125Dead『劣勢の騎士達』
兵士達は抜いた剣を
「おりゃああ!!」
「せええいい!!」
「くらええええええ!!」
とそれぞれが騎士達に投げつけた。
騎士達は
「何考えてんだ!」
「馬鹿共め!! 自ら剣を手放すとは!!」
「よっぽど斬り殺されたいらしい!」
と言って飛んできた剣をすぐさま自らの剣で
キイイイイイイイイイイン!!
と振るい払う。
すると
「う!! うわあああああああ!!」
と一人の騎士が悲鳴を上げる。
振るい払った瞬間の隙を突かれて兵士の隊長に胸ぐらを掴まれて引っ張られる。
当然その騎士も暴れるが隊長はすぐさま腕を掴んだ。
そして、関節を決めて動かせないようにした。
「グガアアアアアア!!」
と言ってあまりの痛みに剣を
キンキイン!!
と落としてしまう。
それを見てラダーは
「きっ貴様!! 先程の決闘のように人質に取るつもりか!!」
と言った。
隊長は
「フン、違うな……どうせ人質に取っても他の兵士を取られては同じようなものだ! ならば! こっちは!!」
と言って捕まえた兵士の指を
ポキイイ!!
とへし折った。
「hっがああああああああああだああああああああああああああああああああ!!」
と悲鳴を上げて涙を流す。
ラダーは
「……きっ貴様……これはいったい……」
と何をしているのか分からなかった。
隊長は
「お前ら!! こいつの腕をへし折れええええ!!」
と言って他の兵士達もその騎士に近づいてきた。
捕まった騎士は
「や! 止めろおおおお!! 止めろおおおおおおおお!!」
と喚くが
「うああははははあは!! 立場逆転だな!! それ! 心地良い悲鳴を聞かせろおおおおおおおおおお!!」
と言って腕を掴みそのまま膝を使って蹴り
ゴギャア!!
と鈍い音と共に腕はへし折られた。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
と悲鳴を上げた。
すると
「や! やめてえええええええええ!! 弟を離してえええええ!!」
と一人の女性が悲鳴を上げた。
そして、少し老けた婦人が涙を流して
「ラージ!! ラアアアアアジイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」
と悲鳴を上げる。
「止めてくれえええええ! わっわ私の息子があああああああ!! ラアアッジイイイイイイイイイイイイ!!」
と泣きじゃくりながら観客席から悲鳴が聞こえる。
どうやら捕まった騎士の家族らしい
そして、少し離れた場所から
「ラアアアジイイイイイ!! ラアアジイイイイイイイイ!!」
と一人綺麗な女性が泣き叫んでいる女性もいた。
それを見て兵士達は
「隊長!! どうやら本当にヤリヤリのようですよ!!」
「希咲さんの予想が当たったな!! 今までの不満を今ここで発散してやれえええええ!」
と言ってその騎士の骨を次から次へと
ボギイイ!! バギイイイ!! グシャアアア!!
と折り続けた。
ラージは
「ヒャアアアアアアアア!! ガアアザアアアアアアン!!! エエデエエエエエエエ!! だずげでええええええええええ!! ふぐだんじょおおおおおおおおお!! ふぐだんじょおおおおおおおお!!」
と悲鳴を上げて泣き叫ぶ。
それを見てラダーは
「きっ貴様ら!! なんてことを!! そっそれでも人間かああああ!!」
と怒りをぶつける。
すると隊長は
「おやあ? どうかされましたかい? 俺達を今まで人間扱いしてこなかった貴族様ああ? 今更俺らを人間扱いするなんて、都合によって俺らを人間扱いしても遅いぞおおお!!」
と言って隊長はラージの体を潰していく。
それを見ていた騎士達は全員
「……やだ……やだあああ……」
「こわ怖い怖い……」
「止めてくれ止めてくれ」
と涙を流し震えだした。
ラダーは
「もうやめろ!! それ以上は!!」
と言ったが
「オラオラオラアア!!」
と言って潰す場所がなくなったのか今度はラージの腹を殴った。
「ガアアハア!! ごっごろじでええええええ」
と痛みによって今度はラージは死を望んだ。
それを見てラダーは
「うわあああああああああ!!」
と叫び兵士に斬りかかろうとした。
すると
「おらよ! 望み通りにしてやるよ!!」
と言ってラージを押してラダーの剣に
ブスウウウ!!!
と突き刺した。
「ガバア!」
「!! ラージ!! あああああ……あああああああ!!」
と真っ青になり突き刺さったラージを剣から外した。
そしてそのまま倒れこんで動かなくなった。
ラダーは
「許さない……こんな酷いことを……」
と言って涙を流す。
隊長は
「それ……俺らはもうとっくに経験してんだぞ? なぜ今更こんなところで言うんだ? 今までお前らが言わなかった分俺らが言ってたんだ……思い知れ」
と真剣な表情で言った。
するとラダーは
「兵士の分際で……舐めたことを……」
と言って剣を抜いて隊長を睨みつけた。
そして、剣を構えて
「覚悟しろ……貴様ら悪魔共を全員滅ぼしてやる」
と言った。
隊長は
「俺らが悪魔か……まだ分からないなんて幸せな野郎だ……」
と呆れながら言った。
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それを見ていた5人は
「……なんてことだ……身内同士で殺し合いだなんて……」
とレベッカが言うと
「だが……これはいづれ起こることだったろう……いつまでも兵士達も我慢はしていない……希咲が口火にならなくてもな……」
と言った。
和子は
「でも彼らにも大切な者がいるんじゃ?」
というとアンジェリスは
「いや、それはないよ」
と言った。
それを聞いて剣子は
「?? なぜだ?」
と聞くとアンジェリスは
「周りを見て」
と言った。
そして4人は周りを見渡すと
皆、貴族のような服装であった。
それを見て
「……あれ? 違和感がある……なんで皆こんな綺麗な服を?」
と和子が口に出すと
「考えてみて? 私達がいた日本だってあんなにゾンビパニックに陥ったのよ……連れていかれるとき車もなかったしこんなところじゃゾンビにならないようにするのはかなり無理があるんじゃない? 多分一瞬にしてみんな感染したんじゃない? そして残ったのが……」
「城にいた貴族と騎士とそこで働いていた兵士達か……」
とアレックスが言った。
それを聞いてレベッカは
「ええ!! じゃあこの国の兵士達の家族は!」
と言うとアンジェリスは
「うん……真っ先にゾンビになったんじゃない……そして兵士達が殺してきたのは自分達が愛してきた家族達だよ……騎士と貴族と姫を守るためにね……」
と言った。
それを聞いて5人はゾッとした。




