183Dead『少女』
ベナの腕に掴みながらなんとか窓に入り息を切らし、汗だくになりながら
「はあはあ……ありがとう…です」
と言ってベナの方を見た。
少女は近くで見ると歳が13歳くらいの白髪のロングで肌も信じられないほど白かった。
それを見てベナは
「大丈夫? 飲み物あるからこれ飲んで……」
と言って近くにあったウォーターサーバーの水を飲ませた。
少女は
「助かりましたです……光子は生き返りましたです」
と言って笑顔を見せる。
ベナは
(ピカ子……なんかあまり聞かない名前ね……)
と不思議そうにする。
それを見て光子は
「皆……光子の名前を聞いてそのような表情をされるです……キラキラネームです……気にしないです」
と言った。
それを聞いてベナは
「え? それって日本の人がインパクトを持たせるDOQネームって聞くけど……」
と言った。
すると
「おーい、大丈夫?」
と望はアンジェリスを連れて歩いてくる。
そして、アンジェリスは
「望が役に立たなさそうだったから私が交代して通信したんだけど……大丈夫みたいだね」
と言って近づく。
それを見て光子は
「貴方方が光子を助けてくれたです?」
ときいた。
アンジェリスは
「まあ直接助けたのは私とベナさんだからこいつには何もお礼を言わなくていいよ」
と光子に言った。
と同時に
(ピカ子……)
と不思議そうに思った。
望は
「おい……俺にお礼を言わなくていいって……一応俺にもお礼を言って貰わないとな! だって俺が駆け付けなければベナさんはお前を助けに行けなかったんだからな! つまり! 時間を短縮させた分の役には立ったはずだ!」
と言った。
ベナは
「そうね……まあ確かにそうだわ……」
と少し納得いかなさそうにしながら同意した。
すると光子は
「ありがとうです、ベナさん、……えっと……」
「アンジェリスよ」
と光子が名前の呼び方に迷っているとアンジェリスは自身で名を名乗った。
光子は
「ありがとうです、アンジェリスさん、お陰で助かったです」
と言った。
望は
「結局俺にはお礼言わないんか……」
と言った。
光子は
「それは俺とお礼を掛けたんです? 面白くないです」
と残念そうに言った。
望は
「いや……違うんだけど……てかピカ子って……何? キラキラネーム?」
と聞いた。
光子は
「そうです、キラキラネームです、光子の名前です」
と言った。
望は
「しかも自分を名前呼びするタイプだ……」
と言った。
アンジェリスは
「へえ、そうなんだ……」
と納得してそのまま
「ねえ? この建物動いていて普通に歩いているだけだと情報も殆どないだろうし見つかりにくいと思うんだけど……ここまではどうやって来たの?」
と疑問を投げかけた。
すると光子は
「幽霊に聞いたです」
と言った。
それを聞いてベナは
(ああ……幽霊を信じるタイプか……)
と思い光子に
「そうなんだ! 幽霊さんにお礼言わないとね!」
と笑顔を浮かべながら言うと光子は
「ベナさんは幽霊信じてないみたいです……そう感じます……でも幽霊はあまり気にしないです」
と言った。
それを聞いてアンジェリスは
「へえ、幽霊見えるんだ……」
と言った。
すると光子は
「ベナさんと違って信じてはいるみたいです、でも別方向的な信じ方です」
と言った。
アンジェリスは
「なんでそこまで分かるの? さすがに信じてるか信じていないかぐらいじゃない? 両方の内のどちらかなら分かるけど詳しくまで知ってそうね」
と不思議そうに言った。
光子は
「私には相手を見るだけで相手がどんな気持ちかまで分かりますです」
と言った。
そして望の方を見て
「今……その方が思ってることは……」
と言った瞬間
「「ハ! 幽霊!! こわ!! そいつらこわ!」です」
と同時に言った。
それを聞いてベナは
「え……さすがに言葉の一字一句間違えなく言い当てた!! 凄い!」
と驚いた。
アンジェリスは
「占い的なもの? それで言い当てたとか?」
と聞くと光子は
「違うです……未来は誰にも想定出来ないです……そういうものです、未来は別々の道が無数にあるので予知自体は数秒後ですら難しいです……私が出来るのは相手が何を考えているかと性質と性癖ぐらいです、あと癖とか? です」
と言った。
望はそれを聞いて
「一つ……質問いいか?」
と聞いた。
光子は
「くだらない質問ですが良いです」
と言った。
それを聞いてアンジェリスとベナは
(望……どんなくだらないことを聞くの?)
(むしろくだらない質問してもいいの?)
と不思議そうに思いながら望の質問を聞いた。
「なんで最後ですなの?」
と聞いた。
二人も
((いや! 確かにそれは思ったけど!))
と思考しながら
「いや、質問ってそれ! 本当にくだらないな!」
「もうちょっと今の状況に当てはまる質問じゃなくて!」
と驚く。
すると光子は
「二人も気になっていたので敢えてその質問を聞き答えることにするです」
と言った。
二人はドキッとした。
それを聞いた望は偉そうな顔をして
「ほほう! つまり俺が聞いて今スッキリするってこと!! 何だよ! 俺のお陰で聞きにくいことが聞けたじゃん!! 良かったじゃん! ほら! お礼を言え!」
と言ったが二人は無視した。
そして、光子は
「語尾です、気にしないです」
と言った。
望は
「……そんな語尾ある?」
と聞くと光子は
「貴方の好きなアニメのニャハンとかいう語尾よりかはマシです」
と言い返された。




