198○年 1月 友の葬式参列
一九八○年 1月12日(木) 1時4分
ぶったまげた事に、怖ろしい事に、今年初めて書く日記なのだ。如何に正月を過ごしたか等は書く気も無いが、七日に葬式があった。
生まれて初めて、自分自身の関係で行った葬式だった。
また一人、同じ学年の友が減ってしまった。一般論でしかないが死ぬには幾らなんでも若過ぎる。聞くところによると、体質の為に何時死んでもおかしくない体であったと言うが、定かなところでは無い。
級友、友人達。僕はそれほど親しい仲ではなかった。皆、冗談交じりに集い、列をなして『葬式』に笑いながら出掛けた。家の前まで行っても、お坊さんの御経が始まっても、司会が彼を語っても、まだ皆笑っていた。
しかし、御焼香になって今まで人影で見えなかった彼の遺影を見た途端、僕はじんわりしてきた。
彼がこの世に居ない事、もう声の聞けない事、それら分かっていた事実を、寂しく決定的にした一瞬だった。
僕らの知る彼より細身で、見た事の無い髪型をしていた遺影は、絵であった。不親切では? と思ったが、葬式用にと写真を撮っておくのは、用意周到過ぎる。と言うよりも、考え過ぎ、杞憂、いや馬鹿げていると言うべきか。
線香の匂い
御経
電流の走るロウソク
そして涙
まいった。
その帰りに十人位の友人達と飯を食いに行った。
その席で僕らは、彼の生前の奇行を思い出し、笑った。語り合って何度も笑った。少し声も大きかった様に思う。
それでも皆が、おそらく死に対しての畏敬と、彼に対しての様々な思いを胸に秘めているだろうと、僕は思っている。
また、全くそんな気が無い奴でも、明白に嘲たりしない事に安堵した。
1月17日(月) 1時27分 晴のち曇
ここしばらく読書に励んでいる。お陰で勉強をしていない割に、充実した気分になれて、大変有難い。
世間は大変で、自民党元大臣が急死したり、共通一次があったりして騒々しい。しかし何故、共通一次は成人式の日にするのだろうか。あまりに可哀想な仕打ちに思える。
そろそろ入試も他人事ではなくなってきたが、あまり苦にならないのは大変嬉しい事である。それに思い悩む様では進歩も発展も無くなる。
なんだか思考がバラバラで、頭の中も騒々しい事になっている。
ポンプも興味が無くなってきた。皆が成程大したお考えをお持ちの様で
「私の投稿など恥ずかしくてお見せするわけにはいきませんぜ」
という気に成らせる。
重い投稿、軽い投稿、何やら訳の分からんもの、面白無いわ。あれはもう分からん。
でも、もう暫く買ってはいよう。
読書は良いが、それに比例して目の疲労も凄いもので、視力の事を考えると大分憂鬱になるけれど、読書しない訳にはいかんし、ま、よくある矛盾ですぜ。
髪型何かに凝り出したのも、これは退廃の兆しですな。嬉しい事に髪が伸びた。外見が良くなるにつれて、中身のお手入れが疎かにされている様だ。
格好つけるよりも内心を……、いや、ごく自然に両方振えるようになれば良いのだが。
イケメンくんに昔の僕、一年生の頃は毒舌があったと言われた。これを肯定する者も居るのでそうであったらしい。自分にその記憶は無いのだが、どうやら口が悪かったらしい。
そして今、
「性格が変わった」
「目が輝いてきた」
と言われた。喜びとはいかずとも、心地良く思考の一部に取り入られる内容が、二つもある。
常日頃に無く
「いいんじゃない」
と言わざるを得まい。
この次は是非とも、物理的な形のある現実として学力の向上を、と切に望み、また努力をしよう。
1月30日(日) 14時42分
庄司薫氏著『さよなら怪傑黒頭巾』は面白かった。『太郎物語』曽野綾子氏著よりずっと好感が持てる作品だ。恐らく初めて読みながらジーンと熱くなって、唸りながら読んだ。
21時26分 雨が降ってきた
完全を誇る我が高校の行事予定表に相応しくも、年度末テスト日程を書き加えようとして気付いた。
予餞会。
酷い!今年も予餞会に出られないなんて!そんな馬鹿な!正直言って出たい!!
東京の病院通院予定日。でも今回はCT検査だから、通院日を変えられない。ハァ〜嘆かわしいなぁ……。




