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117Dead『決闘準備:希咲 望』

決闘前日


望はアレックスの部屋に入った。


「アレックスさん、ちょっといい?」


と望はアレックスに話しかけた。

アレックスは


「?? どうした?」


と聞くと


「手榴弾ってある?」


と聞いた。

アレックスは


「お前……本当に手段を選ばないつもりなんだな……」


と呆れていた。

望は


「出来たら使い方も教えて」


と言ってアレックスは


「まあそうだな……取り敢えず教えることにする」


と言って持っていた手榴弾を見せた。

望は


「どうやって爆発するの?」


と聞くと


「これは取り敢えず栓を外して安全レバーを握る」

「そうすると爆発するのか! なるほど!」


と説明が終わる前に望が納得した。

アレックスは


「それじゃ自分が死ぬだろうが!! 聞け!」


と言って


「安全レバーを握っている間は爆発することはない! 絶対に! まずな! 安全ピンを抜くと安全レバーを握ったままにしろ! それを握っていないと爆発するんだ! 投げたら安全レバーを自然と話すからそれでハンマーが動いて雷管に点火する、それで10秒ぐらいは爆発まで時間があるからそれまでに15m以上は離れるんだ! でないと破片が飛んで死ぬ!」


と言った。

望は


「爆発で死ぬんじゃなくて?」


と聞くとアレックスは


「ああ、爆発でも死ぬが手榴弾は破片が飛んで死ぬように設計されている、破片だけでも殺傷能力が十分にあるんだ」


と説明する。

望は


「復唱すると手榴弾を持って栓を抜く、そして安全レバーを握る、投げる、爆発って事?」


と聞くと


「いや、安全レバーは握ったまま栓を抜け、それだと爆発する」


と言った。

望は


「ああ、安全レバーを握って栓を抜くって事?」

「そうだ、安全レバーを握った状態の方が栓も抜いても安全レバーが解放されることは無いからな、取り敢えずはそれで使える、決して落とすなよ!!」


と言って手榴弾を渡す。

望は


「ふーん、この輪っかがあるのを引っ張って抜くの?」


と聞くとアレックスは


「そうだ、……ここで抜くなよ!!」


と言った。

望は


「ここで抜いたら不戦勝だしね、取り敢えず分かった……あとさ……もう一つ質問していい?」


と聞いた。

アレックスは


「ん? 何だ?」


と聞くと望は


「これって……」


と言って質問をする。


-------------------------------------------------------------------------


騎士と兵士は歓声を上げていた。

騎士は


「頑張ってくれえええええ!! セリスター様ああああ!! あの無礼者を叩きのめしてください!!」


と言った。

兵士は


「希咲さああああああああああああん!! 騎士を倒してくださああああああああい!! この軟弱者共をおおおおお!!」


と言った。

騎士の1人は


「きっ貴様!! 何のつもりだ!」


と言うと兵士は


「へえ、あんだけのゾンビ如きに犠牲を出しておきながら俺らの言うことにケチをつけるのか?」


と聞いた。

騎士は


「貴様らが手伝わんからだろうが!!」


と言うと


「いつもお前らだって碌に手伝わんだろうが、上から命令して稽古ばっかりだからな」

「貴様らとは身分が違うんだ!」

「それだろうが!! それが実践不足だってんだ!! ふざけやがって!」


と言っていつ乱闘が起こってもおかしくない状況であった。

すると


「お止めなさい!!」


とセリーナ遠くから叱り付ける。


「醜く争わないで! もうすぐ決闘が始まるのよ!」


と言うと


「ハ!」


と騎士達は頭を下げる。

兵士は


「わかりましたよー」


と言って面倒臭そうに席に戻った。

セリーナは少し不満げであったが同じく席に着く。

従者は


「兵士達、どうして希咲という男に惑わされてしまったのか……」


と呆れかえっていた。

セリーナは


「あの男は欲望を利用したのよ、こんな状況よ、溜まった欲望を爆発させることなんて簡単なのよ……なんとおぞましい……」


と身震いをしていた。

従者は


「大丈夫ですか」


と心配そうに聞くと


「大丈夫です、ありがとう」


と優しく微笑んで従者を安心させた。

そして


「なあ、アンジェリスと和子は?」


とアレックスが聞いた。

レベッカも


「そういえば……あのゾンビの襲撃の時から見当たらないけど?」


と聞いた。

剣子は


「ああ、ちょっとね……」


と言った。

そして


「お待てせ!」

「ごめん! 望の準備に遅れて!」


と言って席に着いた。

レベッカは


「2人共、希咲君の戦闘準備を手伝ってたの??」


と聞くとアンジェリスは


「そうね、とっておきの準備よ」


と言った。

和子も


「これなら勝算はあるよ」


と言った。

アレックスは


「だといいんだがな……」


とやはり不安そうにしていた。

レベッカは


「2人が頑張ってくれたんだもん、希咲君にも頑張って貰わないとね」


と言った。

アレックスは


「そうだな、銃の練習も手榴弾の使い方も教えたしな!」


と言った。

アンジェリスは


「……今……なんて言った……」


と真っ青になって聞いた。

アレックスは


「?? いや、銃の練習もしたし、手榴弾の使い方も教えた知って行ったぞ? 銃は確か和子が教えたんだろ?」


と言った。

おかしかったのはアンジェリスだけでなく和子も


「えっと……手榴弾は……誰が……」


と聞いた。

アレックスは


「俺だが?」


と答えると


「「あの野郎……マジか……」」


とだけ言った。

アレックスとレベッカはキョトンとした。

そして、セリスターとは反対側の方角から大きなマントを羽織った望が現れた。

セリスターは


「フン、大げさな登場だ……」


と鼻で笑った。

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