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143Dead『チャレンジ』

望は


「はあ……これぐらいは持っていく?」


とアンジェリスに聞いた。

アンジェリスは


「そうね……今ある食べ物もすぐに腐ることを考えるとやっぱり昆虫食は必要ね」


と言ってゴキを詰めていく。

和子は


「……本当に食べるの?」


と青ざめながら聞いた。

剣子は


「確かに……食べれた方がいいだろうが……ゴキはさすがに……」


とドン引きしながら聞いた。

アンジェリスは


「食べれないならいいよ……生き残る為の食材だしね……いざって時2人も体力がなくなった時さすがに食べざるを得ないから……まあそれでも食べれない場合は死ぬしかないけどね……」


と言った。

望は


「まあ他にも食べ物を見つけ出すって方法もあるけどな……」


と言った。

レベッカは真剣な表情で


「素揚げにしたゴキある!」


と聞いた。

望は


「? 食べるなら今から作れるが?」


と聞いた。

アンジェリスは


「まあ慣れた方がいいだろうし……油だって酸化したら使えないしね……持っている油の容器は密閉タイプだからあまり酸化しにくいだろうけど……」


と言った。

レベッカは


「その時はどうするの?」


と聞くと望は


「茹でて食べるしかないんじゃない? それにゴキだって完全に安全とは言えんだろ? 少しばかり菌が残っている場合だってあるし……食べれた方が栄養素は取りやすいけど」


と言った。

アンジェリスも


「まあ、食べるって言ってるんだしちょっと食べさせたら?」


と言って取り敢えず望は同じ工程でゴキを調理した。

そしてレベッカに


「ほい!」


と言って揚げたゴキを渡した。

レベッカは


「うう……うううう……」


と嫌悪の表情を浮かべていた。

そして


「はぐ!!」


と言って一気に口の中に入れた。

そして


バリバリバリ


と味を確かめるように咀嚼をした。

そして


「……うん……食べれる……確かにエビっぽい味はするかな……」


と言って取り敢えずは食べれるようになった。

それを見て和子も剣子も


「……っわっわっわたしも!」

「私にもお願い!」


と言って同じように素揚げにしたゴキを食した。


「ううう……味は……まあ大丈夫だけど……見た目を思い出すと……うう!!」


と少し嗚咽しながらなんとか和子は食べた。

剣子も


「やはり見た目の嫌悪感を何とかしたいが……まあ何とか食べれなくはない……薬を飲むもののように考えれば……」


と言って何とか飲み込む。

アレックスは


「嘘……だろ……」


と唖然としていた。

望は


「あ! アレックスさん! 車ありました?」


と聞いた。

アレックスは


「いや……なかったけど……それより……俺が知らないところでなんでゴキを食べてるんだ……」


と引いていた。

アレックスはこの国の移動にも車が必要ではと思い探していたがやはり見つからなかった。

その上自分が知らないうちに皆がゴキを実食していた為、戸惑いが隠せなかった。

アレックスは


「まっまさか……もう俺だけ食べれない状態になってるのか……いやだ……ゴキを食べるのはあ……」


と震えながら泣いていた。

望は


「セミやトノサマバッタは食べれるのに?」


と聞くと


「あれはまだ別格だろ!」


とアレックスは反論する。

望は


「あいつらも同じ虫だけどな……それに虫には寄生虫がいると考えると生では食べることは絶対に避けた方がいいって聞くからちゃんと全部過熱処理はするけど?」


と言った。

だがアレックスは


「ごめん……やっぱり見た目が……」


と言って頭を抱える。

それを見て望は


「そうか……おおおおい!!! みんなあああ! アレックスだけがゴキ食べれないだってさああ!!」


と煽るように言った。

それを聞いてアンジェリスは


「えええ!! マジでえええええ!! これからどうするのおおおお!! 今ある食べ物は腐る前に食べないといけないからゴキ食べれた方がいいと思うよおおお!!」


と言った。

昆虫食であれば別にゴキでなくてもいいのに望とアンジェリスはゴキを食べないといけない空気を敢えて作りアレックスにゴキを食べるように仕向けたのであった。

それに気付いたレベッカ、和子、剣子は


「マジ!! そんなんで大丈夫なのおおお!!」

「アレックスさあん! さすがにそれはどうかとおおお!」

「そうですよ! 女の子が頑張って食べたのに男のアレックスさんはなんで食べないんですかああ!」


と言って思いっきりプライドを揺する。

アレックスは


「ぐぐぐぐ……しかし……」


と渋った。

望は


「まあまあ、仕方ないよ! 食べれないものは食べれないんだ! あんまり言わないでおこうぜ! アレックスさん! 仕方ないですよ! ええ仕方ないですとも! 皆が食べれてもアレックスさんが食べれないなら仕方ないですよ! 皆大人だからそれぐらいの我儘聞けますよおおお!」


と煽る。

アレックスはプライドに火がついて


「食ってやるよ!! 寄越せえええ!」


と言った。

望とアンジェリスは


((チョロ))


と思った。

アレックスは先ほど素揚げしたゴキを口にして


「……うん……食べれる……」


と真っ青になって食べれるようになった。

望は


「良かった! 良かったね!」


と言って笑っていた。

こうして4人はゴキ食を食べれるようになった。


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