104Dead『勘違い』
アンジェリスは
「ここでいいか……」
と望と二人っきりになった。
それを観察するように剣子が遠くから見ていた。
すると望は
「分かってる……お前が言いたいことは……」
といつになく真剣な表情になっていた。
アンジェリスは
(さすがに自分がやろうとしていることが私にバレてしまってることは気づいなんだろう……正直気を付けないと望は何をするか本当に分からない)
と警戒していた。
望は
「俺も覚悟は出来ている」
と言った。
アンジェリスは
「じゃあ、あなたはやっぱり……」
と震えながら聞いた。
そして望は
「君の気持ちを受け入れるよ……さ! キスしよう!」
「……ん?」
と言ってアンジェリスの顔を両手で鷲掴んだ。
「え! ちょ!!」
「イクヨ!!」
「!!」
その異常な行動に2人は戸惑った。
アンジェリスは望のでこを手で押してキスを拒んだ。
「ちょっちょちょおお!! 何を考えてるの!! 止めてよ!! 気持ち悪い!!」
と言って真っ青になりながら逃げようとした。
望は
「照れるな!! ……あれ? 逆に? いやそれがお前だ!!」
と訳の分からないことを言って望はアンジェリスにキスを強要した。
それを見て剣子は
「このロリコンがああああ!!」
と言って横っ腹を蹴った。
「いでえ!!」
と言って横っ腹を押さえながら唸った。
「いいっでえええええ……何すんだ!! 俺とアンジェリスの愛は永遠だ!!」
と言い切った。
それを聞いてアンジェリスは
「きっ気持ち悪い!!」
と言ってドン引きしていた。
望は
「へ? 愛の告白じゃないの? 違うの?」
とキョトンとして言った。
アンジェリスは
「いや! あんたのどこに惚れるっていうの!! ふざけんじゃないわよ!」
とキレた。
望は
「えええ!! ちがうのお!! 嘘ん!」
と普通に驚いていた。
剣子は
「いい加減にしろ! お前は頭がおかしいのか!」
と言ってマジギレズッパアアアンを向けて行った。
望は
「えええ……マジかよ」
と言った。
アンジェリスは
「あの……本題入っていい?」
と非常に疲れたように聞いた。
望は
「え? 本当に関係ない話?」
と戸惑いながらアンジェリスに聞いた。
アンジェリスは
「私が望がワクチンを壊さないかが心配で話をしようとしたの!! さっき私の事で話したのも油断させるためなんでしょ!」
と言った。
望は
「ええ! あれで俺に惚れて告白だと思ったのに!」
と言った。
それを聞いて剣子は
「お前……まさかアンジェリスを性的な目で……」
と引くと望は
「いや、死ぬ前にアンジェリスの夢ぐらいは叶えてあげようと思って……」
「NO Thank youだよ!!」
と言った。
望は
「ええ……じゃあ本当に俺がワクチンを壊そうと思って話をしようと思ったの?」
と聞いた。
アンジェリスは
「そうよ!! だってあんたゾンビになりたいんでしょ!」
と言った。
それを聞いて望は
「ああ、まあそうだけど?」
と言った。
アンジェリスは
「それで自分がゾンビになる可能性を増やすためにワクチンを壊すと思って話をしおうと思ったの!」
と言った。
望は
「? そんなことしないけど?」
と言った。
アンジェリスは
「嘘よ! 信じられないわ!! 今までだって私達の邪魔をしたじゃない!」
と言った。
望は
「えええ!! いつ!!」
と聞くと
「いや、本当にお前結構邪魔してた場面多かったぞ? 戦いのときとか聖草を燃やしたりとかいろいろ言い訳思い付いて誤魔化してたけどそれが証拠だろ!」
と剣子は怒った。
望は
「?? あれは本当にたまたまであって別に俺はお前らの邪魔何てしないけど? 俺は自分がゾンビにあるために動くだけだし」
と言った。
それを聞いてアンジェリスは
「本当に? それは嘘じゃないの?」
と聞いた。
望は
「だって俺がワクチン壊しても意味ないだろ? 救いたきゃ勝手に世界を救えばいいよ」
と言った。
それを聞いて剣子は
「じゃあお前はこの世界を救うことに関しては反対じゃないのか?」
と聞くと
「?? 良いんじゃね? 別に、俺は正直そのことに関しては無干渉だけど」
と言った。
アンジェリスは
「え……じゃあもし救えるのならあなたは生きようと思うの?」
と聞いた。
望は
「いや、死ぬかゾンビ化するけど?」
と答える。
アンジェリスは
「えっと……それはつまり世界なんて救われないからどうでもいいって事? なら世界の為に自分の命を使うのも別に対してゾンビ化しようとするのと変わらなくない? だって頑張れば救えるかもしれないんだよ? 私だって死ぬかもしれないからゾンビになった時は諦めるけど生きている間は頑張ろうとは望は思わないの?」
と質問した。
望は
「俺は別に世界が救われてもゾンビ化しようと思ってるから勝手に救えばいいんじゃないって思ってるけど?」
と言った。
それを聞いて剣子は
「分からないな……どうして救われる可能性も見ているのにお前は生きようと思わないんだ?」
と聞いた。
望は
「だって……救われた世界に俺が望む物はすでに消えてしまってるじゃないか」
と言った。
それを聞いてアンジェリスは
「ゲームとかアニメ? 確かにそれはすぐには手に入らないだろうけどあなたが作るって思ったりしないの? それか出来るまで頑張るとか思わない? 確かに時間は掛かるけどまた見れたらあなただって嬉しいでしょ?」
と言った。
望は
「はあ……なるほど……俺がそんなに生き生きとした人間に見えたのだね……まるで分ってないな……」
と言った。
アンジェリスは
「どういうこと?」
と聞いた。
望は
「じゃあ聞くけど……この地球自体がこんな状態になって人間が生きていける状態として完全復活すると思ってるわけ? 俺が生きている間に俺の好きな物が取り戻せると思うわけ?」
と言った。




