105Dead『意識が低い劣等種』
それを聞いて剣子は
「だから! それを自分自身の手で取り戻そうとは思わないのかって聞いているんだ!」
と言った。
望は
「は? 何で俺が作ってそれで満足するって思ってんだ? 俺はアニメを作ったりとかするつもりなんてないぞ? 作品を作るつもりも……」
と言った。
アンジェリスは
「? そっそうなの?」
と聞くと
「当たり前だ! アニメ好きやゲーム好きが全員アニメ関係とゲーム関係の職に就くとでも思ってんのか! 俺はあくまでユーザー側だ!! クリエーター側になるつもりはないぞ!」
と言った。
アンジェリスは
「つまり、望はあくまで見る側でいたいのにそれがもう叶わいないからどうでもいいって事?」
と言った。
望は
「その通りだ!」
と言った。
剣子は
「なら別の事でお前自身が何かになろうと思わないのか? お前にだってこの世界で1人の人間として何かを成し遂げたいっていう想いはあるだろ?」
と言うと
「ソウダネ、死にたいか、ゾンビ化したいカナ」
と言うと
「そういうことじゃない、私が言いたいのは! お前にだって人に認められたいという想いはないのかって聞いているんだ!」
と言うと
「……さっきも言ったけど俺は別にそういうの求めてないって……俺自身は親から貰ったコネで仕事をしてアニメや漫画、ゲームをしてただただ過ごすだけの人生を送りたかったんだ……それが送れないのなら別にどうでもいいんだ! この状況で人が死ぬのは普通だし1人が自殺したとしても一般モブが勝手に死んだぐらいの状況だ! 俺は今までの人生を送れないならどうでもいい!」
と言い切った。
それを聞いて剣子は
「お前は……意識が低すぎやしないか……」
と呆れたように言った。
望は
「そうだな、俺は他の奴から見たらただの劣等種だぜ? 何も掴もうとは思わないし、夢も持ってない、結婚もしようとも思ってないし、ただただ苦労の無い退屈な人生、つまり苦労が少ない人生を送りたいんだよ」
と言った。
更に続けて
「それにこの世界で生き残ったら復興のために尽力を尽くさないといけないじゃないか……面倒臭い」
と言って明らかにやる気のなさそうに言った。
それを聞いて剣子は
「はあ……なるほど……だからお前は死んでもいいのか……確かにこんな状況下でぬるい人生を送るのはかなり難しいどころか不可能に近いな……」
と言った。
アンジェリスも
「そうね……私達がワクチンを完成したうえで、上手くレイビン家の手から世界を救えてもその後の復興も明らかに大変だろうし……そういう点では望のいう世界はすぐには出来ないでしょうね……日本自体が核で爆破されたんだから漫画やアニメの会社だって壊れてるだろうし、まあ他の国でもそういう会社があるけど日本人である望に合う作品に出逢えるかも分からないわ……それに今までのアニメや漫画も今では全て消えているだろうし……望自身が生きることにメリットを感じないってことか……」
と納得した。
望は
「だから俺は死にたい、もしくはゾンビになりたいんだ……まあ新作のアニメや漫画やラノベがあってそれを貰って軽い仕事をして生きるだけでいいのなら生きるように努力するけど……さすがにそんな都合のいいことが全部叶うことなんてないだろ?」
と言った。
剣子も
(はあ、確かにそういうことは無いだろう……生きている人間も明らかに少ないだろうからこいつが生きているならかなり大変な仕事をこなさないといけないのは必須だ……人類が滅びかけているんだ……それは普通の世の中になるだろ)
と考えた。
アンジェリスも
「分かったわ……つまり望は私達のヤルことに邪魔をすることは無いのね?」
と聞くと
「まあそうだな……俺はゾンビになるか死ぬ方法を取るために行動するがそれが邪魔になるか役に立つかは俺の知った事ではないからな」
と言った。
剣子は
「分かった……」
と納得し
アンジェリスも
「疑って悪かったわ……じゃあ話はこれで終わりだから」
と言って望を解放した。
望は
「じゃ、せいぜい頑張ってくれ、人類をそんなに復興させたいのなら、ただ完全に復興出来るまでに地球が持てばの話だがな!」
と嫌味を言って離れて行った。
それを聞いて剣子は
「糞……嫌なことを言いやがって……」
とぼやいた。
アンジェリスは
「でもそれも問題よ……今は温暖化や環境破壊のせいで地球の暮らせる環境が悪くなっているわ……それに加えてこのゾンビ化の事件と核の使用……明らかに人間の住む環境を潰しているとっても過言ではないわ……生きれるとしたらレイビン家のように権力を有してシェルターを使って過ごすことが出来るか宇宙で過ごすことが出来るかぐらいよ……この状況じゃ他の生物も今じゃほとんどが絶滅している可能性もあるわよ」
と現状的に最悪であることを分析した。
そして、その話の後望の思いを和子に伝えた。
和子は
「はあ……まあそうだね……でもまあ今そのことを悩んでも無意味でやる気が起きなくなって希咲君みたいなことを考えそうになるし……その時はその時に考えよう」
と言って取り敢えずの目標に向かうことになった。
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そして、レベッカとアレックスが
「4人共聞いて、研究所を潰す作戦の事を話すわ……」
と言った。
アレックスは
「なあ、こいつらは置いて行った方がいいんじゃないのか? 今までは避難場所とかなかったがこの研究所なら安全に暮らせるんじゃないのか?」
と聞いた。
望は
「そっそんなことない! 俺らも着いていくぜ!」
と言った。
それを聞いて3人は
(((ああ、なんかベタなことを言ってゾンビになる可能性を上げるために奮闘してる)))
だがそれに乗って
「私も……黙って見てるだけなんて出来ない!」
「私もだ! アレックスさんとレベッカさんだけに任せるのが普通だろうけど今まで一緒に戦ってたじゃない! 最後まで付き合わせて!」
「私の親族のことを他人に任せるなんて私のプライドが許さないわ! 私がこの地獄を止める一人として私も奮闘するつもりよ!」
と言った。
それを聞いてレベッカは
「だそうよ、アレックス、この子達はもう子供じゃないわ、私達の大切な仲間よ!」
と言った。
アレックスは
「……そっそうだな……その通りだ」
と言って納得した。




