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10月 映画鑑賞『未知との遭遇』『コブラ』  秋に浸る



 10月7日(木) 23時10分

 

 中間テスト終了。

 

 『コブラ』寺沢武一氏漫画作品の映画は面白い。東京ムービー新社製作。スタッフは『ルパン三世』と似通っている。期待通りの面白さ。ルパンのキャラクターとちょっと似ている所為か。




 10月10日(日) 曇のち晴 0時51分

 

 映画と言うものは何と素晴らしいものだろう。そして何て楽しいんだ。


「こんな映画を作りたい!」


そう思った。

 

 今日見た『未知との遭遇』スティーヴン・スピルバーグ監督作は傑作に違いあるまい。数年前に劇場公開された時、記録映画みたいなものかと思った。実際、内容についてのCMがされて無かったし、派手ではない映画であったから。

 

  ほぼ銃の打ち合いも無く、暴力も不幸も無く、物語は進んでゆく。ロマンスも無い、美男美女も居ない。理屈っぽい説明も無く、それでいて明快に説明されていく。遂にUFOが現れコミュニケーションが交わされた後に去り、これで最後の見せ場が盛り上がるのかな、と思ったが、いらぬ事で、何とも


「ハァー」


としか言えないようなシーンが続く。

 

 宇宙服を着こんだグループがマザーシップに乗り込んでいく所で


「あれ?」


と思ったのだが、


「その辺りまで話が交わされていたのか」


と気付いた。この『気づいた』がおかしいものでそんな場面は無いが、それが無理なく解る。

 理屈のつじつま合わせ等と言う、リズムと全体的な『美』を崩すものが無い。殊にこの様なSFという謎の多いジャンルなのに。素晴らしい。それでいて台詞回しの細かい部分も唸らせるものが多い。発想も並で無い。

 いわゆる『見ていて飽きない』映画の中でも異質な『飽きさせない』映画だ。ワンシーンでも見逃すのは惜しいと思わせた。

 

 宇宙服のデザイン等は何をモデルにそうなったのだろう。

 リチャード・ドレイファスが宇宙船の中に入った時、内部で四角い二組の噴射口の様なものが下を向いたが、あれはどういう理由なのか。単なる飾りを動かせて見せただけなのか。何か科学的根拠によってたものなのか。



 長く余韻が残った。シラケの世代の自分が、見え見えの感動では無く、心の深層から温かい熱が沸き起こってくる。それも今まで知らなかった方法で。

 

 「もしかしたらスピルバーグ氏は宇宙人で、地球人との接触に備えて平和的にパニックが起こらぬ様に、人間の意識を作っていく為の工作員かも知れない」


と思うがどうだろうか。




 10月31日(日)

 

 『風になれ 木となれ

  虫達のさえずりに 

  小さく角ばったさえずりを

  流れる風と話せる様に

  冷たく落ちる葉っぱと

  同じ世界に住める様に

  しゃがんだまま 力を抜 

  いて

  地面に近づき石となれ

  冷たい風と優しい風と静 

  かな樹木と

  いっしょになろう』



 冷めた風と優しい夜の沈黙が

 やっと頭をスッキリさせた

 もう寝る時間なのに

 

 木々や風がとても優しい気にさせる

 穏やかに微笑んでいた

 力も知恵も要らない

 そう言ったものを超越して

 安らぎとも違っている

 

 他人の心を思いやる事も無く

 自分を飾る事も要らない 

 何も考えず、微笑む用意だけはして

 上の広がりも踏み台の硬さも忘れ

 ただ佇む

 

 いつもいつも心にある尖ったものを忘れ

 ほとんど形と重みを失った心





 こんな気持ちになった。日曜の夜は静か。



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