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162Dead『久しぶり』

望は取り敢えず廊下を俊敏性犬と一緒に歩いていた。

望は


「長いなあ……いったいどこまで続いてるんだ?」


と言いながらあたりを見渡す。

すると一つの部屋に培養液に着けられているクリーチャーらしきものがいた。

望は


「見ろ俊敏性犬、これがご主人様が目指す道だ、スゴカロ?」


と言うと俊敏性犬は


「クウウン」


と寂しそうにしっぽを振りながら鳴く。

望は


「フン、いつまでも貴様の思い通りになると思うなよ? 俺はお前の妨害を乗り越えてゾンビ化してやるさ!」


と言ってニヤリと笑いながら言った。

すると


「そうだ、貴様はゾンビになる」


という声が聞こえた。

望は


「?? 誰?」


と言って声のする方を見た。

するとそこには同じ国の出身で明らかに同じ制服を着た男が立っていた。

望は


「?? え? 本当に誰?」


と聞いた。

すると男は


「清田だ! 清田賢人! 覚えてないとは言わせないぞ!」


と言った。

望は


「……?」


と一瞬止まったがやはり思い出せないでいた。

すると清田は


「糞おおお!! てめえは!! またこの僕を知らないとでも言うのかああああ!!」


と望に顔を近づけて大声で怒鳴った。


「うるさいうるさい! 何言ってんのか分かんねえよ!! なんか耳キーンってなるって!」


と言って鬱陶しそうに望は清田に言った。

清田は


「あの時バスで会ったこの生徒会長様だぞ!!」


と怒鳴るが


「いや! だからそんな近くで言われても耳キーンとして聞こえんって!」


と言って耳を塞ぎながら


「で? その? えっと清田さんが何の用? ていうか同じ制服じゃね?」


と聞いた。

清田は


「糞おおおおおおおおお!! この馬鹿があああああああああああ!!」


と言って癇癪を起す。

望は


「何そんなにキレてんの? たまにあるでしょ? 誰だっけ? ってなる現象? それで怒ってたらキリがないよ?」


と言ったが清田は


「糞! もういい! 希咲と言うだけで腹立たしいのに!!」


と言ってやはりキレまくる。

望は


「え? なんで俺の苗字だけでそんなに腹立たしいの? それに関しては分からんのだが? 俺が何かしたわけでもなさそうなんだけど? その発言を聞いただけだと?」


と言った。

清田は


「フン! 貴様に言っても仕方ないが良いだろう! 教えてやる! 俺の苦しい過去を!」


と言った。

望は


(おお、なんか回想に入ろうとしてくれてる……親切だな……本当に誰だっけ?)


と思いながら


「お、お願いします」


と言った。

そして、清田は回想に入ってくれた。


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これは事が起こる前の事

清田は私立幻日高校の生徒会長を務めているときであった。

彼は一年生である少女と会うことになった。


「先輩! 今日から生徒会庶務に入ることになりました! 希咲 瑛代と言います! よろしくお願いします!」


と瑛代と呼ばれた少女は笑顔で言った。

清田は


「そうか、よろしくお願いする」


と言ってにこっと笑いながら言った。

瑛代は


「はい! 全力で仕事に励みます!」


と言った。

それを聞いて清田は


(フン、こいつも俺におべっかか、まあいいいつか俺の凄さを思い知らせてやる)


と考えて彼女に仕事を与え続けた。

それから、彼女は仕事を覚える為に清田から様々なことを任された、

上手くいくときもあれば、失敗することもあり清田に怒られることもあった。

だが、めげることもなく彼女は自分に出来ることを全力で取り組んでいた。

清田はいつしか


(フン、なかなかやるじゃないか……)


と少し心を許していた。

しかし、清田は裏で権力を理由に色んな生徒を脅しては自分の欲の限りを尽くしていた。

彼は絶対にそれだけは彼女に知られないようにしていた。

しかし、親の権力や脅して隠していた罪が露見し始めた。


「知ってる? 生徒会長って、自分の親の力で隠してるけど女子生徒に乱暴したり、気に喰わない生徒を転校、もしくは引きこもりになるぐらい精神的に追い詰めたりするらしいよ?」

「マジで! 引くわ! アイツ! 何かあるとは思ってたけど! ていうかそれでよく生徒会長務めれるな! 隠してたとはいえ露見されたら普通止めね? てか教師止めさせろよ!」

「それが! 親の力で先生も脅してるせいでそれが出来ないみたいよ!」

「マジかよ! 俺等と違ってあいつは違うんだな……全く、ああいう奴に、権力を持ってほしくないね」


という噂が流れ始めた。

清田は


(糞! どうしてバレてるんだ! 上手く揉み消していたし誤魔化せてたのに! どうして!!)


と悩み始めていた。

すると瑛代は


「会長……大丈夫ですか! 最近変な噂が流れ始めてますが……」


と聞いた。

清田は


「お前! お前まで信じてるんだろ!」


と言って怒ると瑛代は


「そんなことはありません! 私を信じてください! 私は決して会長を疑ったりしません! ただ……ただ会長が心配で……」


と言ったが


「うるさい!」


と言って物を投げる。

瑛代は


「い!」


と言って額に物が当たり血を流す。

清田は


「出ていけ! お前も! 出ていくんだ!」


と言った。

瑛代は


「会長!」


と言うが


「出ていけ!」


と聞こうとしなかった。

瑛代は


「分かりました……でも! 私は会長の事! 信じてますから!」


と言って部屋を出た。

それを聞いて清田は


「フン、どうだかな……」


と言って瑛代を疑っていた。

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