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112Dead『集う想いと共に交渉する』

ラザーナ姫は顔を真っ赤にして


「な! な!! 何を言ってるんですか!! あなたは!! ぶっぶっ無礼にも程があります!! 汚らわしい!」


と怒った。

セリスターも


「貴様! いい加減にしろ!!」


と激昂する。

望は


「言い方が悪かったのでしょうか? 言い直します」


と言った。

それを聞いてラザーナ姫は


「そういうことではありません!!」


と言ったが望は


「ねえねえ! 今どんなパンツ履いてるの!」


と言った。

ラザーナ姫は


「言いたかっただけでしょう!!」


と睨みつけながら言った。

妹である少女は


「あ! あの者はなんなのですか!! 失礼極まりないです!! お姉さまにあんなことを!!」


と真っ青になりながら言った。

従者は


「セリーナ様!! 耳をお塞ぎなさいませ!」


と言ってセリーナの耳を両手で閉じた。

その様子を見ていたアンジェリスは


(ああ、もうダメだ……明らかにこれはやり過ぎだ……どうしようもない……初めの時点で止めるべきだった……あんな実習生やら新任教師にしそうなショウモ無い質問の時点で望と黙らせるべきだった……今からするか……でももう遅い……どうにでもなれ……)


と半ば諦めていた。

すると望は


「あれあれあれ! おかしいな! まさか食事もまともに与えないくせに良いまで預けなのかい? なあ兵士さん! あんたいつした?」


と聞いた。

ラザーナ姫は


「こんな緊急時に何を言ってるんですか!」


と怒るが兵士は


「えっと……そういや命懸けでどんな暇が……無かった気が……」


と思い出すように言った。

他の兵士も


「えっと……まあ……そうだな……そういえば……」

「俺もだ……妙に変だと思った……」

「俺もだ……はあ……疲れた……」


と疲弊した兵士達は欲求を解消できていないことを自然と吐露していった。

それを聞いて望は


「ほら見ろ!! 皆欲求を我慢している!! そんな中俺らを突っ込んで戦わせるだと! 出来ない場所でだ!! ふざけるな!! 俺らはお前の人形ちゃんじゃねえんだぞ! 俺らは玩具の兵隊じゃねえんだ!! それなのに与えないだと!! 食事が真面に取れない時点で酷いのにアレも無だなんてあんまりだ!! お前らもそう思うだろ!! 俺だけじゃないはずだ!!」


と兵士達に呼びかけた。

兵士達は


「たっ確かに……」

「そっそうだな」


と納得しそうな者すら現れた。

それを聞いてセリスターは


「ふざけるな!! 貴様らは兵士だろうが!! 兵士は姫の為に戦う忠誠を持った者だ!! そんなことをするために貴様らは存在するのか!!」


と怒鳴った。

望は


「何言ってんだ……坊さんじゃないんだぞ……てか坊さんだって性欲ぐらい発散してんだろう? 多分、まあ食事に関しては今の事情では増やすのは難しい! それは分かる!!それは分かるがアレはどうだ!! 俺らはそれをすることは別に難しい話じゃねえ!! 休憩時間とかにだって出来るしアレだって出来る!! それはおかずがあればな!! しかし姫はそのおかずすら与えてくれない! 姫のさえ教えてくれない!! 俺らはそれが欲しいんだよ!! 欲してんだよ! それが分からねえのか!!」


とキレる。

ラザーナ姫は


「黙りなさい!! 兵士達よ惑わされてはいけません!! その男は悪魔です!! 悪魔の誘いに乗らないでください!!」


と呼びかける。

望は


「はあ! 悪魔あ? 何言ってんだこいつ? 頭湧いてんのか? そんなもん居るわけねえだろうがよ!」


と言った。

そして兵士達に


「皆の者!! 兵士諸君よ!! 皆が同じ人間でいるならば最低限これは主張してもいいんじゃねえのか!! それに姫を守って死んでお前らに何のメリットがある!! ありがとうと言われたいだけか!! 違うだろう! もしかして言うことを聞かないと処刑されるからか! なら考えろ! 今の状況はいつ死んでもおかしくないと! そして今お前らは生き地獄にいると! だってそうだろ! 発散できず食事すら真面に取れず休憩も取る時間が無い状況だぞ!! そんなのお前らが望んだ結果か! 本当にお前らは姫が生きてたらいいのか! ありがとうしか言わねえんだぞ! そんなの言われ続ければ飽きるだろう! それにお前ら一人一人に言ってんじゃねえぞ! 全体に言っただけだぞ!」


と呼びかけた。

すると


「そっそうだ」

「そっその通りだ……今俺らは生き地獄を味わっている……」

「姫は安全な場所で見てるだけ……やってくれてると言ったら神様にお祈りをしたりするぐらいだ……」

「俺らの命懸けなんぞ今この時点で普通の事のように見ているだけ……そんなの理不尽だ」


と不満が漏れ始めた。

それを聞いてセリスターは


「お前達……何を言っている……」


と青ざめながら言った。

そして


「俺らは俺らのために姫にお知らせを求む!!」

「そうだ!! 俺らのアレにも答えろ!」

「こっちは命懸けて守ってやってんだぞ!」


と言った。

中には


「むしろさせろ!」


と言う者も

だがそれを聞いて望は


「いや、それはダメだ! 聞くだけだ!」


と言う

それを聞いて


「何故だ!」


と聞くと


「それは普通にやり過ぎだ! だからこその聞くだ! あれば俺らはイケる! そうだろ! それに姫がダメだと言うだろ? それは止めておいてあげよう! 皆それぐらいの優しさはあるもんな!」


と言った。

それを聞いて


「しゃあねえ! 我慢するか!」

「ああ! そうだな! 俺らならいける!」


と言う者が次々と現れる。

ラザーナ姫は


「みっ皆……何を言っているのですか……」


と蒼白しながら聞く。

そして望は


「では姫……お願いします」


と真面目な顔で言った。

ラザーナ姫は


「いやに決まってるでしょ!」


と言った。

それを聞いて望は


「そうですか、本当はこんなことしたくなかったんですが……仕方ありません……」


と言った。

ラザーナ姫は


「な……何をする気ですか……」


と不安そうに聞いた。

すると


「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!! 助けてええええええええええええ!! お姉さま! お姉さまあああああああ!!」


とセリーナの悲鳴がした。

それを聞いて皆セリーナの方を見ると

1人の兵士が


「希咲さん! セリーナ姫を人質に取りました!」

「ご苦労! 皆が叫んでる時にコソッと言ってよかったよ!! 交渉は決裂だ! この場で皆命を落としてでもセリーナ様に聞くか!」


と言った。

ラザーナ姫は


「そっそんな……止めて……お願い……セリーナを離して……」


と涙を流した。


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