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181Dead『異常な状態』

望はケタケタと笑いながら


「マジやべえ! このゲームバグったらマジやべえ!」


と言っていた。

アンジェリスは


「勇者が死んだときエンディングどうなるのかって思って最後まで見たんだけど」


と困ったようにゲーム画面を見ていた。


『勇者者様! やったわ!! これで世界が救われるのね!』

『hwじゃえjklklうぇkjllふぇjlふぁsddkfjjふぃおうぇjふぃおえwjふぉうぇjふぉいじえおjふぃおjふぃおwjふぃおえjふぁ』

『ああそうだな!! 俺達がやったんだ!! 俺達が世界を救ったんだ!!』

『俺! 帰ったら彼女に結婚を申し込むよ!』

『hjsdfhjksdhfkじゃえhふぁうぇいふhふえwfbhjdbffjkdhfkjshkfは』

『そうか! お前も応援してくれるか!』


と終始勇者のセリフは文字化けしている上に勇者の姿はどこにもない。

だが、仲間達はバグとはいえそれぞれ勇者パーティーの設定されたセリフを喋っていた。

そして、果物屋のオバちゃんは


『好き!! 私!! あんたのこと好きなの!! 愛してる!』


と言って誰もいないはずの場所に抱き着きキスをした。

それを見て望とアンジェリスは


「うわあ……なんか呪われたゲームでも見てるみたい……」

「誰もいないのに皆普通に会話をしているのがなんか怖い……勇者が殺されて皆心が病んでるみたいに見える……」


と苦笑いをする。

そして、エンディングに入ったが


『ブ! ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』


と音が鳴り画面が暗転した。

そして


『ジャージャーンジャーー!』


とゲームは始まりに画面に戻った。

望は


「どうなってるんだろう……気になる」


と言ってゲームを開始した。

すると


『ブ! ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』


と再び画面が暗転、そして


『勇者者様! やったわ!! これで世界が救われるのね!』

『われるのね!』

『われるのね!』

『hwじゃえjklklうぇkjllふぇjlふぁsddkfjjふぃおうぇjふぃおえwjふぉうぇjふぉいじえおjふぃおjふぃおwjふぃおえjふぁ』

『ああそうだな!! 俺達がやったんだ!! 俺達が世界を救ったんだ!!』

『世界を救ったんだ!!』

『世界を救ったんだ!!』

『俺! 帰ったら彼女に結婚を申し込むよ!』

『むよ!』

『むよ!』

『hjsdfhjksdhfkじゃえhふぁうぇいふhふえwfbhjdbffjkdhfkjshkfは』

『そうか! お前も応援してくれるか!』

『か』

『か』


と今度は先程のエンディングに勝手に入った。


「これは……無限ループエンディングになってプレイ出来ないのか?」

「ちょっと望……これどうする? 私普通に怖くなってきた……」


と二人は見合った。

すると


『あんたのこと好きなの!!』

『あんたのこと好きなの!!』

『あんたのこと好きなの!!』

『あんたのこと好きなの!!』

『あんたのこと好きなの!!』

『あんたのこと好きなの!!』

『あんたのこと好きなの!!』

『あんたのこと好きなの!!』

『あんたのこと好きなの!!』

『あんたのこと好きなの!!』

『あんたのこと好きなの!!』

『好きなの!!』

『好きなの!!』

『好きなの!!』

『好きなの!!』

『好きなの!!』

『好きなの!!』

『好きなの!!』

『なの!!』

『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』


ブチ!!


と大量のセリフの音声と共にゲームは切れた。

それを見てアンジェリスは


「うわああ……」


とドン引きした。

望は


「まさかこんな結果になるとは……」


と言ってゲームを置いた。

アンジェリスは


「どうする……これ捨てる……普通にゾンビより怖いんだけど……」


と言うと望は


「最後に一回電源入れるか……」


と言った。

アンジェリスは


「大丈夫? 画面から手が出てきたりしない?」


と聞くと望は


「それはないだろう……多分」


と言って電源を入れると


『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』


『愛してる』


ブチ!


と再び電源が切れた。


「……」

「……え……こわ」


と望は黙り込みアンジェリスはボソっと言って取り敢えずゲームを窓から外へ投げ捨てた。


「さてと他のゲームをするか!」

「そうだね! やろう! どうせあれもうしないし!」


と言って気を取り直した。


----------------------------------------------------------------------------------


男は必死にゾンビから逃げていた。


「糞!! 糞!! 来るなああ!!」


と言いながら走り近くにあった壁際に隠れた。

ゾンビはそれに気付かずそのまま見えなくなった。

男は


「糞……糞……何でこんなことに……」


と言いながら歩いていると


「? 何だこれ……ゲームか……」


と言って手に取る。

そして男は電源を入れた。

すると


「愛している」


と生々しい声がゲーム内から聞こえた。

明らかにゲームから出るような声で無く、人の声であった。

そして


「好き!! 私!! あんたのこと好きなの!! 愛してる!」


と少し掠れた声がした。

男は不審に思いながら


「な……何だこのゲームは……」


と思って映らない画面を見ていると


くわ!


とゲームの画面から生々しいオバさんの顔が出てきて、男の顔を両手で鷲掴み


「ヒ!!」

「見つけた」


と言ってそのまま画面へと引っ張り


「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


と男はゲームの画面の中へと引きづり込まれた。

望とアンジェリスはギリギリセーフで助かった。

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