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127Dead『ゾンビ化計画』

望は前日銃の練習後兵士達と密会していた。


「これがスーパーで持ってきたのだ!」


と言って大量のアレを広げた。


「うひょおおおおお!!! こりゃいいぜ!!」

「でもいいのか!! 2・3冊貰って!!」

「ああ! いいぞ!!」


と言って兵士達にアレをお裾分けしていた。

兵士達は


「だがこんなものあったら没収されるだろうなあ……はあ……全部廃棄かな……」


と兵士の一人が寂しそうに言った。

それを聞いて望は


「ならば今日だけを天国だと思って諦めればいいんだよ」


と言った。

それを聞いて隊長が


「おいおいおい、どういうことだ? あいつらが俺らを殺すことが損をするからいつまでもこき使うと思うんだが? 多分自害とかしたら無理やり復活させられて苦しめられると思うし……」


と言った。

おそらくこの国でも救急的な処置は出来るのだろう、兵士達はそれを恐れていた。

望は


「大丈夫だ、一つ絶対直すことが出来ない病気が今蔓延してるじゃねえか」


と言った。

それを聞いて隊長は


「……ゾンビに噛まれるのか? だがどうせあいつらは生き残る為に俺らを殺すぜ……ゾンビに噛まれた瞬間に……それって結局あいつらに見下されてるのと同じじゃないか?」


と言った。

望は


「否! ゾンビと戦っている途中じゃない!! 君達は騎士達と戦っている途中でゾンビ化して道連れにするんだ!」


と言った。

それを聞いて兵士達は


「どっどうやってですか!」

「そんな! 戦っている最中にゾンビを入れ込んでゾンビ化して噛み付けってことか! 明らかに難しいだろう! ゾンビが入ってきた瞬間にそいつらはあいつらに殺されるし俺らもあいつらに敵うとは思えないぞ!」


と自信のなさそうに言った。

望は


「何言ってんだ? どうせあいつら戦わずお前らに全任せしてるんじゃねえのか?」


と聞いた。

隊長は


「たっ確かにそうだが……それがどうしたんだ?」


と聞いた。

望は


「実戦で鍛えられた兵士達と練習だけで鍛えられた騎士達……俺は兵士だと思うよ」


と言った。

隊長は


「お! お世辞はよせ!」


と言ったが望は


「おいおいおい! 何言ってんだ? 危険な目にずっと合ってる兵士達諸君! 危険な目に合ったったこともない騎士達が君達に敵うわけがない! 信じろよ! 今までの苦しみを! あんた達はずっと苦しんだんだ! そんな苦しんだ人間に苦しんだこともない人間が勝てるわけがない、兵士達には苦しみに耐える精神力とそれを乗り越える力が備わってる! だから今も尚そんな貧相な状態で生きてるんだ、生きているのがすでに証明になってんだからさ!」


と言った。

それを聞いて兵士達は


「そっそうだ! 俺らはあんなに苦しんで戦ってたんだ! あいつらは稽古だけで戦ったことはない! つまり戦いでは俺らが有利に決まっている!」

「そうだ! その通りだ! 勝てる!」

「おお! そうだ! 戦えば勝てる!」


と言った。

だが隊長は


「ダメだ……戦いに勝ってどうする! 騎士達や貴族を倒せば俺らは自由になると思ってるんだろうが結局戦力不足も変わらないし食糧不足も変わらん……いづれ訪れる死の運命には逆らえないだ……ならお前が言ったゾンビになるしかない! だが結局そこに俺らの絶望がある! 今何とか幸せになっても結局絶望するんだ! 夢を見ても意味ないだろう!」


と言った。

望は


「……だからゾンビになるんだ……そして奴ら騎士共をゾンビ化させて腹いせすればいい! それだけでも少しスッキリすると思わないか? 最後人間は絶望するがそれなら今までの恨みぐらいは死んだ後でもいいから晴らしたいと思わないか? そう! ゾンビ化してあいつらを絶望の淵に叩き込むことぐらいは出来る!」


と言った。

それを聞いて隊長は


「はあ……まあそんな考え方もいいな……だがゾンビかなんてどうすればいい! 腹いせする前に殺される落ちなんてまっぴらだぞ!」


と言った。

望は


「その辺は問題ない……おい!」


と言うと望の近くに犬が来た。


「ガウン!」


と少し吠える。

それを見て隊長は


「さっきからお前の傍にいるその犬が何だってんだ?」


と聞くと望は


「こいつ……ゾンビ犬だ」


と言った。

それを聞いて


「はあ!! な! ど!! どういうことだ!!」


と汗だくになって隊長は聞いた。

他の兵士達も


「う! 嘘だろ!」

「だ! だが噛み付いてこないぞ!」

「ありえねえ!」


と言って慌てる。

望は


「こいつゾンビ犬なんだが俺の言うことしか聞かないんだ……それに見た目もただの犬に見えないか?」


と聞くと他の兵士達は


「たっ確かに……襲ってこないし見た目もただの犬にしか……」

「ああ、だっ大丈夫そうな……」


と言った。

隊長は


「で? そいつを使うってどういう風に?」


と聞くと望は


「まず、俺の試合後まあ勝つか負けるか知らんが多分騎士達は俺にいちゃもんをつけるだろう……その時に俺を庇うように反論をする、最初は言葉で攻め立てて剣で攻撃! まあ普通に君達ならば勝てるだろうしそこは騎士共が劣勢になる、そんな中に交渉をする! 自分達の待遇を改めるように! まあそれを持ち掛ける前に自分達のことをどう思ってるのかだとか考え方を改めないような口ぶりなら諦めてゾンビ化するってのはどうだ? もしいきなり向こうから斬ってきた瞬間にもう準備をしておくぐらいはいいだろう! どうせそうした瞬間あいつらに改める気はないだろうし」


と言った。

隊長は


「だがこいつはお前の仲間の近くにいるんじゃないのか? 俺らのところに来るまでに時間が掛かるだろう?」


と言った。

望は


「あなた達の実力なら時間稼ぎぐらいにはなるんじゃない? そしてその時間稼ぎすらも兵士達は利用する! そうだな? 敢えて騎士の一人を殺すんじゃなくて目の前で苦しめて殺せば恐怖は結構伝染するんじゃない?」


と言った。

それを聞いて隊長は


「ほう、なるほどな、騎士共が恐怖でブルっている間ならゾンビ化して襲うことも出来て腹いせが出来るってわけか、それならいいな」

「ああ! しかも俊敏性犬は戦っているときは確実に目に見えないから斬られた兵士に噛み付けばゾンビ化出来る! 相手に騎士の一人を殺させたりとか無残な殺し方を見せて何とか動揺を煽ればうまくいくと思うぞ!」


と言った。

すると兵士の一人は


「希咲さん……あんたの仲間はどうするんだ?」


と聞くと


「逆に逃げやすいと思うぞ? だってあいつらはなんだかんだでゾンビのたくさんいる街を何とかして逃げたんだ……こんな騎士や貴族のような縛ってくる人間よりかは逃げやすいよ」


と言った。

隊長は


「あんた……それって自分が逃げる為に俺らを餌にするってことじゃないのか?」


と聞いた。

それを聞いた兵士達は動揺が走った。


「たっ確かに……そう思える」

「こっこっこの国を壊す……手筈か……」

「まっまさか、他の国のスパイで俺らを嵌めて食糧とか横取りするんじゃ!」

「そのためにわざと捕まったとかありえる!!」


と疑心暗鬼になった。

隊長や兵士のそう考えてしまうのは仕方がなかった。

結局利用されては今の貴族達と同じで誇りが汚されるからだ。

だからこそ今この瞬間兵士達の勘が鋭くなった。

すると望は


「?? 何言ってるんだ? 戦った後俺もお前らの誰かに噛まれてゾンビ化するつもりだぞ?」


と言った。

それを聞いて隊長は


「は? 何故? お前がそこまでするんだ?」


と言った。

それを聞いて望は


「そりゃそうだろ! 言い出しっぺの俺がゾンビ化しないとか! ありえないだろ! だから俺もゾンビ化する! ただこの犬は俺をゾンビかさせないようにするから遠くにやってくれ!」


と言った。

すると兵士の一人が


「だったらお前……仲間はどうするんだ?」


と聞く

望は


「……あいつらは逃がしてやってくれないか? 何かさ……散々迷惑掛けたけど思い入れがあるんだ……だから俺の命で勘弁してくれないか?」


と言った。

それを聞いて隊長は


「お前……本当にいいのか?」


と聞いた。

望は


「一応俺が逃げないように戦いが終わる出口で見張っててくれないか? そうすれば俺もゾンビ化出来るだろ? そして、俊敏性犬と5人はきっちり逃がしてやってくれ……その後合流して貴族も騎士もみんな襲おう、きっと心地い気分になる」


と言った。

皆涙を流して


「こんな良い奴がいたなんて……」

「世界は広いな……」


と感動していた。

望は


(クックック! 買収成功! これで俺もゾンビ化して万々歳だ!)


と計画を立てた。


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