156Dead『分断』
アンジェリスは
「大丈夫よ、寧ろ閉めておいた方がいいよ、もし来てるとしたら私達にとって敵側になると思うよ?」
と言った。
望は
「へ? なんで?」
と聞くとアンジェリスは
「勝手にボタンを押したあんたがそれを言う? まあいいわ、考えてみて、こんな明らかに怪しい研究所にいったい誰が入るの? 確かにゾンビが多いから逃げ込むっていうのが普通なんだろうけど私達が通るまでは門番がいた、つまりここを通ろうとするものは相当の手練れかこの研究所の関係者か、まあ関係者ならすぐにあの罠を解除して通っているだろうし多分前者だと思う」
と言った。
剣子は
「手練れであるならどうして閉めていいんだ? 寧ろ一緒に戦ってくれる仲間になるんじゃないのか?」
と聞くとアンジェリスは
「この国の手練れって言えば?」
と聞くと和子は
「まあそういう教育を受けた人とか?」
と言った。
そしてアンジェリスは
「そういう教育を受けれた人が残っているのは?」
と聞くと4人は
「「「「ああ、そういう事……」」」」
と言った。
望は
「? どういうこと?」
とキョトンとして聞いた。
それを聞いて和子は
「希咲、あんたそれはないでしょ? もう忘れたの? 自分のした事?」
と聞いた。
望は
「はい? 俺は何も悪いことしてませんが?」
と言った。
剣子は
「ああ、そうか、お前はそういう奴だよ」
と呆れて言った。
アンジェリスは
「自覚のない望に言うけど……あんたこの国で一番憎まれていると思うわよ?」
と言った。
望は
「なんで? なんで憎まれないといけないの? 理解が出来ない……」
と言った。
アンジェリスは
「あんた王城であんなに暴れたじゃない! 確かに私達も逃げたいからそれをお願いはしていたけどそれに関してはあんたが一番憎まれているわよって話」
と言った。
望は
「それはあいつ等が俺等を駒として使おうと強行したからだろ? だから俺等だって強行手段で逃げようとしただけじゃないか……それなのに自分のことは棚に上げて俺に対して怒りを向けるのは筋違いじゃない?」
と少しイラっとしながら言った。
それを聞いてアンジェリスは
「その通りよ」
と望の意見に同調した。
望は
「その通りならなんで?」
と聞くとアンジェリスは
「あの自分絶対主義共が自分が間違った事を言っていると本当に思っているの? 望?」
と聞いた。
望はそれを聞いて
「ああ、なるほど……逆恨みって奴か……全く迷惑な話だ」
と言った。
アンジェリスは
「そう、逆恨みは必ずするよ、だって自分は何も間違っていないんだもん、なら自分が正す必要はないの、相手を正す必要しかないから」
と言った。
望は
「つまりあいつ等は俺を逆恨みで追っているってこと?」
と聞くとアンジェリスは
「多分殺す気なんじゃ……何でもない」
とつい言ってしまいそうになり口を閉じた。。
望は
「よし! 俺ちょっと戻るわ!」
と聞き逃さず言った。
アンジェリスは
「ダメ、戻るな……面倒くさいから」
と言った。
望は
「大丈夫! 探さなくていいから!」
と言った。
アンジェリスは
「そういうと思ってお前の手を握ってるんだよ!」
と言って望はアンジェリスの手で行く手を阻まれた。
望は
「糞! この幼女! なんでお手て繋いでって言うのかなと思ったらそういう事か! てっきり発情期だと思ったのに!」
と言った。
アンジェリスは
「誰が発情期だ! この万年発情期が! 変態の望にそんな感情を抱くこと自体疑わないお前が悪いんだ!」
と言った。
望は
「せえ!! どうやっても後ろに下がるぞ!」
と二人の引っ張り合いが続いた。
レベッカは
「ちょっとやめてよ、一向に進まないじゃない、ていうか希咲後ろに下がったら死ぬわよ?」
と言った。
望は
「望と……」
ビイイイイイイイイイイ!!
と音が鳴り望の声は途中でアンジェリスと望の間に扉が閉まろうとした。
アンジェリスは
「ちょ!」
と慌てるがアレックスは
「アンジェリス! 離せ!」
と言ってアンジェリスもつい望の手を離した。
そして、そのまま扉は閉まった。
アンジェリスは
「まさか! ここに扉! さすがに知らなかったんだけど!」
と慌てた。
剣子は
「アンジェリス! さっきパスワードは分かってたが、この研究所の構造自体は分かってないのか!」
と聞いた。
アンジェリスは
「いや、設計図を見たときはこんなところに扉は……まさか……私が知らない間に新たに加えられたの……」
と考えた。
和子は
「でも何でパスワードはそのままなんだろう?」
と疑問に思った。
アンジェリスは
「多分、誘い込まれてるんだと思う、私達に用があるのか、望に用があるのか……それは分からないけど」
と言った。
和子は
「希咲に用があるって……何の用なの……」
と言った。
剣子は
「そうだよな、アンジェリスなら分かるが……なぜ希咲……」
とキョトンとした。
レベッカとアレックスは
「アンジェリスちゃん、何か分ったりしないの?」
「あいつらの特徴だとか?」
と聞いてアンジェリスは
「うーん、変わり者だけど……それだけで望を誘い出すなんて……」
と頭を抱える。
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望は
「うおおお! すげええ! こんなに簡単にあいつ等と別れたぞ! うむ! これは俺にツキが回ってきたか!」
と喜び
「良し! 後ろに下がるぞ!」
と言って元来た道を走り出した。
そして
「……次どっちだっけ?」
と自分が来た道を忘れていた。




