↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

127/470

126Dead『俊敏性犬の行動と望の計画』

兵士達はラージの死体を蹴り上げて


「おら! 掛かってくる者はいるかあ!!」


と煽った。

それを聞いてラダーは


「舐めるなよ!! お前ら! 行くぞ!」


と言ったが


「やだあ……やだああああ……」

「怖い怖い!! 怖いいいいい!!」

「死にたくない!! 死にたくない!!」


と皆怯えて動かなくなっていた。

それを見てラダーは


「まっまさか……これが狙いだったのか……」


と兵士達を睨みつけた。

隊長は


「そうですよ、私達もね、最初は皆ゾンビ達が他の兵士達を噛んでいくのを見てそして悲鳴を聞いて全員戦意喪失してしまったんです。私もそうで何とかドアを閉めて何とか時間を稼いでいる間に悟った、どうせこんなことをしていても噛まれるだけだとな……だからその時やっと戦う覚悟がついた……そして今がある……そして、俺らが今行ったのはその恐怖の声をお前らに聞かせてその恐怖を植え付けることだ! 今騎士共はさっきのラージとかいう奴の悲鳴が耳に残っているはずだ!! それで奴らは恐怖で動けなくなってんだよ!」


と言った。

その言葉通り騎士達は動けずに恐怖していた。

ラダーは


「貴様ら! そんな汚い手を! よくもおおお!」


と言った。

隊長は


「汚いんじゃない……これが現実だ……人間は恐怖に勝つには時間が掛かるんだ……覚悟までの時間がな……今じゃそいつらにそんな時間はないがな」


と言って剣を構える。

それを見てラダーは


「貴様……が……触れるな……その剣は! 騎士の為の剣だあああああああああああ!!」


と叫びそのまま自分の剣を振るった。

しかし


「確かにお前の剣は素晴らしい……とても綺麗な剣裁きだ……だが俺には無意味だ」


と言ってそのまま剣を受け止めた。


「ぐ!!」


と言ってそのまま剣に力を入れるが、

ビクともせずに動かなかった。

ラダーは


「な! なぜだ!!! どうして! 私の剣はセリスター様の次に早いのに!!」


と言ったが隊長は


「そうだな……全く見えなかったよ……」


と言った。

ラダーは


「ならなんで受け止められた!! 目に見えないならお前は今斬られているはずだろうが!!」


と言ったが


「勘だ……ただの勘だよ」


と言った。

ラダーは


「ふざけるな!! そんなもので私の剣を受け止められるはずがない!!」


と言ったが

隊長は笑いながら


「これは……実際の経験していかないと身につかないものだ……残念ながらな」


と言って剣を押し返した。

ラダーは


「ぐ!!」


と言ってそのまま後ろに引いた。

その時


ガブ!!


「グルルルルルル!!」


と鳴き声がした。

すると隊長は


「来てくれたか……希咲さんに付き従えている犬が……」


と言った。

ラダーは


「こっこの犬は……あの男の近くにいた犬……」


と言った。

見ると先程斬られた兵士が噛まれていた。

ラダーは


「……な……何をしているんだ……」


と身震いをした。

すると兵士は


「隊長、覚悟は出来ています……どうせここで我々は滅びます……ならばこいつらを道連れにして逝きましょう」


と言った。

隊長も


「そうだな……死ぬならば今しかない……」


と言った。

それを見ていたアンジェリスは


「!! まっまさか……俊敏性犬を使って……」


と慌てていた。

レベッカとアレックスも


「あいつ!! あんなことをすればどうなるか分かってるの!」

「マジかよ!! こんな!!」


と焦っていた。

和子も剣子も


「甘く見ていた……まさかここでこんなことをしでかそうだなんて……」

「ああ……ここにいるもの全員を巻き込んだゾンビ化計画ってところか……そうすれば俊敏性犬に元に戻される希咲でもゾンビになれるってわけか……」


とボソっと言った。


すると噛まれた兵士は立ち上がった。


「……」


全く喋らず隊長とラダーの元はと歩き出した。

ラダーは


「まっまさか……なぜだ……なぜ動ける……さっきまで死んでいたではないか……」


と震えだす。

隊長は


「まだ分からないか……この犬はゾンビ犬だ……希咲さんは俺らに言った……一緒にゾンビになろうってな……そしてこの地獄から逃げ出そうってな……俺らはそれを聞いてそれも有りだと思ったよ……」


と言った。

ラダーは


「きっ貴様!!! 正気か!! 元には戻れないだぞ!」


と言ったが


「承知の上だ……」


と言った。

隊長は


「俺の家族だってゾンビになったんだ……あいつらを置いて俺だけゾンビにならないだなんて……可哀そうだろ」


と言った。

ラダーは


「貴様ああああああああああああ!!」


と言って剣を構える。

すると


ガシ!!


と剣を立ち上がった兵士が掴んだ。


「!」

「こっこれは!」


と隊長自身も驚いた。

ゾンビとはいえ普通はこんなことはしない。

今まで見てきたゾンビは相手の剣を掴むということはして来なかった。

ただただ噛み付いてきた。

だが今回は違い普通に手で剣を掴みそして


「フン!!」


とゾンビから声がしてそのまま剣を手から離させた。

そして


キイイイン!


とそのまま落とした。

ラダーは


「そっそんな……なんだこいつは……」


と震えている今度は後ろから体を掴まれた。


「!! なんだ!!」


と後ろを見るともう一人首を掻っ切られた兵士がいた。

しかもなぜか二ヤついていた。

そして、最初に立ち上がったゾンビがラダーの腕を掴んで。


「このまま引き千切ってやるよ……騎士様」


と言って思いっきり引っ張った。

そして


ブチブチブチイイイ!!!


と鈍い音と共にラダーの片腕が引き千切れた。

ラダーはあまりの激痛に


「アdガアアアアダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」


と悲鳴を上げる。

隊長は


「お前ら……これはいったい……」


というと

二人は


「隊長うううう!! 最高ですよおおおおおおお!! 力が漲ってくる!!」

「今までの苦痛が全く感じませんよおおおおおお!!」


と嬉しそうにしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。