177Dead『実験』
アレックスの催眠術が終わり取り敢えず彼は医務室で少しの間休むことになった。
そして
「では、ベナさんに報告をしようと思います」
とアンジェリスは真剣な表情で言った。
ベナは
「?? どうしたの? 一応は希咲君が相手から奪った薬を貰ってそれを研究する予定なんだけど?」
と聞いた。
そして、アンジェリスは
「俊敏性犬のゾンビ化のことなんだけど……」
と言って事の経緯を話した。
ベナはそれを聞いて
「……まさか……俊敏性犬に噛まれた人間が意識を持った状態でゾンビ化するなんて……」
と驚いた。
ベナは
「じゃあ! 噛まれた希咲君もゾンビ化してるはずよね! 前に血液で打ち消している答えを出したのに……」
と戸惑っている。
アンジェリスは
「いや、望はゾンビ化してないみたいなの……さかむけが治ってなかったり手も一度切れたんだけどそれも俊敏性犬に噛まれてから治ったし……正直俊敏性犬を調べる必要がまだあるかもしれないってこと……あと望も」
と言った。
それを聞いてベナは
「確かに……そんなことを見逃すのはさすがにもったいないかもしれないわね……分からないことを放置するのはもったいないわ……」
と言ってアンジェリスは
「じゃ、ここに望と俊敏性犬がいます」
「よ!」
「ガウン!」
と1人と1匹がいた。
ベナは
「準備良いわね……希咲君はいいの? ゾンビになれるわけじゃないし協力する必要もあなた自身にあるわけじゃないと思うよ?」
と言った。
それを聞いて望は
「確かに……俺には一見何の意味もない実験に見える……しかし、可能性という不安を消すことが出来る……」
と言った。
それを聞いてベナは
「不安? 一体に何が不安なの? 貴方は俊敏性犬の菌を血液で打ち消されてゾンビ化してないしケガだって治らないところを見ると完全に検査するメリットはないと思うけど?」
と言った。
望は
「そういう問題じゃないんだよ……人間は昔から様々なことに打ち勝ってきたことを言ってんだ……」
と言った。
アンジェリスは
「まあ、こいつの言いたいことはね、免疫が付いてゾンビになりにくいかもしれないという可能性を打ち消したいってことよ……もし免疫が付いて自分自身がゾンビにならない可能性があるなら噛まれるだけ意味がないことを言ってるのよ」
と言った。
それを聞いてベナは
「……確かに……貴方の体は何度もその菌が体に入ってるし貴方自身の免疫が抗体を作る出している可能性はあるわね……そして、貴方自身に治癒能力だけを与える力だけが働いているとしたら説明が付くこともあるわね……」
と言った。
それを聞いて望は
「分かってくれて嬉しいよ……だけどさ、アンジェリスよ、俺が説明しようとしているのに先に言ってしまうのは酷くね?」
と言った。
アンジェリスは
「今までイラっとした分だからそれは我慢してくれると嬉しい」
と言った。
そして、検査は始まった。
まずの望の血液を検査した。
ベナは
「これは何とか捕まえたゾンビの体から取った純粋な菌よ……これを希咲君自身から取った血に抗体があるかを検査するわ、まあこれに関してはざっと一週間ぐらい掛かるから気長に待ってもらうしかないわ……なんせゾンビ菌なんかそういう検査したことないし……取り敢えず一週間はゆっくり休んでいいんじゃない?」
と言った。
望は
「そうか……アンジェリス! 終わったしゲームしようぜ!」
と言った。
アンジェリスは
「うーん、もうちょっとここで研究見てからでいい? 俊敏性犬の力を見てからゲームする」
と言った。
望は
「じゃあ、一人用ゲームして良い?」
と聞いた。
アンジェリスは
「別にいいよ、私の最強軍団を消してもう一回遊ぶも良し、私の最強軍団を使って自分の力だと思いながら強い敵を瞬殺するもよし!」
と言った。
それを聞いて望は
「分かった! その最強軍団の兵士達を全員リストラして新たに作った兵士達で最強の敵に惨敗してくる!!」
と言ってアンジェリスのゲームをしに行った。
それを聞いてベナは
「え……いいの?」
と聞くとアンジェリスは
「うん、いいよ! その最弱軍団を私が最強軍団に作るのもいいし最初っからしたゲームをプレイするのもいいし、てかゲーム何て何度も最初からして遊ぶタイプだし、やり込み要素終わるとやることなくなるしタイムアタックしてるぐらいだから」
と言った。
ベナは
「ゲームも奥深いのね……」
と言った。
アンジェリスは
「ゲーム結構やり込むと楽しいよ!」
と言った。
ベナは
「研究も好きなの?」
と聞いた。
アンジェリスは
「まあ私も腐ってもレイビン家の人間だしね!」
と不敵な笑顔を見せた。




