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166Dead『薬』

望は


「で? そんな過去を持った元生徒会長様はどうされるのですか? てかなんで俺をここに呼んだの?」


と聞いた。

すると清田は


「フン、気になるのは分かるさ……お前は俺の事を忘れているようだが俺はお前の願いを知っている、ゾンビになりたいんだろ?」


と言った。

望は


「……! まあそうだけど! まさか!」


と言って少し期待をした。

すると同時に


「ああ、でも期待はしないよ……だっていつもそういう時に限ってなぜか俺の夢は叶わないんだ……こういう明らかにゾンビ化出来るであろう絶対的状態の時に限って……」


と残念そうに言った。

すると清田は笑いながら


「フン、大丈夫だ、どうせ先程の糞騎士共とお前と一緒についているあいつ等のことを言ってるんだろ? あいつ等はここには来ないそういう風に誘導したからな、ここの研究所は俺の操作で行く先々変更可能だ、だからあいつ等はここの部屋に来ることは無い」


と言い切った。

それを聞いて望は


(マジで? マジなの? つまりここでようやっと俺はゾンビ化出来るってことか? そんなまさか……だがこの清田の言葉を聞けばきっと……)


と少し嬉しそうにした。

清田は


「そこにある培養液に漬けられているゾンビ……誰だか分かるか?」


と聞いた。

望は


「瑛代?」


と聞いた。

清田は


「違う……あいつをそんな風に出来るならもうとっくにしている……だがあいつは多分あの日本で死んだろうな……全くダメ奴だ」


と言った。

望は


(まあ言わんでおくがあいつはあそこで死ぬ玉でもなさそうな気がするんだよなあ……多分あいつからしたら今の状況の方が都合がいいだろうし……国境の定めとかもほぼ消えてるし……多分掴めばそれで支配出来る状態も見えている、今あいつが動かないとは思わないだよなあ……船の中で会ったあの京って奴がいると考えるに多分……」


と考えた。

清田は


「違うんだ、あいつ等はその希咲瑛代じゃない、覚えてないだろうがあのバスで他に人がいたろ?」


とニヤリと笑いながら言った。

望は


「えええっと……ああ! お前あのバスのリーダーさんか!」


とやっと清田のことを思い出した。

すると清田はイラっとしたのか


「ちがああああうんだあああああああ!! ふざけるなあああああああ! てめえ俺をイライラさせるのが趣味なのかああああああ!!」


とブチギレた。

望は


「分かった分かった、うるさいから叫ばんで……」


と言って耳を押さえる。

すると清田は


「このモンスターはあのバスの奴らを使って作った物だ!」

「マジかよ! スゲええ!!! いいな! あいつ等!」


と言って少し羨ましそうにした。

清田は


「フン、お前ならそういうと思った……」

(こいつはバカだからな……普通なら助かりたいと考える物を……こいつは死にたがりの糞だ……そして、ゾンビになりたいというゴミだ……)


と望を見下した。

望は


(うわあ……見下してるうううう……別にいいけど)


と望は考えて、


「じゃあその薬を使えば俺も立派なクリーチャーに!」


と聞くと清田は


「ああ! そうだ! なりたいだろ! ゾンビに!」


と言った。

望は輝いた眼で


「ああ!」


と返事をする。

清田は


(クハハハハハ……なんであのレイビンさんはこいつに苦戦をしているんだ! 最初からゾンビになる薬を与えればこっちの勝ちなんだからな!)


心の中でレイビンすら笑う。

そして清田は


「じゃ、この薬を入れるんだ」


と言って一つの注射器を渡した。

望は


「でも? 時間制限で効果が消えたりしませんか?」


と聞いた。

すると清田は


「そんなことは無い、殺されるまでクリーチャーのままだ!」


と言って自信満々で言った。

望は


「あらやだ! お得!」


と言って注射器を貰った。

望は


(よっしゃあああああ! 俺の勝ちだぜええ! フウウウウウ!!)


と心の中で大喜びした。

望は


(後はあいつ等が来る前にこれを注入すれば! だが念のため! 耳を澄ませてあいつ等が近くにいないのかを感知しておこう!)


と言って目を閉じて望は音に集中した。

すると


『助けて……苦しい……』

『どうして……どうして俺等を……生徒会長……」

『逆らわないから……助けて……」


という声が何故か聞こえた。

望は


(これは……なんだ?」


と不思議に思った。

そして、念のため再び目を閉じて話を聞いた。


『このクリーチャー苦しいい』


と元気のなさそう似ていた。

望は


(もしかして……こいつら、意識がまだあるのに……こうなったのか……あまりにも上手くいきすぎでビビったが……念のため何かで試せるかどうかだ……そうじゃないと……)


と辺りを見渡すが


(ダメだあああ! こいつと俺だけだああ!)


と考えて何の意味ものないことに気付いた。

すると


(待てよ……自分以外で出来る人間は………ああ)



と考えて目の前の男を見た。


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