163Dead『信じる少女』
清田の噂は広がるだけに留まらず尾ひれがつき始める始末であった。
集団乱交をしている、人を殺したことがある、親は親族の罪を揉み消して好き放題など、ネットなどや様々な噂が飛び交った。
しかし、全ては所詮は噂程度の為、清田自身にも親にも影響は少なかった。
だがそれでも清田自身のプライドを傷つけて、生徒会長の辞職の噂すら流れた。
それが清田には耐え難い事であった。
清田は
「糞!! なんでこうなった!! 舐めやがって!!」
そんな悪態を着く日々が続く、
清田自身もどうにかしようとするが発信源が分からない為、揉み消しようがなかった。
そんな中、瑛代は清田の噂を信じなかった。
だがそれでも清田は信じていなかった。
だが、そんなときであった。
「ねえ、瑛代、さすがに生徒会危ないんじゃない?」
と瑛代の友人らしき女子と話していた。
瑛代は
「?? なんで?」
と不思議そうに言っていた。
友人は
「だって、最近生徒会長の色んな噂が流れてるじゃない……私、瑛代の事が心配だよ……何か変な事されてない?」
と聞いてきた。
瑛代は
「そんなことされてないよ! 噂なんだからそんなこと言っちゃだめだよ!」
と寧ろムッとして声を少し荒げていた。
それを聞いて友人は
「ちょ! そんな声上げなくても! 私は心配していってるんだから……」
と言ってしょんぼりしていった。
それを聞いて瑛代は
「心配してくれているのは嬉しいけど……そんな根も葉もない噂だけで人の価値を決めるのは良くないよ……」
と言った。
友人は
「分かってるけど……ねえ! 本当に大丈夫なの!」
と寧ろしつこいぐらいに言った。
それを聞いていた清田も
「糞……どうせあいつも友人の友情の為に俺の事なんてすぐに裏切るだろうな……」
と言って不貞腐れた。
すると瑛代は
「もおお!! 何なの! 大丈夫だって! どうしてそんなこと言うの!」
と今度は怒った。
友人は
「ちょ! 何よ! そんなに怒らないでよ! 私は心配していってるんだから!」
と言った。
瑛代は
「だったらそんなこと言わないでよ!」
と言って少し喧嘩腰に言った。
友人は
「何よそんな言い方!! もう知らない! どうなっても知らないんだから!」
と言ってしまった。
瑛代も
「私も知らない!! あんたがそんなことを言うなんて! 見損なった!」
と言って喧嘩別れをしていた。
それを見ていて清田は
「……馬鹿な奴だ……何で俺の為にそこまでするんだよ……」
と少し心がズキッとした。
そして、次の日清田は生徒会室で
「お前……昨日の友達とは仲直りできたのか?」
と気になったのかつい聞いてしまった。
それを聞いて瑛代は
「み……見てたんですね……」
と恥ずかしそうに言った。
それを聞いて清田は
「全く、バカな奴だ……何で俺の為に……」
と言って悪態を着く。
すると瑛代は
「だって会長はすごく優しいんですもん、私が分からないところは教えてくれたり、私がミスをしても庇ってくれたり、私の帰りだけ早くしてくれたり」
と言って嬉しそうにしていた。
清田は
「それは……」
と言って本当は見てくれが良い瑛代を依怙贔屓していたり、信頼したときに襲う計画を立てていたり、その罪を他の生徒会委員に被せたり等のことを少し罪悪感を持った。
清田は
「フン、まあいい……」
と言って敢えて言わなかった。
すると瑛代は
「お茶? 入れましたけど……飲んでくれます? いつも私が入れたお茶は飲んでくれないんですから今日は飲んでくださいよ、昨日見てたお詫びとして」
と言ってお茶を渡した。
それを聞いて清田は
(チッ! いつも自分が信用した使用人の物しか飲まなかったが……まあいい……)
と考えて
「分かったよ」
と言ってお茶を飲んだ。
瑛代は嬉しそうに
「ありがとうございます、……どうですか? 美味しいですか?」
と聞いた。
清田は照れながら
「まあまあだ」
と言って答えた。
瑛代は
「そうですか……次は美味しいって言わせますね!」
と言って業務に取り掛かった。
清田は
(全く……仕方のない奴だ……)
と考えて同じく業務に取り掛かる。
そんな時であった。
清田は体が火照りだした。
(な! 何だこれ……はあはあ……なんか……変だ……)
と思い少し壁にもたれた。
すると瑛代は
「? どうかしまし……どうしたんですか! 会長! 顔が赤いですよ!! 風邪でも引きました!」
と慌てて駆け寄る。
清田は
「何でもない……」
と言ったが清田は
(なんだ……何なんだ……希咲を見ていると……なんか……変な感情が……)
と急に興奮し始めた。
瑛代はそれを知らないのか不用意に近づき
「本当に大丈夫ですか?」
と言って自分の額を清田の額に押し付けた。
清田は
(!!)
とたまらなくなった。
そして
「キャ!」
と言って瑛代は清田に押し倒された。
瑛代は
「か……会長?」
と戸惑ったように言った。
すると清田は
「違う! 違うんだ! これは!!」
と言ってなぜか意識はあるのに瑛代の服に手を掛けていた。
瑛代は
「え! ちょ! 何をするんですか! 嘘ですよね……会長はそんなこと……しないですよね……」
と言って少し怯えながら言った。
清田もそこは違うと答えたかったが、今までの歪んだ性格と性癖のせいで自分を押さえられずに
「はあはあ……良いなその表情……誘ってるのか?」
とつい言葉が出た。
瑛代は
「嘘……そんな……会長が……いや! 触らないで!」
と言って突き飛ばそうとするが清田に離れる事は無かった。
瑛代は
「嫌だ……誰か……助けて……」
と震えるように言った。
清田は
「はあはあ……良い体……してんじゃねえか……」
と言ってボタンに手を掛けた。
「そこまでよ!」
と急に生徒会のドアが開いてカメラを持った帽子を被った男と一人の少女がいた。
その少女は昨日瑛代と話していた友人であった。
「ようやく本性を現したわね! 私の友達に! 許さないわよ!」
と言って睨みつけられる。
瑛代は
「ごめんなさい……ごめんなさい……私……私……」
と言って涙を流していた。
友人は清田を押しのけて瑛代を抱きしめて
「いいの! いいの! 貴方が無事でよかった……」
と言って一緒に涙を流しながら言った。
清田はパニックになり青ざめながら
「違う! 違うんだ!」
と言って首を横に振る。
すると
パアアアアアアアアアアアアアアアン!
と友人の子から平手打ちを喰らい
「二度と瑛代に近づかないで! この映像は皆に公開するから! あんたは終わりなのよ!」
と言って震える瑛代に肩を貸しながらカメラの男と一緒に出て言った。
清田は
「そんな……どうして……こんなことが……」
と言って頭が真っ白になっていた。
そして、それは瑛代が落ち着いてから流すという手紙が流れ、その時が来ることを恐怖して日々を過ごしていたが、それは来なかった。
世界がゾンビに包まれた為
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「そして俺は命を拾い! 爆破前にレイビンさんに才能を買われてこの研究室を貰った! つまり俺は選ばれたんだよ! つらい過去を過ごしたが俺は強者になったんだ!」
と嬉しそうに言った。
望は
「うん……良かったね……」
と少し微笑んだ。




