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103Dead『意外な言葉』

望は敢えて俊敏性犬に噛まれた。


「さてと……俊敏性犬の口を見るわよ」


と言ってべナはすぐさま見ると舌に部分から血を流していた。

そして


「やっぱり……その菌自体はこの子も希咲君に入れていたわ」


と言った。

望は


「なるほど! つまり血を俺の中に入れなければゾンビになれると!!」


と言って望は少し希望を持った。

血を体に入れない方法を考えさえすれば望はまだゾンビになれる可能性があるということであった。

しかし、


(だがその方法が分からない……どうすればこいつの血を自分の体内に入れずにゾンビ菌のみを自分の中に入れれるのか……そこがネックだな)


と考えていた。

アンジェリスは


「その血を使ったらゾンビ化は防げてゾンビ菌と合わせれば死ぬような怪我でも治すことが出来るって事?」


と分析をした。

べナは


「そうね……取り敢えず理論上はそうなるわ、取り敢えずワクチン自体は作れた」


と言った。

和子も剣子も


「良かった」

「そうね」


と少し嬉しそうだった。

望は


(こいつらも頑張るなあ……そんなもん作ったってゾンビを全て消せるわけでもないのに)


と現実的なことを考えていた。

しかし、今ここで言うと空気を読めてない等の罵詈雑言を受ける可能性があるということが予測できて暴力と言う名の苦しみを味わうことになると考えて言うことを止めた。

そして


「でもワクチンを作れたからってまずはゾンビを作るのを止めさせないといけないわ……例えワクチンを作ってもこれを押さえられてしまえばそれでおしまいです……言ってしまえば小さな希望です……これが消されれば終わってしまう……これを失わない様にしないと」


とべナは説明をした。

アンジェリスは


(しまった!! これを望に話せば消しにかかる可能性がある! 絶対に望からも手を出させないようにしないと!)


と考えて望を見たが


「……」


望は黙ったまま動こうとしなかった。

アンジェリスは


(もしかして、人が見てない時にするのかな……)


と警戒しながら望を見ていた。

和子も剣子も同じ考えなのか望の方を少し気にしていた。

アレックスは


「では、俺達の当面の動きとしてはゾンビを作ってるやつらの殲滅だな……」


と歯切れが悪そうに言った。

アンジェリスは


「大丈夫よ、これは自分の血筋の者がこんなことを起こしてしまったの……こうなっても当然なの……決して許されないわ」


と言った。

レベッカは


「アンジェリスちゃん……ごめんね」


と謝った。

すると


「謝る必要なくね?? 別にアンジェリスの家族だろうがそうでなかろうが悪いことをすればそれなりの罰は降り注ぐもんだろ? それにアンジェリスが罪悪に思う必要はないだろう? お前は子供だし何もしてないんだから、それに対してごめんごめん言ってた方がいちいち気になると思うし言わない方がこいつ自身の為だろ?」


と望が突然言った。

それを聞いてアンジェリスは


「えっと……ありがとう」


と言った。

望は


「ん? ああ……ん」


と再び黙った。

和子は


「え……どうしたの? こいつ?」

「さあ……気が変わったとか? 生きる希望がこいつにも芽生えたとかか?」


と2人は話し合った。

アンジェリスは


「あ……後で私が聞くわ……流石に気になるし……」


と望らしくないことを言った為、3人は気にし始めた。

そして、アレックスは


「まっまああ! そうだな! 希咲の言う通りだ! 変にこっちが気を遣い続けるのもしんどいし! もうそう言う事気にしないでおこう! 取り敢えず悪い奴を倒すって思えばいいんだ!」


と言った。

レベッカも


「そうね!! その通りよ! 取り敢えず出来ることを頑張りましょう!」


と言って2人は気合を入れた。

それを見てアンジェリスは


(もっもしかして! これを狙ったの!! 安心させて自分が余計なことをしないような雰囲気を出してワクチンを壊すつもり!! それが狙い!)


と疑心暗鬼になっていた。

和子は


「とっ取り敢えずアンジェリスにお願いするね……私も気になってるから聞きたいけど変に多く質問攻めにすると多分パニックになって話にならないと思うし」

「そうだな……アンジェリスだったら安心だ……一応は私が見張るからな」


と言って3人はコソッと話し合った。

するとべナは


「私達はこの研究をするわ……その間にアデーが突き止めた研究所の場所を説明をするわ……」


と言ってオールバックの男性が現れた。


「取り敢えず大人二人に話す、子どもに色々と説明するのは嫌いだ」


と言った。

アレックスは


「……分かった、すまないがいいか?」


と少しムッとしながらも了承して4人に行った。

アンジェリスも


「私も用事あるからいいよ」


と言って皆も頷いた。

レベッカは


「分かったわ……」


と言ってアデーと一緒に2人は別れた。

そして


「望? ちょっと話良い??」


と聞くと


「?? 良いけど?」


と言って望は了承した。

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