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173Dead『忘れ物』

6人はヘリコプターに入っていった。

するとベナは


「あれ……アレックスさん……禿てない?」


と言った。

それを聞いてアンジェリスは


「実はね……望がレーザーに突っ込んだからアレックスが頭を押さえつけて一緒に避ける感じになったんだけど……その時……ううう」


と目に涙を浮かべながら言った。

それを聞いてベナは


「もう、希咲君! それはダメでしょ? いくら何でも迷惑を掛け過ぎよ! ほら! アレックスさん剥げたせいで白目むいちゃってるじゃない!」


と言いながらも


ブブブブブブ!


とヘリを発進させた。

だが望は無視をした。

和子は背中をバンバンと叩きながら


「ほら! ちゃんと返事しないさいよ!」


と言った。

だがそれでも望は反応しない、

様子がおかしいと思って剣子は望の顔を覗き込む。

すると


「あ、なんか顔真っ青だ……」


と言った。

それを聞いてアンジェリスは


「え! なんで!?」


と驚くがすぐに


「望? 薬キメた?」


と聞いた。

すると望は


「……ぎもじわるい……」


と言って口を手で押さえる。

それを聞いてレベッカは


「はあ! なんでよ! なんで薬飲んでないの! ちゃんと飲まないからそんなことになるでしょ! 薬は!! どこ!!」


と言って手を伸ばすが望は


「ひっひっ飛行機の中……」


と言った。

それを聞いて和子も


「そういえば取り囲まれたときにいきなり飛び出したけど……カバン持ってなかったね……」


と言った。

剣子は


「ああ、私達も持っていると思って勝手に信じ込んで自分達の荷物しか持って行かなかったな……しまった……こいつそういう奴だった……」


と剣子は言った。

するとアンジェリスは


「でもあいつアダルト本とポテチ出してなかった?」


と聞くと


「カバンならアレックスが持ってたみたいよ……でもこの中にも薬入ってないわ……多分飛行機の中で出したんでしょ?」


とレベッカは言って頭を抱える。

だがヘリコプターはすでに発進しており降りるのもリスクが掛かる。

もし先程の着陸を見られていれば見つかり降りたと同時に再び捕まることは間違いがない、そのため安易に降りることが出来なかった。

望は


「もうだめ……吐く」


と言ってヘリの窓を開けようとした。

アンジェリスは


「ちょ!! ダメ! 今上空で開ければ気圧の差で気外に放り出されるわよ!!」


と言った。

望は


「望……ところだ……」


と言って勝手に開けようとする。

アンジェリスは


「誰かそいつを止めて!!」


と言って剣子はすぐに望を取り押さえる。

すると望は


「ぶうぶぶぶぶうううう!! がぐうううううう!!」


と言って涎をダラダラと垂らした。

それを見てアンジェリスは


「ヤバい! ヤバい!! 限界近い!! もうこうなったら!!」


と言ってある作戦を取った。

まずアンジェリスは一番力が弱いので椅子のシートベルトを使って耐える。

そしてレベッカも同じくシートベルトをして剣子を手に持ち、そのまま望を剣子が掴む。

そして、望の前を座っている和子が望の横の窓を


「開けるよ!!」


と言って一気に開ける。


ブオオオオオオオオ!!


と窓から吸い出されるように体がその方向を向く。

ベナは運転しながら


「早く!! 結構運転しながら耐えるのキツイから!」


と言って必死にヘリのバランスを取る。

望は窓から顔だけを出して


「オベエエエエエエエエエ!!」


と言って吐しゃ物を吐き出す。

するとベナの隣の窓に何か虫の足のようなものが付いた。

それを見てベナは


「?? なんで虫の足が窓に……この上空まで上がるって……まさか! ゾンビ昆虫!!」


と真っ青になる。

するとアンジェリスは


「あ! それ多分望が食べたゴキブリ」


と言った。

それを聞いてベナは


「よくそんなもの食べれたわね……そんなもの食べるから吐いたんだと思うよ?」


と言った。

アンジェリスは


「私達も食べるしかなかった……だからベナさん達はとっても美味しい料理をくれるって信じてる!」


と言った。

ベナは


「……そうだったんだ……苦労を掛けたわね……美味しい食べ物用意してるから安心して!」


と涙を目に浮かべながら笑顔で言った。

アンジェリスは


「わああ! 楽しみ!」

「やったあああ! このために生きている!」

「おなかペコペコだ……やっとまともな者が食べれる!」


と嬉しそうにする。

レベッカも


「良かったわ……本当に良かった」


と言って嬉しそうにする。

すると望は


「嫌いな物あったらやだからそれ残していい?」


と言った。

それを聞いてレベッカは


「あんたはゴキブリでも食べてなさい」


と言った。

望は


「分かった」


と言って服からゴキブリを出して


「は! 茹でれない!」


と言った瞬間


カサカサカサ!!


と音を立てて望の手から逃げ出す。


「「「「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」」」」


ヘリは地獄化した。


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セリスターは飛行機の中を技術者達に徹底的に調べさせていると


「セリスター様! 中にこんな物が!」


と技術者の一人が言った。

それは薬が入った箱であった。

それを見てセリスターは


「まさか……これは……麻薬か……やはり奴は異常だ! こんなものを使えばあんな行動も頷ける!」


と言って怒りを込めて言った。

そして


「希咲! 必ずお前は打ち倒す!! 必ずだ!! お前のやったことは許されることではない!! 必ず! 必ず我が誇りとラザーナ姫の名誉に賭けて! 必ずだ!!」


と言った。

そして


ベシャ!!


と頭に臭い液体が掛かった。

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