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109Dead『パワハラ』

セリスターは望がしたおしっこの処理をさせられていた。


「糞……どうしてこの私が……」


プライドが崩れながらも手を動かす。

どうしてセリスターが自ら処理をしているのか、

それは数分前になる


「兵士達よ、これを処理せよ」


とまずセリスターは指示を出した。

それを聞いて


「は!」

「了解しました!」


と兵士達も疑いも無く指示に従おうとしていた時だった。


「おやおやおや? 自分が許可を出して俺に許していたくせに! それを部下にやらせるのか? もしそれが自分のミスであるのなら部下の前でも自分が処理するべきではないのか? それを部下に押し付けるなんて! まさにブラック! 上司の風上にも置けない行為ではないのかね??」


と望が言い出したのであった。

それを聞いて


「黙れ! 雑用などは部下にやらせるのが普通だろうが! それがこの国のルールだ!」


と今までのやり方を示す様に言った。

それを聞いて


「ルール! 自分の始末を相手に押し付けるのがルールですか! いくら力関係があるからってそんなことをすれば部下も不信感を覚えるのでは!! そんなことを罷り通すなんてあまりにも理不尽だ! 確かにどこかの門下に入れば雑用をするのは弟子なのでしょうがこれに関しては雑用ではなくあなた自身が起こしたミスだ!! そのミスを押し付ける行為は上官としてどうなのですか!」


と言った。

それを聞いてセリスターは


「黙れ! お前にこの国の何が分かるというのだ!」


と返しに対して理不尽で返してしまった。

それを聞いて


「……そうだよな……何で俺達が……」

「……所詮は育ちの良い家庭のコネ野郎か……」


と兵士達ボソッと言った。

それが聞こえたのかセリスターは


「貴様ら……それはどういうことだ……」


と睨みつける。

望は


「おやおやおやああああ!! パワハラですかああああああああああああ! それは許しがたいですねええええええ! 今この時点では明らかにあなたが悪いのに部下に対してそんなことを言っちゃいますかああああああ! ああダメダメダメえええ! そんなことをすれば部下はついてきてくれなくなりますよおおおお!」


と煽った。

部下達は望に対してではなくセリスターに対しての不満が出たのか少しイライラし始めていた。

セリスターは


「黙れ! 貴様!! 私のやり方にケチをつけるつもりか!!」


とキレるが


「ああ、全く……貴方達も大変だ……上官からいつもくだらないミスを押し付けられて始末する羽目になるんですよねええ……貴方達のストレスはどんどんと溜まっていく! だが我慢は禁物です! いつかそれは爆発します! ならば今ここであなた方が勇気を出すべきです! 誇りがあるのなら! 本当に人として生きていきたいのならここで文句を言うことは何も間違いではないよ! もしそれで貴方達を処刑するようならその程度の奴ってことですよ! 貴方達は犠牲になりますがそれがきっかけでこの国での貴方達と同じく苦しむ者達が救われますよ! まあ処刑しないでしょうね、これで処刑すればこいつらが一番困るだろうし……」


とセリスターに対して言い放った。 

セリスターは


「舐めるなよ……私の指示でお前らを……」

「ええ!! まさか本当に処刑するんですかあああ! うわ最低だ! こいつ最低だ! ただでさえ戦力が無いから俺らを捕まえて補充しようと努力した者達に自分のミスの尻拭いを押し付けるわ言うこと聞かないから殺すとか! うわ!」


と言った。

それを聞いて和子は


「そうだそうだ! 最低だああ! いくらなんでもこの人たちが可哀そうだ!」


と言った。

剣子もアンジェリスも


「全く、上官が無能だと、あまりこの国は持たないだろうなああ」

「そうねえ、自分のミスはちゃんと拭わないと部下に示しがつかないでしょうに」


と援護射撃をした。

それを聞いて兵士達も


「そうだよな……俺らを殺せばこいつの責任になるよな」

「全くだ……何でこいつのミスを俺らが……」


と今のやり方に不信感を覚えそして、反抗しようと感情がそうさせ始めて来た。

セリスターは


(ク!! まずいぞ! もしここで処刑すれば他の奴らも同じ考えになり戦線が崩壊する可能性が!! 糞おお! この希咲という奴がああ!! 仕方ない!)


と考えて


「分かった……ここは俺が処理する……お前らは今までの業務に戻れ……」


とプライドを押し殺して言った。

兵士達は


「チ、最初っからそうしろよな」

「全くだ」


とボソッと言って歩いて行った。

望は


「じゃ、俺たちも行くわ、頑張ってねえ」


と言って歩いていく。

レベッカとアレックスは


「はあああ……胃が痛い」

「しかも今回希咲にも問題はあったが言ってることも正しかったし……止めに入ればもっとややこしいことになっていた……正直黙ってることしか出来なかった」


と言った。

そして、望の後を追うように5人は歩いて行った。


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そして、今まさに掃除の最中であった。


「糞がああ」


とセリスターは望のおしっこの処理をしていると


「おやおやおや、頑張るねええ」


と言って望が再び戻ってきた。

それを見てセリスターは


「糞! 今度は何の……ふぐう!!」


と言って望に頭を踏みつけられておしっこを思いっきり顔面に受けた。

そして望は


「フン、良い様だな……ハハハハハアッハアハハハハ!!」


と笑った。

すると


パチイイイイイイイイイイイイイン!


と望はいきなり平手打ちされた。

叩いたのはラザーナ姫であった。

ラザーナ姫は


「貴方は……こんな事をして……人として恥ずかしいとは思わないのですか!!」


と怒鳴る。

望は


「はい、全然恥ずかしくないですね、寧ろ清々しい気分です」


と言って叩かれた部分を擦り


「では、やりたい事もやったのでこれで」


と言って来た道を戻った。

それを見てラザーナ姫は望の手を掴み


「待ちなさい!! 先にセリスターに謝りなさい!」


と言ったが望は


「や!」


と言って


ブン!


と手を振り払いそのまま黙って立ち去った。

ラザーナ姫は


「大丈夫ですか……セリスター」


と聞いた。

セリスターは


「大丈夫です、姫……気になさらないでください」


と言って笑顔で言った。

ラザーナ姫は悲しそうな顔で


「分かりました……私も手伝いましょう」


と言ったが


「いえ、大丈夫です、姫は自分のやるべきことをなさってください」


と言った。

ラザーナ姫は涙目になりながら


「……分かりました」


と言って立ち去った。


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