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121Dead『決闘開始:降参』

望は


「おいおいおい! また元気なくなったか? 今度は顔が蒼白してるぞ? さっさと降参した方がいいのでは?」


と煽りながら言った。

それを聞いていた観客席にいた兵士達は


「すっすげえ……」

「あのセリスターを追い詰めている……」

「希咲さん! あんたすげえよ!! 俺らの為に命を張って戦ってくれるなんてえええ!!」


と感動をしていた。

それを聞いてアンジェリスは


「違うんだなあ……それが……」


と言って頭を抱えた。

和子も


「これに関しては完全に兵士の欲望とは無縁の戦いなんだけどなあ……」


と呆れる。

剣子は


「まあ、あの兵士達は自分達の為にも戦ってくれるという空気になってるんだろうな……」


と言った。

レベッカは


「でも彼ら聞いてたでしょ? それなのにそんな空気になるの?」


と聞くと

剣子は


「この場合は例え賭けてるものが違ったとしても希咲が勝つということがこれからの国の方針にも影響するというものなんだろうな……希咲にとってあのセリスターに痛い目に合されないようにと逆に絶望を与えたいという思いなのかもな……」


と言った。

アレックスは


「そういえば俊敏性犬には何をお願いしたんだ? あいつなんかお前の力も借りるって言ってなかったか? 手榴弾で死んだ際に復活させて貰うのか?」


と聞くとアンジェリスは


「それは私も知らないけど……復活はないんじゃないかな? もし復活したらどうせすぐにセリスターに殺されるだろうし」


と言った。

アレックスは


「それもそうか……」


と言った。

そして、望は


「さあ!! 早くううう!! みんな待っているよおおお!!」


とセリスターに言った。

セリスターは


「ドっどうすれば……糞おおお!!」


と剣を震わせる。

望は


「だからああああ!! 降参! こうさんんんんん!! 何度言ったら分かるの?? 俺ら如きの為に姫様の命を粗末にするのかな? 俺は別にいいけどいいのかな? ああ! 手がああ! 握り続けるのしんどいなあああ!!」


と言った。

セリスターは


「わっ分かった!! 待ってくれ!! 降参! 降参する!」


と言った。

それを聞いて望は


「……」


と黙った。

セリスターは


「どうした! 降参したぞ! 何とか言ったらどうだ!!」


と言った。

望は


「不合格」


と一言言った。

セリスターは


「は? 何を言ってるんだ……」


とキョトンとした。

望は


「不合格と言ってるんだ、お前のそれは敗北者の顔つきじゃない、そんな仕方なく敗北を認めた風な表情とこれで勝ったと思うなと言わんばかりの様子を見るとイライラする、ちゃんと敗北者らしい降参をしろ」


と冷たく言い放った。

それを聞いてセリスターは


「ふざけるなああ!! お前が降参しろって言ったんだろうが!」


と怒鳴る。

それを聞いていたレベッカも


「な! 何を言ってるの!! あの子は! 自分で言っておきながらそれはないでしょ!」


と言った。

アレックスは


「あいつがあそこまでゲスとは……」


と怒りの表情を浮かべる。

和子も剣子も


「このままどうするつもり!! 今降参したんだからいいじゃない!」

「そうだぞ!! 何を言っている!!」


と怒鳴った。

するとアンジェリスは


「……あああ! なるほどね……そういうこと……」


と一人納得した。

それを聞いて和子は


「?? どういうこと?」


と聞くとアンジェリスは


「これは確定なんだけど……」

「確定なんだ……」

「望は最初にセリスターが言った不合格発言を根に持っているだよ……」


と言った。

それを聞いて4人は最初に言ったセリスターの言葉を思い出した。


『フン、そこの男以外は合格のようだな』

『むしろお前のような何の役にも立たなそうな男を見るとイライラする』


という言葉を


「「「「「あ……確かに言葉的には似てるようなことだ」」」」」


と納得した。

それを分かっていないセリスターは


「貴様の言う敗北者らしい降参だと! 何を言っているんだ!!」


と怒鳴り散らす。

望は


「ああ! あもう!! にぎにぎ辛い!! ああ! 離す!」


と言った。

セリスターは


「わっ分かった! わかったから! お願いだ! 止めてくれえ! お前の言う通りに降伏する! どうすればいい!」


と懇願した。

望は


「敗北者らしい降参」


と言った。

セリスターは


「だっだからそれは何だと聞いているんだ!!」


と言った。

望は


「はあ? 俺に聞くのか?」


と言った。

セリスターは


「お前の言う敗北者らしい降参の仕方なんて分かるわけないだろうが!」


と言った。

望は見下すように


「それはお前が敗北者としての研鑽を積んでこなかったからだろ? 言い訳にはならんぞ」


と冷たく言い放った。

5人は


(((((それも根に持ってたんだな……)))))


と呆れていた。

セリスターは


「!! くっくそおおお……いったいどうすれば……」


と涙を流した。

すると望は


「仕方ない……今更研鑽を積んでも時間が掛かるだろう……なら俺の言われたとおりに敗北宣言するといい」


と言った。

そして


「そこで跪き、頭を垂れながら私は騎士という称号をチラつかせた下賤でチンケな人間です……この卑怯者の私に敗北という二文字を受け入れさせてください希咲様って言え」


と言った。

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