146Dead『必要な』
「とにかく! 着いて来い!」
と言って男に手を引っ張られる。
望は
(どうしよ……知らない人に着いて行くなって言われたことはあるがこの世界での状況的にはどうなんだろうか?」
と考えていた。
望は
「あの? 俺ちょっとやることあるんですが? 勝手に巻き込まないでくれるとありがたいんですが?」
と在り来たりな事を言って逃れようとしてみた。
すると男は
「何言ってるんだ!! お前は!! 今この時よりも大事なことは何だ!! 言ってみろ!」
と言われた。
望は
「?? 勝手にすること? なら俺も勝手に!」
と言って手を振りほどこうとするが。
「うお!! 抜けねえ!! 握力強!」
と言って望自身も離して貰えなくて困っていた。
男は
「フン、条件は揃っても頭は機能していないようだな!」
と見下すように言った。
望は
(ダメだ……この人は城の人と同じで自分の常識に支配さえれていてそれは他の皆も同じだと思っちゃっている物凄く困った人だ……これは話は通じないぞ……)
呆れかえっていた。
望はその後どこかよく分からない場所に連れていかれた。
そこは家がありそこにたくさんの人が住んでいるようであった。
中には羊がおりそれをさばいている人もいた。
すると男は
「司教!! 大司教様!!」
と突然叫び始めた。
望は
(あ、やっぱヤバい宗教関係の人だ……)
と確信した。
望は
「あの? 何をするんですか?」
と質問したが
「黙れ! 頭が機能していないんだから何も喋るな!」
と怒られた。
望は
(仕方ない……黙っておくか……)
と何も言わなくなった。
すると司教らしき服を着ているおばさんが現れて、
「どうかしたのですか?」
と言った。
男は
「大司教! エザーバー様! 見つけました!!」
と言った。
望は
「……」
と黙ったままであった。
すると
「自己紹介ぐらいしろ!」
と男は頭を
ゴツン!
と殴り望に怒鳴った。
望は
「いや! 黙っておけって言って無かったけ!」
と慌てて聞くと
「貴様は……その場で何をすればいいのかすらも分からないのか? これだから……」
と再び望を見下す。
すると
「止めなさい」
と先程来たおばさんが言った。
それを聞いて
(ほほう、こっちのおばさんはマシな……)
と考えていると
「無能に何を言っても無駄です、どうせ成長性のない屑です……屑の為にあなたが労力を使わせる訳にはいきません……」
と言った。
男は
「おお! 大司教様!!」
と感動の涙を流した。
望は
(そっちですか……そうですか……)
と呆れた。
すると大司教は望に向き合い
「謝罪しなさい」
と言った。
望は
「? は?」
と言ったら
ペチイイイイイイイイイイン!!
と頬を叩かれた。
そして
「貴方は罪悪感を感じないのですか……それでも謝罪することは出来ると思った私が馬鹿だと言いたいんですか?」
と険しい表情で望に言った。
望は
(取り敢えずこの婆に腹パン決めるか……)
と拳を握り締めると
ゴシャ!!
と望の額に石が当たった。
「いってええええ!」
と望が額を押さえると
「謝れよ!! 大司教様に!」
「そうだそうだ! 失礼にも程があるぞ!」
「謝れえええええ!!」
「「「「謝罪! 謝罪! 謝罪! 謝罪! 謝罪! 謝罪! 謝罪! 謝罪! 謝罪! 謝罪! 謝罪! 謝罪! 謝罪! 謝罪! 謝罪! 謝罪! 謝罪!」」」」
とコールが始まった。
望は
(うわああ……面倒臭ああ、取り敢えず謝るか)
と考えて
「どーもさーせんでしたあああ」
と取り敢えずな謝罪をした。
すると
「ありえねえ……こんな屑がいるとは」
「ああ、とてもじゃないが同じ人間とは思えねえ……」
「きっ気持ち悪い」
と本気で引かれていた。
望は
(この村はいったい何だろうか……宗教ってこんなんだっけ?)
と明らかに失礼な態度にドン引きしながら言った。
そして大司教は
「取り敢えず話はあの教会でします、連れて行きなさい」
と言って従者であるだろう男に命令をした。
男は
「ハ! さあ行くぞ! 小僧!」
と言って腕を掴まれて引っ張られる。
「ウエエエデエエエエエエ!!」
と痛がりながら連れていかれた。
それを草むらから見ていたアンジェリスは
「うわああああ……なんじゃこの人ら……なんかヤバさだけが包んだ狂気……望の方がまだ自殺したいだから行動的に分かるけど……知らないがこんなに怖い状況を作るんだなあ」
とボソっと言った。
俊敏性犬は
「クウウン」
と望が叩かれるのを見て悲しそうに唸る。
アンジェリスは
「まあ落ち着きなさい……今ここで連れ戻せるとも思えないし奴らの考えが分かってからあいつ等の隙を突いて望を奪還するわ」
と言って俊敏性犬を安心させた。
教会と言われたボロイ木で作られた雑な建物内に入り望は座らされた。
そして大司教は
「それでは貴方が馬鹿なのでこの私が貴方の役割を伝えてあげます」
と偉そうに言われたため望は
「結構でーす」
と言った。
それを聞いて男は
「この男は本当に最低だ……それで今までよく生きてこられたな……」
と蔑視の目で見られる。
望は
「本当ですよ……何なんですかね……」
と呆れかえっていた。
すると
「話を続けます……喋らずに聞きなさい」
と大司教は言った。
望は
「……」
と黙ると
「ふざけないでえええ!! 返事ぐらいしたらどうなのおおおおおおおお!!! あああ゛
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
とヒステリックを起こす。
望は
(はあ……話進まんからさっさと話して欲しい」
と疲れたように言った。
すると
「取り敢えず……聞きなさい」
と険しい表情で望に
「必要なのは一つ、純真な心です」
と言った。
望は
「すみませーん、何言っているのか分かりませええん」
と言った。
その後怒られまくり続きが聞けたのは数分後であった。




