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132Dead『スカウト』

兵士達は城から出た。

もちろん自分達はゾンビの為すでにゾンビに襲われる状態にもならない。


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」


とゾンビ達は襲ってきてはいるが噛みつかれる前に


「おら」


と言ってそのまま押しのけてしまう。


ガシ


とゾンビに掴まれても


「邪魔!」


と言ってそのまま振り払って終わりである。

それを見ている者がいた。


「ベルゲザズ様、奴らは希咲の策略によって意識を保ったままゾンビ化しております、研究対象としては素晴らしいものかと」


とレアズが通信で報告している。

ベルゲザズは


『ほう、それはなんと素晴らしいものだ……お前はそのままあの6人を追え、俺はそこに向かいそいつらを捕まえる』


と言った。

レアズは


「ハ! 仰せのままに!」


と言ってそのまま立ち去った。

ベルゲザズは


『まさか気分で拾ったあの糞の役にも立たない奴の残したものがこんな形になるとは……それに希咲とかいう男の行動は俺等にも都合がいい時もあるようだ』


と言った。

レアズは


「そうですね……」


と言葉を詰まらせながら同調した。



そして、ベルゲザズがそのゾンビ兵士達を連れていく為に準備をしている間兵士達は


「プハアアアア! 酒うめええええ!!」


と言って近くの酒場に行って飲んでいた。

そして、様々な兵士達は酒場にある食べ物を物色してチーズやパンやハムなどを食べていた。

隊長も


「はあああ!! うめええ……涙が止まらない……」


と言って感動していた。

兵士の一人が


「あの爆破された二人にも食べさせてやりたかった」


と言っていた。

決闘の際に手榴弾で死んでしまった兵士二人は首も破片も燃え散って再生不可能になってしまっていたのであった。

それを思い出して隊長は


「それを考えれば俺等の行動は間違ってはいないはずだ……こっちは今までたくさんの死者を看取って来たんだ……あいつ等もそれぐらいのことは経験した方がいいさ」


と言った。

そんな中


「まあいいじゃないですか! 今は食べ物と飲みを楽しみましょうよ!! これは俺等が今まで頑張ってきたご褒美だと思いましょうよ!!」


と言って兵士達は飲み食いを楽しんでいた。

そして、一通り楽しんだ後皆酒に酔って寝た。

隊長は


「ゾンビになっても……酔いは……するんだな……」


と言ってそのまま隊長も眠りについた。


次の日


ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!


「「「「!!」」」」」

「なんだ!! 何の音だ!!」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」


といつの間にかゾンビに自分達が噛まれていることにも気づいた。

そして、


「ドケエ!!」


と言って隊長はゾンビ共を押し払って外に出た。

隊長は目の前の光景に唖然とした。

そして、あとから扉を


バン!!


と勢いよく開けて兵士達が


「ドっどうされました!」

「敵襲ですか!!」


と聞いた。

すると隊長は


「ふっ船だ……船が上陸している」


と言った。

それを聞いて


「船? 何故船が? まさかゾンビが乗っている船か? まあ珍しくはないんじゃないか?」

「確かに、このご時世ですし」

「乗客も食われてそうですね」


と話し合っていた。

隊長は


「……少し行ってみよう」


と言った。

そして他の兵士達も


「「「「「「「イエッサー!!」」」」」」」」


と言って付いていった。


そして


港に着き、船の近くに行くと

船から


キイイイイイイイン!!


と音が鳴った。

隊長は


「なんだ? 何か話でもあるのか?」


と不安を募らせながらも耳を澄ませる。

すると


『諸君!! 君達はゾンビになった兵士で正しいか!』


と声がした。

それを聞いて隊長は


「!! 何故……それを……」


と動揺した。

兵士達は


「たっ隊長! これはまずいかもしれません!! さすがに粉微塵にされると我々も復活出来ません! あの船に乗って乗っているものを殺しますか!」


と命の危機を感じたのか一人の兵士が言った。

隊長は


「待て! 慌てるな!! それこそ奴らの機嫌を損なって殺される可能性もある!! ゾンビになった兵士と言っても人数で殺される可能性だってある!! 今は落ち着け!」


と兵士に動かないように命じた。

そして


『いい判断だ!! 君はとても素晴らしい指揮官というのが今ので分かる!』


と声がする。

その声は女性のような声であった。

隊長は


「お褒め頂き光栄だが貴方達は誰なんだ!! そもそも俺達に何の用だ! 何故ゾンビ化をしていることを知っているんだ!!」


と聞いた。

すると


『盗聴していた、と言ったら納得してくれるかな?』


と言った。

すると


「馬鹿な!! 盗聴って! この国でどうやって!」


と隊長は言った。

アノベルガーダ国には機械が無くその為か通信手段も無い。

その為助けを求めることが出来ずに市民がゾンビ化してしまったのだ。

その為、自分の家族すらも守ることも出来なかった。

すると


『いやね、君達を結果的に助けた男の携帯に昔発信機と盗聴器を仕込んでいたんだよ、それで我々は君達の存在を知ることが出来た! いやああ! あいつ便利だわああ!』


と言った。

それを聞いて


「まっまさか! 希咲さんが……」


と隊長が驚いていた。

隊長は希咲望の知り合いかそれとも敵対するものかを恐れた。


「皆、剣を抜いておけ」


と言って


「「「「「「「ハ!」」」」」」」」


と言って皆剣を抜いた。

すると


『おいおいおい、そんなにビビらなくても、殺しに来たんじゃない、スカウトしに来たんだ」


と言った。

それを聞いて隊長は


「それはどういうことだ? スカウト? 我々はゾンビだ! ただの人間に忌み嫌われると思うがね?」


と言ったが


『そんなことはない……寧ろ君達にはゾンビと戦って貰えるという素晴らしい力があるじゃないか!! それを見込んでのお願……』


と言いかけたが


「ふざけるなあああ! どうせ俺等をこき使う気だろ!」

「そうだそうだ!! 俺等を好きにはもう出来ないぞ!」

「舐めてんじゃねえぞ!! 今ここからジャンプをしてお前等を殺すことだって出来んだぞ!」


と言った。

すると


『こき使うだと? そんなバカなことをしてどうする? 働いた分の見返りを与えないのはバカのすることだ! お前等のいたところのブラック上司と一緒にしないで貰いたい』


と言った。

そして


船から一人に少女が出てきて

遠くにいたためどんな子なのかが分からなかった。

すると


「それええええええ!」


と言って何かを投げつけてきた。

そして勢いよく投げられた物が地面に刺さるように飛んできた。

それを見て兵士が


「?? なんだっこ……ああああわわっわあああああ」


と何か興奮し始めた。

隊長は


「ドっどうした?」


と聞くと


「エロお!! 女の子の!! 女の子の!!!」


と言って股をモゾモゾとしていた。

隊長は


「こっこれは!! まさか!」


と言った。

すると


『私達を好きにする事は出来なくとも! こういうエロい物を渡すことぐらいは出来る! どうだ!』


と言った。

それを聞いて


「いええええええ!!」

「最高うううううう!!」

「やべえええ! やべえええ!!」


と猿のように喜ぶ。

隊長は


「……食料は?」


と聞くと


『安心しろ……かなり積んではいる……しかし、一応は節約したいから大量院は食べれん……そうだな? 栄養バランスを考えたような食事量だがそれでいいか?」


と聞いた。

兵士達は


「パン一斤とかじゃねえよな!!」


と言うと


『当たり前だ! お前らの上司がブラックだってことを忘れるな!』


と言った。

それを聞いて隊長は


「分かった……交渉に乗ろう……だがもう一つ……あんたの名前は?」


と聞いた。

すると


『希咲 瑛代!』


と言った。

隊長は


「……希咲……まさか……」


と唖然としていた。

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