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110Dead『頼みの綱』

望は


「で……何で男の食事だけこんなの??」


と不審に思っていた。

それに関しては


「確かに……明らかにおかしいよね……私達には普通の食事量、それに対して」


と和子は自分に配られたパンやその他のおかずを見た上で


「俺らは明らかにおかしいよな……何でレーション一本……」


とアレックスはもそもそと食べていた。

望は


「俺なんてクラッカー一個なんだけど……確かにこんな世界だし食料不足は否めないだろうけど……明らかにおかしいよね!」


と望は文句を言っていた。

剣子は


「まあお前に関してはいろいろと問題を起こしてたからな」


と言って望自身が食事量が減ってしまった理由の可能性を言った。

それを聞いて望は


「まあ俺は少ない量を食べるのは慣れてるからいいけど……」


と言ってクラッカーを食べた。

そして


「チップススーパーで持ってきたからそれ食べよう」


と言って袋を開ける。


「望……俺にもそれくれよ」


と言った。

望は


「ああ、別にいいよ」


と言ってレーションを食べ終わったアレックスにも分けた。


アンジェリスは


「でも確かにおかしいよね……これ望以外にも行われてる可能性はあるわよ」


と言った。

アレックスも


「それはそうだろうな……兵士達は明らかに栄養失調気味に見えた、鎧のせいで体は見えんかったが顔だけで分かったよ……」


と言った。

望は


「まあイライラしてる部分から見て明らかにあの騎士様にセーブを掛けられてるんだろうね……あの騎士様に関しては何故か健康そのものな感じがするし姫様も見る分明らかにちゃんと食べているようだったしね」


と言った。

アンジェリスは


「多分この国の方針なんだろうね……貴族達はたくさん食べれて一般兵や一般市民はあまり食べれないってことなんだろうね」


と言った。

望は


「でもお前ら女や子供は食べれてるみたいだぞ?」


と言った。

アンジェリスは


「中途半端なところでレディーファースト気味なんじゃない? よく女性には優しくするべきだとか紳士的な対応をするだとかあるしでそれを取り入れてるんじゃない?」


と言った。

望は


「確かに……俺はこの中では男子……つまりは男の子だ……なのに大人の男性より量が少ない……」


と分析した。

アンジェリスは


「まあ確かにそれがあるかもしれないわね……おそらく子供は戦いの為の訓練をするってことで戦っている大人の男より食事量が少なくなるのかもしれないね」


と言った。

望は


「じゃあ女はどうして量多くする必要があるんだ……いくらレディーに紳士的にとかレディーファーストだからって戦ってるのか? 兵士の中に女の人がいる様子はなさそうだぞ?」


と言った。

アンジェリスは


「全部は見てないから分からないけど……そうなんでしょうね……もしくは調理班か……」

「それ……女が量を調整する権限を握ってそうじゃない……」


と言った。

和子は


「空腹には勝てないんだろうね……」


と言った。

剣子も


「まあ流石に男もこのままの状態だとさっきのように希咲に乗せられた兵士のように文句を言う可能性はあるだろうな……」


と言った。

アンジェリスは


「もうすでに我慢の限界だからこそ望の言葉に乗ったんじゃない? この国自体がそれを良しとしている間は確実に不満は爆発するわ」


と言った。

そして


「まあ望が最初に噛ましてくれたから主導権は握れそうだし」


とアンジェリスは言った。

和子も


「確かに……あそこで主導権を握らなかったら兵士達を上手く乗せること出来なさそうだし……このまま私達は利用されたままだろうしね」


と言った。

剣子は


「希咲の異常が役に立ったな」


と言った。

望は


「ねえ! それ褒めてるの? 褒めてないよね!」


と言った。

レベッカは


「私には失礼をしているようにしか見えなかったんだけど……」


と唖然としていた。

アレックスも


「あれは全て必要なことなのか?」


と聞くとアンジェリスは


「予期してなかったけどね……でもこれには結構賭けがあるけどね……」


と言った。

それを聞いてレベッカは


「どういうこと?」


と聞くとアンジェリスは


「望が主導権を持ち続けないといけないって事」


と言った。

アレックスもレベッカもキョトンとしたが

すぐにハッとなった。


「そっそれって……私達の運命がこいつに握られてるって事……」

「バッバカな……あんな異常行動を取まくって警戒されているこいつを信じないといけないのか……」


と冷や汗を掻いた。

アンジェリスは


「本当は私が取ろうと考えてたんだけど望が思った以上に早く暴走したからね……まあでも望なら大丈夫じゃない? そもそもこの国に来た瞬間から上手くいくかなんて分からなかったんだし! 望に託しても大して上手くいく可能性は変わらないかもしれないわよ? まあこいつが暴走してくれたおかげで可能性はある意味少なからず上がったけど」


と言った。

レベッカは


「それは一体どうして?」


と言った。

アンジェリスは


「兵士達の一部にこの国の在り方に不信感を抱かせることが出来たからだよ」


と言った。

そして、和子は


「希咲君、とにかく君がなんか言って上手く誘導しないといけないの」


と言った。

望は


「えええ……」


と言ったが和子は耳元で


「このままだと君自身が死ぬことが出来ないかもしれないよ」


と言ったら


「了解!」


と言った。

そして


「それに……」


と何かを言おうとした。

アンジェイリスは


「何?」


と聞くと


「あのセリスターとかいう男の言うことを聞くのは癪に障るし」


と少し嫌そうにしていた。

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