164Dead『望の回想①』
望は
(うわああ……覚えてるはそれ……確か俺も手伝わされたわあ……)
と頭を抱えた。
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瑛代が酷い事をされる前日
「お兄ちゃん! ちょっと手伝って欲しいことがあるんだけど!」
と言って笑いながら手を合わせて頼みごとをしてきた。
望はラノベから目を離して瑛代の方を見て
「? 何?」
と面倒くさそうな表情で聞いた。
瑛代は
「実はね? 私明日レイプされるんだけど……」
と言い終わる前に望は
「そうか……俺は子どもの取り上げ方知らんが、元気な子を産むんだぞ」
と言ってラノベに再び目を向ける。
それを聞いて瑛代は
「ちょっとお兄ちゃん! そこはな! 何だってええええ!! 俺の世界一可愛くてプリティーなマイエンジェルをレイプだとおおおおお!! 許さん! 絶対に許さん! お兄ちゃんとして許せん! 殴り倒してやるうううう!! ぐらい言ってよ!」
と文句を言うが
望は
「え? 嫌だ、言いたくない」
と言った。
瑛代は
「酷い!! どうして!」
と言うと望は
「えええ……だって……言いたくないもん」
と理由にならないようなことを言った。
瑛代は
「酷い!! お兄ちゃんは私が酷い事されても良いって言うの!」
と頬を膨らませながら言うと
「むしろそいつに同情してる」
と言った。
瑛代は
「なんで?」
とキョトンとして聞くと望は
「だってお前ヤバい女じゃん」
と言った。
瑛代は
「私のどこがヤバいの?」
と聞くと望は
「え? だってお前前に言ってたじゃん、レイプされたらその男の住所を突き止めてその男の実家にも報告して結婚せざる追えない状況を作る、もし断れば裁判には敢えてしないでSNSなどで追い詰めて自分がいないと生きていけなくなるぐらい追い詰めて必ず結婚するって……普通に考えても酷い事される女の発想じゃねえよ」
と言った。
瑛代は
「え? なんで? よかったんでしょ? なら結婚でしょ?」
と言った。
望は
「まあそうだけど……そして、それ以上聞けないんだが」
と言い切って望はラノベを読む。
すると瑛代は
「いや! そうじゃないって! 同情して欲しいんじゃなくて! 手伝って欲しいことはカメラ係を任せたいの!」
と言った。
望は
「嫌だ! 俺をそんなヤバい現場に連れ込むな! お前の仲間に任せればいいだろ!」
と言った。
瑛代は
「それに頼んでた人が急遽ブラックバイトのシフトに入ることになったんだよ……」
「他の人は!」
「他のことを任せてる」
と言った。
望は
「じゃああれだ! いっつもお前を警護兼ホームセキュリティーしている隣の若本さんは!」
と言った。
瑛代は
「若本さんはダメだよ、私が酷い事されそうになったらブヒイイイイイ!! ぼぼぼぼっぼぼぼくちんの瑛代たんがああああああ!! さらrっれれええっるうううううう!! っそそそそそっそそおなうrまえにいいいいい!! ブヒイイイイイ!! って言って条件反射で私を仕掛けちゃうよ?」
と若本さんの声帯模写をして言った。
望は
「いいじゃないか! それを見たら入り込む余地がないと思って諦めるんじゃないのか? いっつもお前の部屋をホームセキュリティーされてるにもかかわらず無暗に暑い暑いって言って服を脱いだりして遊ぶからだろ? 昨日も隣からブヒイイイイイ!! ブヒイイイイイ!! って聞こえて眠れなかったんだけど!!」
と言った。
瑛代は
「まあ別にあれと結婚するのは良いんだけど、子供作って終わりにして」
「いいのかよ……」
「病気の男に移されるより明らかに大丈夫なあの童貞の貰った方が安全だ、それに子供は私の教育で才能がなくても立派に育てることが出来るし……」
と言った。
瑛代は
「そうじゃなくて! 私が生徒会長を劇的な就任の仕方をするために手伝って欲しいの!」
と言った。
望は
「えええ……なんか……怖いなあ……」
と言った。
瑛代は
「お願い! 成功した時の祝いの場として流すエンディングも作ったんだから!」
と言った。
望は
「何? エンディング?」
と聞くと瑛代はDVDを取り出してデッキに入れテレビをつけて流した。
『何よそんな言い方!! もう知らない! どぶ!! ゲホ! ゲホ!!』
『ちょっと! 咽ないで……ぶふううう!!』
『ごめんっごめえん!!』
『『『ああはははははは』』』
『嫌だ……誰か……助けて……』
『そこ……え! ちょ! ガチ泣き!』
『いや! ちゃんと演技演技!』
『あ! ごめんごめん! 涙流すからびっくりして!』
『いや! 流さないと意味ないじゃん!』
『『『あははははは!』』』
「なんだこのNGシーンまとめみたいなエンディング」
「いいでしょ?」
「……そう」
と望は呆れて何も言えなかった。
すると
「いいじゃないか! 手伝って上げなさい」
と大二郎がが言った。
「お父さん……お兄ちゃん! お父さんも言ってるよ!」
と瑛代は笑顔で言った。
望は
「……えええ……嫌かな」
とやはり断った。
瑛代は
「お兄ちゃん! 成功したらお兄ちゃんの好きなアニメキャラの抱き枕用意するから!」
と言った。
望は
「分かった……いいよ」
とあっさり承諾した。
瑛代は
「ありがとう! お兄ちゃん大好き!」
と言って望の手を掴んで胸を触らせた。
望は
「あの……止めてくれる? 普通そこは抱きしめたりしないの?」
と聞くと
「? 擦った方がいい?」
と言って大きな谷間を見せつけた。
「……いや……止めて」
と言ってゲンナリしながら望は言った。
すると大二郎は
「ところで瑛代?」
と話しかけて瑛代は
「何?」
と聞くと大二郎は
「レイプ犯と聞いたが……婿殿はいつ挨拶するんだ?」
と聞いた。
望は
「レイプ犯を婿殿って呼びますか……そうですか……」
と言って残念そうに大二郎を見た。




