142Dead『昆虫食』
「こうして俺はゴキブリとの対話術を覚えたんだ!」
と誇らしげに言った。
アンジェリスは
「ああ……どこで使えるのかすら分からないスキルの習得おめでとう……」
パチパチパチパチ
と呆れるように拍手をした。
望は
「ほ! 本当だぞ! 嘘だと思って……」
「いやそれは思ってないよ、今の状況を見ると……ていうかお母さんなかなかやばいな……」
とアンジェリスに即答される。
望は
「というかアンジェリスはどこでゴキ平気になったの?」
と聞いた。
アンジェリスは
「別にあなたみたいに変なゴキブリ部屋入ったわけじゃないけど好奇心があったせいか昔から虫を捕ったりゴキブリを見つけてはどんな物を食べることが出来るのかだとか生物の根本を知ろうとはしてたわね……ネズミとか……あ! 学校で私に妬んだ同じ生徒が私の上履きやリコーダーを隠したり、私を好きになった男子を私の私物を盗んで放課後にペロペロしていたのを見てストレス発散に集めた虫を共食いさせあって生き残った虫をその子達の家に放り入れた経験もあるよ!」
と笑いながら言った。
望は
「お前って……結構エグイな……それって呪いを掛ける的な奴だろ? 相手大丈夫だったの?
と聞くと
アンジェリスは
「ううん……やっぱり呪いなんてこの世に存在しないんだよ……不幸なんて一向に訪れなかった、やっぱり自分の力が一番確実ね……」
と言った。
望はそれを聞いて
「お前……何をしたんだ……?」
と聞くと
「別に……相手の父親が浮気してたのをポストに入れたり、過去の悪事を暴いてそれを会社に私だと分からないように噂を流したりという報復をしてスッキリしただけだよ? まあその後二人を見たものはいなかったというよくある言葉が相応しいぐらいかな?」
と言った。
それを聞いて望は
「いや、報復一つで家庭が粉微塵になってるし人生も粉微塵になってるじゃん……俺の妹のようなことすんのな……」
と言った。
アンジェリスは
「へえ、女帝を目指すって回想で言ってただけのことはあるんだ……なかなかに好感の持てる妹さんだね……」
と言った。
アンジェリスは
(やっぱり船の中で会ったあの人……見たとき何か野望があるような眼をしてたし……人を殺してでも生き残ろうとしてたところを見るとそうなんだろうなあ……)
と薄っすら気づき始めていた。
望は
「まあ……俺の身の上話はこれぐらいだな……」
と言うとアンジェリスは
「じゃ、あのゴキどうにかしない?」
と言って指をさすと4人は必死に走ってゴキから逃げていた。
望は
「ああ、そうだな……」
と言って指を口に入れて
ピューーーーーーーーーーーーーーー!
と吹くとゴキ達は動きを止めて望の目の前に止まった。
4人は
「うわああ……」
「似た者同士ってことか……」
「うん……忌み嫌われる類だし……」
「類は友を呼ぶって奴か……」
と望をドン引きしていた、
望は
「で……ゴキどうする? 一応は過熱処理をして菌を殺せば食えなくないって聞くけど?」
とアンジェリスに聞くと
「そうね、食べれるはずだしもしもの時はそれを油で揚げて食べてみる?」
と言った。
それを聞いて和子は
「ちょ!! 何言ってるの!! 食べれるとしても食べたくないよ!」
と嫌そうにした。
剣子も
「わっ私も……ゴキは無理……」
と震えている。
アレックスは
「あのな……昆虫食は別のものにしないか? 雑菌を取ったからって危険がないわけではないだろ?」
と注意を呼び掛ける。
レベッカは
「そっそうね! それを食べておなか壊したなんて今この状況でかなりまずい状況になうるわよ?」
と言った。
アンジェリスは
「まあネットでも自己責任って言ってたけど……まあいけるでしょ! エビみたいな味がするみたいだし!」
「そうだぜ! イケるイケる!」
と言った。
それを聞いて和子は
「じゃあ食べてみてよ……」
と言った。
望は
「おう、油頂戴!」
と言って油を少し貰った。
望は近くにあった水道から水を持っていた鍋に注ぎ
「火ってどこでいける?」
とアンジェリスに聞いて
「そういうと思って望のライターを使って新聞紙に火をつけて牧場に合った薪を持ってきて着けているわ!」
と言って誇らしげにした。
望はそこに鍋を置いて沸騰を待ちグツグツと煮え立って泡を吹く熱湯の中に
「おりゃ!」
と言ってゴキを鷲掴み入れた。
ボチャン
ビビビビビイッビイイ!!
と羽をバタつかせてゴキは暴れるがすぐに動かなくなった。
そして、それを一旦退けて油の入れた鍋を次に温め始めた。
そして、その間にゴキを近くにあったおたまですくい、油が温まったところに打ち込んだ。
ジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!
と音を立てながら油が飛び
「熱!!」
と望は手を反射的に退けた。
そして
「じゃ頂きます!」
と言ってゴキを食べた。
4人は
「「「「うわあああ……」」」」
と引いた。
アンジェリスはすでに過熱処理したゴキを油に打ち込み食べた。
「うん、なるほど……食べれないことない、エビみたいな触感と味がする」
と言った。
4人はドン引きして
「ああ……」
「あまり見たくない光景だ」
「私は絶対に食べない」
「食べるなら二人だけね」
と言って明らかに敬遠された。
二人はその後腹は壊さなかった。
※マネしないでください……




