137Dead『通行料』
望は
「ん? 何? どうしたのこの人達? 俺等を通さないことに何のメリットがあるかが分からんのだが……?」
と呆れながら言った。
すると男達は
「いやいや! 坊や! ここを通りたいなら通行料を払わせれば俺等が得をするんだよ!」
と禿げているゴツイ男が言った。
「そうだそうだ!」
と長髪のヒョロイ男がにやにやと同調する。
「ほら! 出せよ!!」
とピアスまみれの男が笑いながら言った。
望は
「?? お金10円ならあるけどここの国は円通貨を使えるの?」
と言って10円を渡した。
するとゴツイ男が
「ふざけるな!! そんなんいらねえよ!」
と言って振り払い10円が飛んで行った。
望は
「なんと! 本当は通行料を払わないといけないのに払わなくていいなんて!! なんて優しい人達だ! 君達の協力感謝する!」
と言って勝手に進もうとするとヒョロイ男が
「おい! 何通ろうとしてんだよ! ふざけんな!」
と言って捕まえてそのまま片手で投げるように城門から離される。
「いやん!」
と言って望はその場で倒れる。
するとゴツイ男が
「何も金だけが通行料にはならんのだよ? 頭の足りない良い子ちゃん達?」
と馬鹿にするように言った。
するとアンジェリスは
「ふざけないで! そこに倒れている奴と一緒にするなんて! 酷い侮辱よ!」
と言った。
すると5人も
「そうよ!! いくら何でも酷いわ!!」
「謝りなさい!」
「貴方達には人間の血が通っているの!!」
「言って良い事と悪い事も分からないのか!!」
とブーイングをした。
それを聞いて3人は
「えええ……」
「そこ……」
「嘘だろ……嫌われすぎだろ……」
と言って呆れていた。
そして気を取り直したのか
「とっとにかく!! ここの通行料のことだ!! 例えば! そこの!! うへへへへ!」
と一人が卑猥に笑った。
「ちょっちょっとだけだぞ……」
と言って望は肩を晒した。
それを見てゴツイ男が
「おめええじゃねえよ!!」
と言った。
望は
「あ! あんまり見ないで! 恥ずかしいから……」
と頬を赤く染める。
ピアスの男は
「あ……」
と言って手を伸ばす。
ヒョロイ男が
「いや! ちょっと待て!! お前マジか!!! 違うだろ!!」
と言って手を押さえる。
ピアスの男は
「ああん! そっそんな誘うなよ……」
と頬を染めながらヒョロイ男に言った。
ヒョロイ男は
「ええ……えええ」
とドン引きしていた。
ゴツイ男は
「だから!! そこの女だよ!! 馬鹿なのかお前は!!」
と言って望にキレる。
望は
「なら言えよ!」
と逆切れするが
「お前が勝手に勘違いしたんだろうが!! それに普通に考えても分かるだろ!」
と文句を言ったが望は
「だがそこのピアスは違うみたいだが?」
と言ったがピアスの男は
「ふっふざけるな!! ちっちがうんだ……本当に……」
と歯切れが悪そうに言った。
するとゴツイ男は
「とっとにかく!! 女とか! 食い物とか! そういうのだ!」
と怒鳴った。
望は
「そういうことか……」
と言って男の手に置いて
「少ないけど」
と言った。
それを聞いてレベッカは
「何を勝手なことを!! こっちの食糧だって少ないのよ!」
と言った。
男は
「フン、こっちの坊やは素直だ……」
と手の中を見るとトノサマバッタがいた。
男は
「ウワアアアアアア!!」
と言ってトノサマバッタを投げ捨てる。
望は
「おいおいおい! 食料捨てるんじゃねえよ!」
と言った。
ヒョロイ男は
「む! 虫なんて食えるか!!」
と言ったらアレックスは
「いや、トノサマバッタは普通に食べれる昆虫食だが?」
と言うがゴツイ男は
「嘘言うんじゃねえよ!」
とキレる。
望は
「あまり知られてなさそうっすね……アレックスさん」
と言うとアレックスも
「ああ、それならセミはないか? あれは筋肉が……」
「「「止めろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」
と男達は絶叫する。
望は
「我儘だなあ……」
と呆れた。
アンジェリスも
「ちょっと! 昆虫も食べれるのは知ってるけどいつ取ったの! 貴重な食糧なんだから言ってよ!」
と文句を言う。
和子と剣子は
「どうしよう……食べれる気がしない……」
「私もだ……見た目が……」
と言って頭を抱える。
レベッカは
「でもこの状況だし食べれるようにならないと……」
と言った。
するとゴツイ男は
「もう食料はいい! 女寄越せ!」
と言った。
望は
「だってさ……レベッカさんお願いします」
と言った。
レベッカは
「はあ! 何言ってるの! そんなことするわけないでしょ!」
とキレるが望は
「いいじゃないですか……そろそろ結婚を考える時期では?」
と言って
「あああ!! 余計なお世話だよ!!」
と言って
ゴツン!
と頭を殴った。




