わした。
スタッフ一同はその姿を見て拍手を送った。
そして、二人は次合った時は負けないという言葉を残して現場を後にした。
しかし、数週間後の事であった。
末子の母が癌になり、彼女は実家に帰らなくてはいけなくなった。
そして、それと同時に彼女は引退を決意した。
当然その情報は敦夫の耳にも届いた。
敦夫は
「そうか……残念だ……」
と少し寂しそうに呟いた。
その後、彼は仕事に彼女は看病に力を注いだ。
しかし、無念にも彼女の母親は看病を初めて4カ月で死んでしまった。
彼女の父は小さい頃に亡くなっており一人で生活をしないといけなくなった。
そんな時
「?? 何かしら……」
と彼女は違和感を覚えた。
そして、彼女は
「これは……」
と少し動揺した。
そして、敦夫は
「お疲れ様でーす」
と言って事務所に戻ってきた。
するとマネージャーが
「敦夫君……前に一緒に出演した日枝末子さんからこの電話番号に連絡欲しいって来てたよ……」
と気まずそうに言った。
敦夫は
「……? あ! あの人か!! へえ来てたんだ!」
と少し懐かしい名前を聞いて嬉しくなった。
だがマネージャーは
「その……電話するかどうか君が判断して……」
と言ってそのまま立ち去った。
敦夫は
「?? どうしたんだ?」
と不思議そうにしながら帰宅後彼女に電話を入れた。
そして
『あ、もしもし? 湯令さんですか? すいません電話の方貰いまして……』
とどこか不安そうに彼女は話していた。
敦夫は
「いえいえ! そんな! お母さんはどうでしたか?」
と聞いた。
末子は
『実はあの後亡くなりまして』
と一言言った。
敦夫は
「それは……ご愁傷様です」
と言った。
末子は
『ありがとうございます……それで本題なんですが……』
と言った。
敦夫は
(もしかしてお金を借りたいとか? 一度戦った相手だ……少しぐらいなら……)
と考えて
「僕に出来ることがあれば何でも」
と言った。
末子は
「その……とても言いにくいんですが……出来まして……子が……」
と言った。
それを聞いて敦夫は
(そうか……子供が出来たから借りたいってことかな?)
と考えたが末子は続けて
「その……もしかしたら貴方の子かもしれないんです……」
と言った。
それを聞いて敦夫は
「……マジですか……」
とさすがに動揺した。




