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107Dead『アノベルガーダ国』

望はアンジェリスから説明を受けていた。


「つまりアノベルガーダ国はさっき言ったように王族制度があるんだけどそれがとんでもないの」

「そうなの?」

「そうなの、まあ昔の日本のように天皇を神様同様に扱っているみたいな状態なの」

「なるへそ、つまり信仰宗教のように王族崇めてる感じか……幸せそうで何よりだ」


と言った。

アンジェリスは


「まっまあそうかもね、それでね、それはよその国にも押し付けるような感じなの……外から来た人達ですらその対象になってしまう様なの」

「郷に入れば郷に従えって奴? 日本に諺をよくも! 許さねえ!」


と何故か望は怒っていた。

アンジェリスは


「アンタに愛国心あったの?」


と聞くと


「いや、別に……なんかノリで?」

「ちょっと黙って聞こうか?」

「了解」


と言って望はアンジェリスに注意されて黙った。


「それで、今から行くってことは私達もその対象になるのよ」

「黙ってって言われたところ悪い、レイビン家の研究所があるっていうことはそいつ等はどうやって凌いだの? 対象になるとその国で不都合なことをするのは困るんじゃない? ゾンビの研究とか絶対に無理だろ」


と言った。

アンジェリスは


「なんか良いところに気づくね、そうね……レイビン家は上手く取り入ったのよ、再生医療でという話をして肝心な部分は隠し通して再生医療だけの成果の報告だけをしてたって感じかな? それはいつか王族の方々にも素晴らしい医療を最優先で受けさせるだとか言ってね」

「それで騙されたの? ウケル!! 小学生でも騙されねえぞ!! ぶふうはああああ!!」


と望は吹き出していた。

アンジェリスは


「なんだか望の言ってることも……ぶふふう!! wっわかるけど!! 聞いて……ぶふうう!! 聞いてね」


と言って笑いだしていた。

そして


「とにかく! まあそのゾンビの研究で騙されたこともあって外の者には厳しくなってるって感じかな?」


と言った。

望は


「まあそうだろうね、それでまだバカなことしてたら幼稚園児以下に下げなければいけなくなる」


と鼻で笑う。

アンジェリスは


「続けるともしかしたら到着と同時に捕まるかもしれないの」


と言った。

望は


「今のように?」


と聞いてきた。

アンジェリスは


「は? どういう……はああああ!!」

「皆!! 気を付けて!!」


とレベッカも焦っていた。

飛行機は到着してたのか周りを兵隊に囲まれていた。


「そこを動くなああ!!」


と言って殺気立っていた。

望は


「うわあああ……」


と言っていた。

レベッカは


「望……落ち着いて」

「あいつら今時剣を使ってやがる……時代遅れええ……音無……文明の利器で殲滅すればいいんじゃね?」


と笑いながら言った。

和子は


「いやあ……レベッカさんに止められた、これ以上人を撃たない様にって」


と言った。

望は


「へ? なんで?」


と聞くと


「いや! それは希咲君が一番分かるでしょ!! この子人間を撃つのに抵抗が無くなってるのよ!! さすがに人間性が崩れ始めてるわ!! 止めるべきでしょ!」


と言った。

望は


「はあ……まあ好きにすればいいんじゃないですか?」


とどうでもよさそうに言った。

だが心の中では


(別にいいんじゃね? これからは人間もヤバイ奴がいるかもなんだから慣れておかないとダメなんじゃ?)


と考えていた。

すると


「その乗物から出て来い!! 今なら殺さないでおいてやる!!」


と兵士の声が聞こえてきた。

アレックスは


「嘘だな……絶対に出るなよ」

「出た瞬間殺される可能性もあるわ」

「そっそうですね、流石にこのタイミン……」

「まあそうだな、これで出るの……」

「2人共……気づいた……」


とレベッカとアレックスの注意を聞いて答えようとした和子と剣子の言葉が止まりアンジェリスは頭を抱えながら喋った。

そして


バタン!! 


と飛行機のドアを開けて飛び降りるように外に出た。


「!! バッバカ!!」

「何やってんだ!! 希咲いいい!!」


と2人の制止を聞かずに望はそのまま飛行機の扉から


ズドン!!


思いっきり頭からぶつけた。


「だっ誰か出て来たぞ!!」

「警戒を解くな!!」


と兵士たちは剣を構えて出てきた望を睨みつける。

望は


「待たせたな!! このカルト集団共め! 希咲望参上!! 破綻した制度に縋り付く残念集団が!!」


と王族への信仰を侮辱した。

それを聞いて


「こっこの背信者めええ!!」


と隊長らしき人が怒鳴り剣を向けた。

望は


「ほほう! 殺すつもりかね? どうした? 来ないのか? それとももっと重要な使命があるのかな?」


と煽るように聞くと隊長らしき人物は


「クッ糞……こんな奴等でも……連れて行け!」


と言って望を拘束しようとした。

アレックスは


「糞! 俺らも出るぞ!」


と言った。

レベッカは


「!! ……仕方ないわ!」


と言った。

他の3人は


「まあ、多分望が出なくても同じだったっぽいし」

「私もそれは同感かな」

「それに……こいつらに殺気はあまり見られない」


と言って大人しく全員出た。

そして、兵隊たちは


「お前らを王城へと連れて行く」


と冷静に言った。

望は


「どうしたの? 何かイライラしてない?」


と聞くと


「う! うるさい!」


と言って6人を連れて行った。

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