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118Dead『決闘開始』

望はマント姿で現れて決闘場に入って行った。

そして、セリスターの前に立った。

セリスターは


「何だその格好は……バカにしているのか……」


と睨みつける。

すると望のマントが少し揺れていることに気づいた。

それを見て


「フン、怖気ついているのを隠しているだけか……下らぬことだ……ここまで来て覚悟も持てぬ者が私に勝つことは不可能だ」


と言い切った。

それを聞いて望は


「ふーん、なら試してみろよ」


と言って挑発する。

セリスターは冷静に


「それは決闘が始まってからだ」


と言ってセリスターは望と距離を取った。

望も同じように距離を取った。

恐らく決闘開始は両者が離れてから行う様であった。

そして、セリーナは


「お姉様は?」


と従者に聞くと


「やはり部屋で黙ったまま出て来られません」


と答える。

セリーナは


「そう……それでは仕方ありません」


と言って立ち上がり


「それでは! セリスター・アズベールと希咲望の決闘を! このセリーナ・プリシーバが宣言します!!」


と言った。

セリーナの声と共に


「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


と兵士達の声が上がり


「セリスター様ああ!!」


と騎士達の声上がった。

セリスターは


「試合は開始した、まずはその邪魔なマントを脱いだらどうだ? それじゃ戦えまい」


と言った。

望は


「あら優しい、なら遠慮なく」


と言ってマントを脱ぎ棄てた。

そして、周りは騒然とした。

それはセリスターも一緒であった。

それどころか顔を蒼白させて


「きっ貴様……貴様……いったい何を考えているんだああああああああああああああああ!!」


と声を荒げて言った。

望は


「どうした? 試合開始だぞ? 研鑽した剣の腕はどうした?」


と言った。

騒然となる周りと同様セリーナも震えていた。

そして


「そんな……どうして……どうしてお姉さまがあああ!!」


と言った。

何と望はラザーナ姫を人質にとって決闘場に現れたのであった。

片手には手榴弾が握られていた。

ラザーナは涙を流しながら


「うう……うううう……ごめんなさい……ごめんなさい……セリスター……」


と震えていた。

望は余裕そうに


「来ないならこっちからいく! 降参しろ!! でないとラザーナ姫の命はないぞ!!」


と訴えかけた。

セリスターは


「きっ貴様!! 神聖な決闘の場でラザーナ姫にどれだけ無礼と侮辱を働く気だ!! 恥を知れ!! それにその行為は反則だ!! 許されることではない!!」


と言った。

それを聞いてセリーナは


「そっそうよ! 反則よ! あなたはここで敗ぼ……」


と言いかけたが

望が塞ぐように


「おいおいおい! 何が反則だ? お前は言ったよな? どんな手を使ってもいいって! ならこれは反則ではない! つまりは俺に許された正攻法だ! ルール違反は何もしていない! 分かったら降参しろよ! どうした! ああ!!」


と煽る。

セリスターは


「!! きっ貴様はそれを見越して!! あんなことを!!」


と言った。

望は


「フン! 試合は申し込まれたときに始まってんだよ!! 俺はその時間を十分に使って勝てる対策をしたまでだ!! 甘いのはお前だよ!! アハハハハハ!!」


と言って笑った。


それを見ていたアレックスとレベッカは


「……マジかよ……あいつ……」


「……ねえ、2人は戦闘準備手伝ったんでしょ? 気づかなかったの?」


と聞くと


「え、だってねえ……」

「あれ手伝ったの私達だし」


と和子とアンジェリスは言った。

剣子は


「ちなみに私も手伝った」

「「!! 何考えてる!!」」


とアレックスとレベッカは叫んだ。

和子、アンジェリス、剣子は


「でもああでもしないと希咲君勝てないし」

「大変だったんだよ、望が兵士に頼んでゾンビが入れるように壁を壊させてとか」

「私も緊迫する演技で和子とアンジェリスと一緒に姫の護衛の騎士さんを騙す様に動いたし」


と言った。

レベッカとアレックスは


「「あれお前らの仕業だったのか!!」」


と叫ぶ。

アンジェリスは


「まあ、必勝法である人質は望が考えたんだけどそれに至るまでの方法は私が……」


と言うとレベッカは


「あ! アンジェリスちゃん!! ちょっと!!! 何を考えているの!!」


と怒るが。


「じゃあレベッカさんどうにか出来るんですか?」


と言った。

レベッカは


「そっそれは……」


と言葉に詰まった。

アンジェリスはアレックスの方を見て


「アレックスさんは出来るんですか? どうにか?」


と聞くと


「……いや……」


と言った。

アンジェリスは


「なら文句言わないでください、こうでもしないと私達は目的を達成出来ないんですよ、ここで姫の護衛をするために来たわけじゃなかったはずですよ」


と言った。

それを聞いてレベッカとアレックスは何も言えなくなった。

だがアンジェリスは


「でも望が手榴弾を使って人質に取るとは思っていませんでした……これに関しては私の誤算です……ごめんなさい」


と謝った。

それを聞いてアレックスは


「まっまさか……俺のところに来たのはそういう……じゃああの質問は……」

「??」


キョトンとするアンジェリス

そして、アレックスは望がした質問を話した。


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望は考えた。


(これって自殺に使えるんじゃね? でも簡単に死ねるのか? あっさりと苦痛をあまり感じずに……?)


と考えて


「これって……自殺に使われたことがあるって聞いたことがあるんだけど……実際どうなの?」


と聞いた。

アレックスは


「?? ああ、確かにそんな使い方もされていた歴史はあるぞ、さっきも言ったように殺傷力も強いから苦しまずに確実に自殺出来るって……それがどうした?」


と聞くと


「いや……別に……」


とニヤッとして言った。

それを聞いてアレックスは


(なっ何だ、今一瞬笑ったような……気のせいか……)


と少しゾッとしたが


(さっさすがに関係ないだろう……)


と思い考えるのをやめた。


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