↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

136/470

135Dead『消耗した騎士達』

騎士達は絶望していた。


「こっこのまま……ゾンビに……噛まれてしまうのか……」

「こっこkっこわい……いやあだ……」


と涙を流して震えている。

そんな姿を見てセリスターは


「糞……このままだとまずい……」


と言った。

セリーナは未だに姉の死のショックで塞ぎ込んでいた。


「お姉さま……お姉さま……」


と熊のぬいぐるみを抱きしめていた。

それはラザーナ姫がゾンビパンデミックが起こる前のこと、誕生日の時にプレゼントしてくれた大切な形見であった。

セリスターもそれを見て


「セリーナ様……」


と苦しそうにしていた。

それを見てラダーは


「すまない……俺が片腕を取られてしまったせいで……迷惑を掛ける」


と言った。

それを聞いてセリスターは


「そんなことはない…ラダーはよくやってくれた……あの男の行動が全て予想外過ぎた……そしてあの男が全てを壊した……悪意を持ってな……」


と憎しみの表情で言った。

ラダーは


「ああ、許せない……あの男がラザーナ姫を殺した……必ず敵を取らないといけない……」


と決意をしている。

だが、


「セリスター様!! これ以上は押さえられません! このままだとゾンビ共がこの城の中に!!」


と怯えたよう言った。

それを聞いてセリスターは


「レビーレ! 君はもう下がっていろ! ここからは俺一人で食い止める!」


と言って外に出ようとした。

ラダーは


「だっダメだ! お前一人戦わせられるかよ!!」


片手で机を叩き言った。

セリスターは


「だがこのままだと皆死ぬ……皆ゾンビになる! そうなるとセリーナ様や他の貴族達をどうやって守るんだ!」


と言った。

ラダーは


「セリスター様……しかし……」


と渋っていたがセリスターは


「……心配するな……あの男を殺すまでは死ねない……」


と言って外に出て行った。

ラダーは届かない手を伸ばして


「セリスター!! ……糞!」


と言って片手で頭を掻き毟った。

レビーレは


「ラダー様……申し訳ございません……申し訳ございません…」


と言って涙を流す。

ラダーは


「お前に責任はない……それよりセリーナ様の元へと行ってくれ……」


と言った。

レビーレは


「……はい……」


と言ってそのままセリーナの元へと向かった。

ラダーは片腕を押さえて


「……糞!!」


と言って立ち上がり剣を片手で持った。

そして、セリスターが出た方向とは別の扉を開いた。

そして


「お前等!! いつまで塞ぎ込んでいるつもりだ!! 貴様等の騎士道はどうしたというのだ!」


と言った。

それを聞いて一人の騎士は


「無理……だよ……こんな……恐怖が……恐怖が脳裏に焼き付いているんだ……仲間が悲鳴を上げて死んでいく姿を……人の死がこんなにも苦しいだなんて……ゾンビに噛まれるのがもっと恐ろしくて……手の……手の震えが止まらないんだよおおおおお!!」


と言いながらラダーの方を見た。

しかし、ラダーの片腕が無くなっているのを見てその騎士は


「すっすまない……」


と言って気まずそうにした。

すると


「すみません……ラダー様……俺等は本当に兵士の隊長が言った通りただの坊ちゃんだったよ……俺等は何も出来やしない……」


と目が死んでいた。

他の騎士達にも生気が無くなっている。

それを見てラダーは


「お前等が戦わずして死にたいなら止めるつもりはない……だが戦わなければただ死ぬだけだぞ……それでいいのか? 尊厳も名誉も人間としてのプライドも捨てていいのならそうすればいい、だがな、もし一人でもただ死にたくないのなら震えてないで戦え! 怖いのは分かる……だが怖がって死ぬだけより怖がりながらも自分が守るべきものを守りながら死ぬのとどっちが素晴らしいか考えろ!」


と言って後ろを向いた。

騎士の一人は


「ラダー様! どこへ!!」


と聞くと


「決まっている! セリスターと一緒に戦ってくる! 俺は俺の役目を! 貴族達とセリーナ様を守る!」


と言って行ってしまった。

そして騎士達は


「ドっどうする……」

「ででっでも……」

「そっそうだよな……怖えよな……」


と言って再び震えだす。

すると一人の騎士は


「そっそうだな……怖えよ……だから……ちょっと戦って気を紛らわす」


と言って立ち上がった。

それを見て


「しょっ正気か!」


と一人の騎士が聞く、

すると


「ここに居ても変わらない……そして、ただ怖いだけだ……それなら戦った方が怖さも消える……それに……片手のラダー様とセリスター様を見殺しにする事は出来ない……あの首席二人の肩を並べる姿を見れるのは今日だけかもしれないんだからな」


と言って外に出た。

それを聞いて他の騎士達も


「……そっそうだな……あの遠かった二人の肩を見ているだけだった俺等は騎士になったんだよな……いつまであこがれてるだけの存在になるつもりだよ……俺等は……」

「そうだな……私にも家族がいる……家族がいるまではまだ戦うのは止めれん」

「私もいっしょに行こう! 片手ラダー様やセリスター様が死ぬ姿なんて見たくない! あの人達にはいつまでも俺等の前に立っていて欲しい!」


と言って騎士達は皆立ち上がった。

それを見て


「皆……覚悟が決まったようだな……行くぞ!」

「「「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」」」」」」」」


と言って出陣した。


----------------------------------------------------------------------------------


セリスターは


「ラダー! 無理をするな!! 片腕だけなのに!!」


と言ったがラダーは


「セリスターこそ!! さっきので心がボロボロだろ!! 俺にも戦わせろ!」


と言って二人はゾンビ達を薙ぎ倒していく。

すると


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」


と後ろかららーだを襲った。

普通ならもう一つの剣でラダーは斬りかかるが片腕がなく防ぐことも出来そうになかった。


「ラダー―ーーーー!!」


と叫んだ。

ラダーは


「糞……ここまでか……」


と悔やむと


グシャン!


と鈍い音が鳴った。

すると


「すみません! 遅くなりました!」


と一人の兵士がいた。

そして他の兵士隊もやってきて先ほど襲ってきたゾンビを斬り倒した。

ラダーは


「お! お前等!!」


と嬉しそうに見た。

他の兵士達も


「守れてよかったよ」

「ああ!」

「またあの二人の肩を見ることになるとは……」

「私達も頑張るぞ!」


と言って剣を抜刀した。

すると


「皆さん!! 頑張ってください!! 非戦闘員の方々は私が避難させます!」


とそこにはセリーナがいた。

セリスターは


「セリーナ様」


と嬉しそうに見た。

セリーナは


「これからは私がラザーナ姫の代わりに姫を務めます!! お願いします! 皆さん!」


と言った。

そして、セリスターとラダーと他の騎士達は


「「「「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」」」」」」」


と言って気合を入れた。

こうして、騎士達は新たな成長を遂げた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。